修了生の活動

学びの先に看護の楽しさ

早いもので看護学部を卒業して29年、一期生として大学院を修了して13年が経ちました。この間、臨床や教育の場ではどっぷり看護につかり、その難しさも楽しさも体験しましたが、まだまだ学びの途中と感じています。看護という仕事は、自分を高め続けることが求められます。患者さんや家族のもとにしっかり足を運び、患者さんの苦しみや喜びを五感で感じる、一言ひとことを選んで語り、手助けをする、全ては自分を使って活動します。進歩する医療の知識に追いついていくことだけでなく、生まれ死んでいく人々に、限りない愛情を持って向き合っていく心の強さも求められます。現在、がん看護専門看護師として、患者さんの前に立つときは、少しでも治療や療養生活を支援したいと願い、最新の知識と経験知を総動員して向き合っています。管理者として組織全体を考えないといけない場面では、ケアする側とされる側双方の幸せを考えます。これらの力の源は、修了後も学習会や共同研究への参加を支援してくださる大学の支援だと思っています。後輩の皆様、学ぶことの大変さを感じることもあるでしょうが、その後に体験する“看護の楽しさ”を、しっかり味わってください。

豊田邦江さん平成11年度

特定医療法人仁生会細木病院 
がん看護専門看護師 兼 副看護部長

専門看護師を目指すみなさんへ

私は、平成13年に大学院を修了し、現在がん看護専門看護師として働いています。臨床では、がんと診断されて受け入れられずに混乱している方、痛みがあっても医療用麻薬は使いたくないと思っている方、本人とどのように向き合っていくかが分からなくなってしまったご家族など、さまざまな患者さんやご家族との出逢いがあり、私に看護のエネルギーを与えてくれます。悩んだり、迷ったりすることも多いのですが、そんな時に私の支えになっているのは、間違いなく大学院での2年間です。大学院では、学べば学ぶほど疑問が湧き、知りたいことが増えてくるという、学ぶことの醍醐味を知って衝撃を受け、魅せられ、同時に苦しみました。困難な場面に直面した時に、その現象の背景にあるものは何か、問題解決に向けて何をしなければならないかを考えるための理論的基盤や概念を身体に沁みこませた時間でした。そして、その濃厚な時間を一緒に過ごした刺激的で愉快な仲間は、今も壁にぶつかった時、CNSとしてどうあるべきかに立ち戻らせてくれる、かけがえのない存在です。決して楽しいだけの2年間ではありませんが、自分の目指すことに没頭し、どっぷりと浸ることのできる贅沢な時間は、今の自分とこれからの自分を支えてくれると信じています。

嶋中ますみさん平成12年度修了

済生会横浜市南部病院 がん看護専門看護師

高知県立大学をめざしている皆さんへ

私は、高知県立大学(高知女子大学)の看護学研究科(修士課程)がん看護専門看護師コース2期生の上杉和美と申します。
現在、私はがん看護専門看護師となり6年目になります。昨年、なんとか1回目の更新を終えました。目下、来年2月の緩和ケア病棟の増床(21床から38床へ)フルオープンに向けて、環境整備や教育など、仕事が山積みではありますがチャレンジ精神を奮い立たせています。とはいえ、進行期のがん患者様とそのご家族のケアの質向上に向けて誠心誠意頑張る、というところは以前とまったくかわりはありません。
今の私の精神力を育んでもらったのは、高知での修士時代があってのことです。当時私は(自慢にもなりませんが)かなりの落ちこぼれの学生で、考えが言語化できなくて皆の優秀さばかりがうらやましくて、本当に修了できるのかとずっと思っていました。這いつくばって先生方、同級生、上下級生に支えてもらったから今がある、と思っています。ぜひ、皆さんにも私のような思いを持ってもらいたいと思います。高知県立大学で素敵な出会いと貴重な学びをしてくださいね。

上杉和美さん平成12年度修了

松山べテル病院 がん看護専門看護師

大学院で学んで変わったこと

私は、臨床で働く中で「何か違う…」という違和感を覚えたことで大学院に進学し、それをきっかけにCNSの道を選びました。がん患者さんは、自分がこれからどうなっていくのか大きな不安を抱えながら療養生活を送ります。疾患や治療を理解することで患者さんへの理解が深まり、知識を提供しながら患者さんの意思決定や療養生活を支えることも可能になります。無我夢中で臨床で過ごしていた時には、自分の看護を立ち止まって考えることや、振り返ることもできませんでした。大学院に進学して、いろいろな背景をもった仲間や、多くの示唆を与えてくださる先生方のお陰で、「看護を考える」ことが少しできるようになったと思います。知識を得ることは大切です。そして患者さんに寄り添うためにはスキルも必要です。何もわからないまま学んでいた学部生の時よりも、臨床を知った上での学習は違った面がたくさんありました。あの時感じた「何か違う…」が何だったのか、まだ答えは見つかりませんが、考えながら臨床で歩んでいきたいと思っています。

