インテンシブコース
2017年度 がん高度実践看護師WG講演会 in Kochi
日時 | 2017年12月10日(日) 13:00~16:30 |
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テーマ |
がん患者のライフステージの様々な新ニーズに応える高度な看護実践の展開 『小児がんの治療と高度な看護実践』 |
場所 | 高知県立大学永国寺キャンパス 教育研究棟A211講義室 |
講演者・内容 |
西内 律雄先生 (高知県・高知市病院企業団立高知医療センター 小児科部長) 「小児がんの治療の現状と課題」 笹木 忍 先生 (広島大学病院 小児看護専門看護師) 「小児がんを持つ子どもの成長・発達を支える看護実践」 |
参加者 | 35名 |
高知での開催でしたが、中・四国の鳥取、愛媛、香川から35名の参加がありました。専門職の看護師、養護教諭、看護教員、保育士だけでなく、小児がんの子どもの親、がんで治療を受けたサバイバーにご参加いただき、子どものケアに関わる者同士で有意義な意見交換ができました。
西内先生には、小児がんの発症頻度や実際に行われている治療に関して、海外の状況や治療の歴史も踏まえ詳しくお話していただきました。小児がんは希少がんであり、治療ができる施設が少数に集約されていたり、新しい薬剤の開発が進みにくく使用できる薬剤に限りがあるなど、他のがんよりも不利な医療状況にあることが分かりました。そのため、多施設共同研究や全国規模での臨床試験を行う体制を整備し、治療成績の向上に取り組んでいることを学びました。
笹木先生には、臨床での豊富なご経験と知識を踏まえ、発達段階に応じた子どもへの説明の仕方や、子どもの力を引き出す技術について大変丁寧にお話いただきました。小児がんの子どもへの看護では、治療をしている時だけではなく、子どもたちの今後の生活や人生を見据えた、長期的な関わりをすることの重要性を学びました。また、子ども本人だけでなく、きょうだいや両親など家族に対してもチームで関わり、子どもたちや家族が困難を乗り越えていく力を支援していくことの大切さを再認識しました。
笹木先生には、臨床での豊富なご経験と知識を踏まえ、発達段階に応じた子どもへの説明の仕方や、子どもの力を引き出す技術について大変丁寧にお話いただきました。小児がんの子どもへの看護では、治療をしている時だけではなく、子どもたちの今後の生活や人生を見据えた、長期的な関わりをすることの重要性を学びました。また、子ども本人だけでなく、きょうだいや両親など家族に対してもチームで関わり、子どもたちや家族が困難を乗り越えていく力を支援していくことの大切さを再認識しました。
アンケートの結果から参加者全員が講演内容に満足されており、がん看護に対する知識が増えた、がん看護に対する視野が広がった、今の仕事とがん看護とを関連付けて考えるきっかけとなったなどのご意見をいただきました。そして、今後自分が関わる小児がんの子どもたちに対して講演会での学びを実践していきたいというご意見もいただき、参加者のニーズに応える有意義な講演会となりました。
次年度は “AYA世代の人々とがん看護に関連したテーマ”での講演会を予定しております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
次年度は “AYA世代の人々とがん看護に関連したテーマ”での講演会を予定しております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
高知県立大学では、全体テーマを「がん患者のライフステージの様々な新ニーズに応える高度な看護実践の展開」とし、5年間にわたりがん看護インテンシブコースⅡの講演会を企画していきます。平成29年度は、「小児がんの治療と高度な看護実践」をテーマに、小児がんの治療についての基本的な知識や、治療を受けながら生活している子どもの成長発達を支える看護についての講演会を開催し、お二人の講師の先生をお招きしてご講演いただきました。