池田久乃さん平成13年度修了

高知医療センター がん看護専門看護師

あなたの力が必要です

私は平成13年度に修士課程を修了しましたが、がん看護専門看護師の認定を受けてからはまだ4年です。大学院を修了後、最初の4年間は一般病棟で3交代勤務をしていました。病棟を離れての専門看護師としての活動ができず、専門看護師の認定をうけるか悩んでいた時に背中を押してくれたのは、「あなたの力を必要としている人がいるんだから頑張って」という同僚からの言葉でした。現在は総合医療相談室に所属し、がん相談支援センターの相談員、退院調整看護師、緩和ケアチームのメンバーといった様々な役割を兼務しています。がん相談をしていていろんな患者さんや家族とお話ししますが、「こんな相談ができるところがあるとは知らなかった。話を聞いてくれてありがとう」と言っていただけたときには、本当にがん看護専門看護師になって良かったと思います。
2人に1人ががんになる時代、特に外来でのがん看護の重要性を実感しています。がん看護専門看護師がさらに増えて、路頭に迷うがん患者さんが一人でも少なくなるようになることを願っています。

山本恵子さん平成13年度修了

富山大学附属病院 がん看護専門看護師

大学院でがん看護を学んで

私は看護学研究科がん看護学領域を修了して10年目になります。現在はがん看護専門看護師として病院に勤務し、主に緩和ケアチーム、緩和ケア外来、がん相談窓口などを担当しています。看護師になって初めて勤務した病棟にがんの患者さんが多く、自分が看護師として働き続けるのであればもっと学んでおきたいと思ったのが進学のきっかけでした。進学してみると専門看護師の資格がとれるコースでしたが、当時専門看護師というものは本当に特別な存在であり、とても自分が取得できるようなものには思えませんでした。今では専門看護師の数も増え、もっと身近な存在に変化していると思います。患者さん、家族の方が病に直面した時、少しでも役に立て、支えになれればと思っていますが、専門看護師はその働き方の一つであり、いろんな人が一緒になって乗り越えていけるように目指したいと思っています。進学して確かに視野は広がり組織や職種も越えたつながりができました。大学院という学びの場があることで仲間が増え一緒にがんばっていきたいと思います。

古郡夏子さん平成14年度修了

高知赤十字病院 がん看護専門看護師

在学生、これから学びたい方へのメッセージ

私の勤めていた病棟は混合病棟で、周手術期や化学療法看護が求められる一方で、ターミナル期の看護も必要でした。就職当初は、毎日の忙しさについていくのが必死でしたが、数年たち仕事に慣れてくると自分の看護について振り返るこころの余裕も生まれました。患者さんから症状や心の辛さを訴えられたときに何もできない自分にもどかしさを感じ、大学院への進学を決めました。
大学院での時間は今振り返ると、本当に充実した時間でした。一つのテーマでじっくりと文献を検索したり、看護理論やケア、倫理などについて学生間でディスカッションすることは、臨床では経験できない濃厚で有意義な時間だったと思います。また、臨床の経験があるからこそ、学部のときとは違った深い学びが得られたと思います。
現在私はがん看護専門看護師として臨床で働いています。大学院で過ごしたあの時間が、今の私に繋がっているのだと思います。

北添可奈子さん平成16年度修了

高知医療センター がん看護専門看護師

やりたいと思ったことをやり抜いてください!

私は外科病棟で5年勤務し術後患者や終末期がん患者をケアする中で、患者の思いを実現するためのチームの倫理調整や家族看護がとても難しいと痛感し、進学を決意した。
「看護とは」を追求し続けた毎日は、「患者さんにもっと何かをしてあげたい」という自分のおごりに気づかせ、看護観をことごとく崩した。大学院では講義の準備や研究活動に加え、専門看護師になるための実習やレポートなど、自分が納得いくまで向き合う必要があり、心が折れそうになることもあった。しかし、このような経験はある意味「がん患者体験」に似ていて、私自身が将来の不確かさに揺れたり、自尊心を失う経験だった。そして救いだったのは看護理論や実践論など学びの蓄積と、教官や仲間の支えや高知の自然だった。
振り返ると、大変な課題も真摯に悩みやり抜いたことと、人の力を信じられるようになったという糧を得られ、これからの人生においても本当に貴重な時間を過ごせたと今思う。大学院修了後はがん看護専門看護師の資格を取得し、消化器外科病棟と外来化学療法室を経た。どの病期でも高知で得たがん看護の本質となる技術・知識を駆使し、現場の仲間と協力して活動していくやりがいや楽しさは、進学前よりはるかに強いと実感している。
つらい時があってもうまく揺れながら、初心を貫いてがんばってください!

原万里子さん平成18年度修了

名古屋大学医学部附属病院 がん看護専門看護師

自分自身と向き合えるチャンス

私の主な活動には、がん相談支援センターでの看護相談業務、緩和ケアチームでのコンサルテーション活動、院内外でのがん看護教育、病棟・外来での看護実践及び研究活動の支援などがあります。日々、様々な治療経過にあるがん患者さん・ご家族から、『いかなる状況においても、自分らしく生き抜く』ということを目の前で教えて頂いています。がん看護専門看護師として“ケースの真の問題はなにか?”、“他の看護師でなく私が介入する意味は?”、“介入することでの成果は?”などを日々悩みながら活動していますが、現場のスタッフや主治医など周囲とのバランスも考慮し、自らの活動に対し介入する目的を明確にすることが大切だと考えています。介入するのは困難事例が多く、豊富な知識が求められます。大学院において、専門領域だけでなく家族看護なども深く学べたことは、他の大学院にはない恵まれた環境であったと感じています。また、“己を知ること”も、この2年間で学んだことであり、貴重な時間でした。おそらく進学しなければ、自分自身をみつめ直すことや、自分の弱みを認めることもなく、過ごしていたような気がします。そして、大学院の先生方、異なる年代・領域の同級生から多くのサポートや学びを得たことは、今の自分の根源であり、支えとなっています。

深田陽子さん平成18年度修了

日本医科大学附属病院 がん看護専門看護師

がん看護CNSの役割を追及する日々

私は2007年に修士課程を修了し、現在は地元のがん拠点病院に勤務しています。フリーポジションで医療者から相談を受け、全病期の入院・外来がん患者・家族への実践、調整などに携わっています。相談は、若年性、ソーシャル・サポートが不十分、多疾患をもつ患者の治療サポートに関する内容が増えており、がん医療・看護の知識やコミュニケーション力は基より、生理学・病態生理学、薬理学、フィジカルアセスメントを備えた高度な看護実践が求められます。同時に実践を通して見えてくる、組織の課題を管理者と相談しながら整備したり、教育に繋げる役割も担っています。一つ一つの経験と自己研鑽を積み重ね、CNSの役割の奥深さや責任を感じる毎日ですが、大学院での豊かな学びや、修了後も継続して、CNSの役割開発や共同研究などで、研究室からのスーパーバイズやサポートがあるからこそ、続けていけると感じています。高知県立大学で、がん看護やCNSの役割を一緒に学びませんか。

近藤恵子さん平成18年度修了

JCHO九州病院(旧九州厚生年金病院) がん看護専門看護師

大学院での学びとこれから

修了してから、自分が大きく変わったと感じます。患者さんへのアプローチの仕方が変わったとも言うのでしょうか?大学院で学んだことを端的に言うと、内省することの大切さだと思っています。日常に忙殺されていくのですが、その中でも「ちゃんと関われているかな?」とか振り返れている自分に気付きました。内省することが、原動力になってアプローチの仕方も変わってきたのかなぁと思います。
それに予測性を持った関わり方ですかね。その一瞬一瞬が、大切なのは当然ですが、その一瞬だけでなくもう少し広い視点で、前後のことを視野にいれて働くようにしています。大学院で専門的な知識や理論を学んできましたが、学んでみると奥深さをより実感して、これからも勉強していかなければと感じます。
遠い将来になるかもしれませんが、骨髄移植後の患者さんを対象にした外来ケアをしてみたいですね。長期に渡って患者さんをフォローアップしていければと考えています。

平田佳子さん平成19年度修了

倉敷中央病院 がん看護専門看護師

人として、看護師として成長できる道

私は、現在緩和ケア病棟に勤務しながら、緩和ケアチームメンバーとして、外来や病棟を横断的に活動し、様々な問題を抱えているがん患者さん、ご家族、そしてスタッフの支えとなれるよう他職種とともに奮闘しています。
私は、がん看護専門看護師として歩き始めたばかりですが、大学での多くの出会い、学びが支えとなり、今、臨床の場で様々な課題に取り組むことができています。年齢も領域も異なる仲間と出会うことができ、様々な視点から看護について語り、考え、学ぶことができました。また、多くの専門看護師を輩出されているだけあり、先輩方から臨床に即した学びを常に得ることができる環境は、とても貴重でした。さらに、私にとっては、自分の限界を知ることも大きな学びでした。限界を知り、諦めるのではなく、限界を知ることで、そこからどう行動していくかを考え、困難なことも前向きに向き合うことができるようになりました。自分の限界を知ることは、周囲と協働していく力へと変わりました。大学院でのこれらの学びが、現在、心強い道しるべとなり、どんな困難なことであっても、実践していく力へと変えていってくれています。
がん看護専門看護師としてはまだまだ成長過程で辛いこともありますが、がん看護専門看護師として、がん患者さん、ご家族、スタッフの支えとなれるよう、働くことができている毎日がとても充実しています。

奥村あすかさん平成21年度修了

岐阜県立多治見病院 がん看護専門看護師

がんプロ参加で得られた知識・ネットワークの拡大

私は、現在四国がんセンターでがん看護専門看護師(CNS)として働いています。CNSは、1人の患者・家族のケアから医療提供体制の見直し、システムづくりなど看護師はもちろん、医師やMSW、臨床コーディネーター、薬剤師や栄養士など多職種との協働が必要となります。
高知女子大学大学院在学中に参加したがんプロの合同研修では、自職種のStrengthとWeaknessを再考し、各職種の役割を活かしたチーム医療を学びました。各職種の役割と協働方法を具体的に考えたこの研修は、現在、他職種の特徴を活かしながら、CNSや看護師の役割開発をするうえでとても役立っています。
また、がんプロを通して知り合った他大学のCNSコースの学生とは、大学院修了後も交流が続き、CNSの役割開発などの共通課題の相談や情報交換をしています。
がんプロ参加は、研修を通して役割開発について学び、知識を得る機会を増やしてもらうだけでなく、思いをわかり合い、切磋琢磨し合える仲間づくりの機会にもなりました。今後もがんプロに参加される方とともに、学び、仲間となれることを楽しみにしています。

宮脇聡子さん平成21年度修了

四国がんセンター がん看護専門看護師

これから大学院で学ぼうと思う方へ

これまでの自分は患者さんやご家族の気持ちに寄り添いすぎて一緒になって路頭に迷ってしまったり、命を救うために頑張っている医師の価値を理解ができず、対応困難な問題に多々直面していた気がします。そんなことがきっかけで大学院進学を決意しました。
自分の体に異変を感じ受診して、がんと診断された時から患者さんやご家族は、様々な苦悩を体験していきます。しかし、がんと共に生存している患者さんやご家族は決して辛いことばかりでなく、同時に患者さんを含めた家族との強い力を発揮しながら生活しています。このように患者さんやご家族を捉えられるようになったのは、大学院に進学しがん看護学を学んだ成果かなと思います。
大学院修了直後は終末期がん患者さんの多い病棟で、疼痛や呼吸困難等の症状緩和や、在宅移行等の支援等を行っていましたが、CNS取得後は外来でがん化学療法中の方を中心に関わっています。病棟と異なり患者さんが病院にいる間はほんのわずかな時間、その中で何が問題であるのか、どのような情報が必要か、どのような力をもっているか、アセスメントし患者さんやご家族のセルフケア能力を高めることが患者さんとご家族のQOLを高める支援に繋がっていきます。でもこれは、患者さんやご家族が持っている力があるからで、私達CNSは理論や実践、研究等を用いて絡んだ糸をほんのちょっと紐解いていくだけなんだと思います。一緒にCNSを目指しませんか。

竹田日記さん平成22年度修了

高知県立あき総合病院 がん看護専門看護師

様々なフィールドがあなたを待っています!

私は大学院修了後はもともと関心のあった在宅看護を学びたいと思い、在宅看護のパイオニアでもある村松静子代表率いる在宅看護研究センターに就職し、様々ながん患者の訪問看護に関わらせてもらいました。
そして2年後にCNSの認定を受けました。在宅では検査データや医療器具、ケア環境が整っているわけではなく、看護の五感を駆使して、少ない情報から利用者の状況をアセスメントしていく力が求められます。利用者の身に今何が起こっているのか情報を吟味し、解釈し、ケアを展開していく必要があります。
このように考える力のベースとなっているのは大学院での学びだと思います。大学院で常に現象の根拠を考え、色々な書物を読み漁った経験、学び方を学ぶという経験がきっと臨床現場で役に立つと思います。CNSを取得後は、在宅がん看護についての研修会や勉強会の開催、研究発表等に取組んできました。
その後、在宅看護の質向上、自己研鑚のため聖路加看護大学看護実践研究センターで看護師の卒後教育に携わりました。そして2013年度からは在宅療養支援診療所看護師としての立場から、在宅がん看護の実践を深めていこうと考えています。CNSのフィールドは病院以外にも様々です。是非、皆さんに合ったフィールドを見つけてください。

田代真理さん平成14年度修了

医療法人社団緑の森さくらクリニック がん看護専門看護師

仲間と協力することでできるがん看護実践

私は、がん看護専門看護師として1年目を迎えております。今は、病棟所属で看護実践を行っております。診断期~治療期のがん患者さんが多く、治療に伴う副作用以外にも痛みやしびれなどの症状、また不安も抱えて過ごされています。
大学院に進学するまでは、自分ひとりで解決しようと突っ走っていました。しかし、今は病棟の看護チームで患者さんのことを共有し、ときに喜びや悲しみも共感し合いながら、患者さん・ご家族へのケアの目標を立て看護実践を行っております。
また、大学院で、医師、薬剤師、栄養士などの他職種の役割についても学ぶことができました。看護チームのみでなく、他職種とともに協力することで今まで以上の質の高い看護実践が行うことができることを実感しています。周囲の医療者が役割を発揮し、協働できる場を調整することもCNSの役割の1つです。自分ひとりでは、解決できない問題も医療スタッフの力を活用しながら実践することで解決に向かいます。
自分の力のなさに落ち込むこともありますが、大学院での同期、職場の方々に支えられ、前進していきます。大学院では、できない自分と向き合い、チャレンジすることの繰り返しでした。その貴重な2年間があったからこそ、今の自分があります。ぜひ高知県立大学で学びませんか。

三本芳さん平成22年度修了生

高知大学医学部附属病院 がん看護専門看護師

大学院で学べてよかったと思える今

私は、現在消化器外科の混合病棟で勤務し、週1回看護外来をしています。2012年にCNSの認定を受け、活動を始めたばかりです。
大学院での2年間での学びは単に知識を得ることではなく、問題を捉え方略を考え、実際に介入するという一連のプロセスを考えるということでした。そして、そのプロセスを考えるためには、がん治療や看護に関する基礎知識、最新の情報が必要となるので、常に自己研鑽に努めなければならないことを、現場に戻るとより一層感じています。
CNSとして活動するにあたり、患者さんや家族の抱える問題を明確にしていくことや、自分の活動を可視化すること、医師、看護師をはじめ、他職種と協働していくことの難しさを実感し、模索する毎日ですが、大学院の講義や実習で学んだことを振り返ることで、解決への糸口が掴めるように思います。また、日々指導してくださった教授や、実習先で指導してくださったCNSの方々の言葉も、私には貴重な財産となっていて、“あの言葉の意味はこういうことだったんだ”と、考えたり思い返したりしています。終了した今、改めて大学院に行って学べてよかったなと思います。

門田麻里さん平成22年度修了

大阪成人病センター がん看護専門看護師

「うまくいかない」と感じているあなたへ

患者さんのケアがうまくいかない、医師とのコミュニケーションがうまくいかない…。「どうして、うまくいかないんだろう?」これが、私の大学院進学のきっかけでした。大学院で学んでいくうちに分かったこと、それは「自分でうまくいかない原因を作っていたんだ。」ということでした。人によって価値観は多様で、生きてきた長さも、過程も、環境も違うのに、無理やり折り合おうとして、自ら歪みを作っていたんですね。
患者さん中心ではなく、自分中心の看護が展開されていたことに気づいたときの衝撃は今でも忘れられません。臨床現場では、業務を遂行することに精一杯になり、患者さんのケアを行っているのに、患者さんが置き去りになりがちです。患者さん中心のケアができているとき、患者さんは本心を語ってくれるようになります。
患者さんが本当の顔を見せてくれます。そんな時、「少し、自分も変われたのかな?」と思います。大学院での学びと自己内省する時間は、看護とは何かを改めて考え、自分変容への糸口を与えてくれました。今はまだ、「十分患者さんに関われている」「私は変わった」と自己評価できませんが、患者さんとの一期一会に感謝しながら、自分磨きを続けて行きたいと思っています。

萱原沙織さん平成23年度修了

香川県立中央病院 がん看護専門看護師

これからの専門看護師活動

平成29年に専門看護師1回目の更新を行いました。専門看護師として5年間、外来がん看護を外来看護師と協働していきました。外来がん看護の重要性を実感しつつも、マンパワー不足・体制の未整備により患者・家族の支援が行き届かないもどかしさを常に感じています。そのような中で、緩和ケアセンターのGMを担当することになり、これまでと違う立場で、外来がん看護の支援ができないかと模索しています。
専門看護師取得からの5年は実践を中心に活動をしてきましたが、これからの5年は、外来がん看護の拡がりがもてるように後進の育成に力を入れていきたいと考えています。
活動はうまくいかないことばかりですが、考え、苦労したことが自分の糧となることは大学院での大きな学びでしたので、がん患者さん・ご家族が人生を豊かに過ごせるような支援を目指して一緒に頑張りましょう。

田中まゆこさん平成23年度修了

佐賀大学医学部附属病院 がん看護専門看護師

大学院で学んだこと

私は大学院を卒業後、高知大学医学部附属病院の消化器内科病棟に勤務しています。2ヶ月前にがん看護専門看護師を取得し、活動を始めたばかりです。病棟では、診断期から治療期の患者さんの看護にあたっています。患者さんにとっては、治療ができる最後の砦という覚悟で門を叩く場でもあり、積極的治療を続ける中にあるしんどさと希望を抱え、治療が奏効しなくなる時期には治療を続けるか否か深く苦悩する患者さんと、一緒に悩み考えながら寄り添う日々です。
進学前には、何の武器ももたないまま、何かできないかとただ思い悩むだけでした。修了後、今またその状況に立ってみると、分析の視点の拡がりや方法、それに対する方略など、目の前の状況を打開するために必要な道具をたくさん得ていることに気が付きました。卒業前、先生から『大学院の2年間を通して土台ができた』と話された意味を今、噛みしめています。悩む時には、2年間の土壌を何度も掘り返し、解決するための知識や技術を新たに得ながら、さらに土壌を豊かにしていきたいと思います。
大学院の2年間は、自分の人間としての弱さ、未熟さを知る時間でもありました。ですが、苦しかった時間があったからこそ、人は最後の瞬間まで成長し続けることができると信じて挑戦することを学んだと思います。できないことを見つめて、次に活かす、挑戦する。小さな足取りでも日々成長していこうと、くじけそうな日も心を奮い立たせています。
明日は今日より、より良いケアを患者さんやご家族に提供できるよう、病棟で一緒に働く看護師とともに取り組んでいきたいと思います。

岡田明子さん平成24年度修了

高知大学医学部附属病院 がん看護専門看護師

大学院での学びは、人生の宝

私は、希死念慮のある患者さんを担当したことをきっかけに、患者さんやご家族に起こっている現象を正確に捉え理解できるようになりたい、他職種と建設的に意見交換するための知識と能力を身につけたいと考え、大学院への進学を決意しました。
講義では、さまざまな理論や概念を学ぶことができます。実践演習では、知識体系を用いて患者さんやご家族をアセスメントし、看護介入を行うことや他職種と関わることを通して、机上の知識を実践で活用するための能力を身につけることや、他職種との協働のあり方を学ぶことができます。専門看護師として未熟者の私には、「患者さんやご家族を理解している」「他職種と建設的に意見交換ができる」とは、まだまだとても言えませんが、考えて、考えて、考え続ける大学院での生活を通して、目の前の現象について知識体系を使って理解しようとする姿勢は身についたと思います。また、他職種に対して相手の専門性を踏まえながら、看護の立場から意見を述べることはできるようになったと思います。
臨床現場へ復帰後、多くの方から「人ってこんなに変わるんだ」と言ってもらうことができました。私の成長を周囲の方々が認めてくださったことで、自分に少し自信が持てるようになりました。大学院での学びは、一看護師としてだけでなく、一人の人間としての成長につながると実感しています。今後もがん看護専門看護師として自己研鑽を怠らず、邁進していきたいと思います。

田上知江美さん平成24年度修了

岐北厚生病院 がん看護専門看護師

大学院での学びとこれから

私は、臨床で働く中で自分が実践している看護に限界を感じ、また実践している看護を言語化することができないために後輩指導ができないことに悩み、大学院へ進学し、がん看護を学びたいと思いました。
大学院では、1つのテーマにじっくりと文献を検索し、看護理論や倫理などの知識をもとに看護ケアを考えていくことを学ぶことができました。大学院進学前は経験のみで判断することが多かったのですが、今は根拠を持って看護を考えることができるようになったと思います。また、大学院ではできない自分と向き合い、自分を知ることが大きな課題でした。
私は大学院修了後、九州がんセンターに復帰し、相談支援・情報センターに所属し、外来を中心に活動をしています。今も困難なことに遭遇することがありますが、大学院で学んだ知識により解決の糸口を見いだすことができるようになったと思います。
今後は、外来・病棟看護師と共に、がん患者さんとご家族がその人らしい生活を過ごすことができように、大学院での学びを生かし頑張っていきたいと思います。

野口久美子さん平成24年度修了

九州がんセンター がん看護専門看護師

一歩踏み出す勇気

私は、看護学部を卒業して就職した頃から、がん看護専門看護師に憧れていました。そして、臨床の中で、多くのがん患者さんやご家族と出会い、がんと診断されてがんと付き合っていく中で様々な体験をしていることを知りました。私は少しでも力になりたいと思いながらも、何もできない自分をはがゆく感じることもありました。だからこそ、がん看護を学び、スキルアップしたいと思い、大学院への進学を決意しました。
大学院での2年間は、がん看護学をじっくりと学ぶと同時に、自分自身と向き合う時間でした。今までの自分を見つめ直すことは、とても苦しい時間でもありましたが、とても貴重な時間でした。講義や実習を通して、今までの自分にはなかった新たな視点から、がん看護について学ぶことができ、充実した2年間でした。
今は、やっと憧れていたがん看護専門看護師の認定を受け、嬉しさと同時にその重みを感じています。これからは、がん看護専門看護師として成長していくことができるように努めていきたいと思っています。
あの時、がん看護専門看護師を目指すため、大学院への進学に一歩踏み出せて良かったと思っています。

渡邉美奈さん平成24年度修了

高松赤十字病院 がん看護専門看護師

仲間の大切さを実感しています

私は、看護学部を卒業後、同じ病棟で働き続けていました。看護師5年目を終えた頃から、自分はこのままでいいのだろうかと感じることが多くなっていました。また、その頃、あるがん患者さんと出会いがありました。真正面から患者さんと向き合い、医師や他のスタッフとともに患者さんの思いを大事にした関わりをしたいと強く思うようになりした。しかし自分は、チームでうまく患者さんに関われている感じがせず、「自分自身に何かが足りないのではないか…スキルアップが必要だ」と考え、進学することを決めました。
大学院での2年間は自分自身と向き合い続け苦しい日々ではありましたが、がん看護のことだけを考え続けることのできる充実した日々でもありました。そして仲間の大切さを感じることのできた日々でした。
今は、元の職場で患者さんと家族のことはもちろんスタッフの思いを大事にし、仲間が居ることや周りの力に支えられていることを実感しながら、日々自分のできることからコツコツと取り組んでいます。

佐藤亜美さん平成25年度修了

独立行政法人 労働者健康福祉機構 香川労災病院 がん看護専門看護師

大学院で学んだこと

私は、大学卒業後、大学病院に就職し、診断期から終末期にあるがん患者さんや家族への看護に携わってきました。様々な困難な壁にぶつかる中で、仕方がなかった、どうしようもなかったと自分自身に言い聞かせて、諦めてしまっている自分がいることに気づきました。自分の限界に気づき、もっと学びたいという思いをもつとともに、そのことに気づかせてくれたり、困った時にそっと背中を押してくれたがん看護専門看護師に憧れ、私もそんな存在になりたいと考え、大学院に進学しました。大学院での二年間では、様々な理論や概念を学び、知識体系に基づいたアセスメント方法、看護介入について学ぶことができました。そして、自分自身の弱さと向き合う日々でした。無我夢中で駆け抜けた二年間だったため、大学院修了時は、不安な気持ちを持ちつつ臨床に戻りました。臨床では、呼吸器内科病棟に所属し、肺がん患者さんや家族が抱える不安や悩みを聞き、治療方針の意思決定支援や、症状マネジメントに取り組んでいます。その中で、困難なケースに向き合ったときの考え方や取り組み方、同職種や他職種との関わり方が大学院進学前とは違っていることを改めて感じることができました。
がん看護専門看護師の認定を受け、大学院生活の中で学んだこと、先生方や先輩、同期との出会いを財産として、日々研鑽を続け、がんを抱えて生きる患者さん、家族がその人らしくいきていくことについて病棟看護師と共に考えていけるように活動していきたいと考えています。

島田いづみさん平成25年度修了

東京女子医大病院 がん看護専門看護師

大学院への進学を経てやっと自分と向き合うことの大事さに気付きました

私は、大学へ進学するまでの6年間、診断期から終末期まで様々な状況にある患者さんが入院する病棟で勤務をしていました。苦痛を抱えている患者さんやご家族を目の前にし、力になりたいと思いながらも自分の経験や自信の無さからどのように関わればよいのか分からず、自分の力の無さを感じる日々の中で、患者さんの役に立てる看護師になりたいと思い、大学へ進学しました。
最初は、知識や技術を身につけることが大事だと思っていました。しかし、大学院での2年間と、修了してからの1年間で、知識や技術を身につけることだけではなく、自分自身の問題と向き合い、本気で自分を変えていこうと思い、行動していかないと何も変わらないのだということを実感しました。
修了後、平成26年12月に認定を受け、現在は一般病棟でスタッフとして勤務をしながら、がん看護専門看護師としての1年目をスタートさせています。今は一人一人の患者さんと真摯に向き合い、患者さんや家族の力強さを実感し、支援していくことができるために自分に何ができるのかを考えて日々実践をしています。
大学院での2年間がなければ、もしかすると自分に向き合うきっかけも無く、根拠のない自信や自分の無力感を同じよう持ち続け、看護のやりがいや意味にも気付くことができず看護師人生を過ごしてしまっていたかもしれません。私にとって大学院に進学した意味は、自分が前に進むきっかけになったことだと思っています。

髙橋志保さん平成25年度修了

高知医療センター がん看護専門看護師

自分改革の2年間

私は現在、聖隷浜松病院の緩和ケア・外科混合病棟に勤務しながら、がん看護スペシャリストチームにも所属し、OCNS、CNとともに院内のがん看護の質向上に向けて実践・教育・研究など様々な活動に取り組んでいます。
今、大学院での2年間を振り返ると、あの時に自分は生まれ変わったんじゃないかと感じるくらい、激動の2年間でした。元々大学院に進学前は、もっと患者さんにいいケアをするために知識を深めたい、という単純な動機で受験を決意しました。しかし、大学院では知識だけではなく、人間として、専門職者としての自分の在り方を見つめなおし、「責任」や「覚悟」を改めて考え、自分改革をしていくプロセスだったように思います。大学院修了後、周囲の方々の変化や患者さんの反応の変化など、様々な変化を実感していますが、これは大学院で知識が深まったから…というだけではなく、自分改革のプロセスがあったからこそ得られているものだと感じています。
大学院に在籍していた2年の間には、挫折も困難もたくさんありました。苦しい時期も長くありましたが、高知県立大学では必ず乗り越えられるよう先生方、先輩方が学びや成長を支えてくれます。「新しい自分」への変化は痛みも辛さも伴いますが、変わったと感じた時に見える世界は感動的です。
自分を変えたい、変わりたいと感じている皆様、是非高知県立大学で「自分改革」の一歩を踏み出してみませんか。

森 歩さん平成22年度修了

聖隷浜松病院 がん看護専門看護師

自分自身と向き合うことの大切さ

私は、これまで化学療法を受ける患者さんの看護に携わってきました。ある日、ふと自分の看護を振り返った時に、日々の業務に追われることを言い訳にがん患者さんやご家族と向き合えていないのでは、と思うようになり、看護を学び直したいという思いで大学院への進学を決めました。
大学院の2年間を一言で表すと自分自身と向き合う時間でした。自分の自信のなさ、未熟さや弱さを知りました。一方で、どんな力をつければ自信や強さになるのかを考える機会になりました。この時間があったからこそ、今の私は何事にも挑戦することが出来ていると思っています。
そして、単に知識を得るだけではなく、生じている現象を理解するために、常に根拠や理論に基づいて考えるということも学びました。患者さんや家族の本当の問題は何か?強みは何か?を常に問いかけ、様々な方向から考えてアプローチする方法を学びました。相手を知り、責任を持って向き合っていくことの大事さも改めて実感しました。
あの時、ふと立ち止まって自分の思いに向き合えたこと、そして、大学院時代の先生方や仲間に支えてもらったことでがん看護専門看護師としてスタートが切れたと思っています。

廣瀬未央さん平成25年度修了

四国がんセンター がん看護専門看護師

大学院で得る学びを糧に前に進んでみませんか

私にとって大学院生活は、自己の成長の糧となる貴重な時間でした。一番の収穫は、自己の課題に気付いたことです。私は進学して知識や技術を学べば、すぐに活用でき「何でもできる人になれる」と安易に考えていました。しかし講義での課題、実践演習等に取り組む中で自分の未熟さを痛感すると同時に、学びで得た知識や技術を活用するためには何が必要か、どうすればいいのか、ということを考えていないことに気付きました。知識や技術を活用するためには、まずは様々な視点から状況を事実に基づいて分析すること、分析や結果に基づいて活用するための方法を計画し実施すること、そして実施したことを必ず振り返り修正していくことを繰り返し学びました。このことにより私は知識や技術を活用することの意味を知り、「活用できるようになる」とはどういうことなのかを学びました。2年間で気付いた自己の課題は多々ありますが、現在は後戻りしないように、行動する前に、よく考えたか自分に問いかける時間を意識的に持つようになりました。
二つ目の収穫は、2年間多くの時間を共有し、支え合い、励まし合い、とても濃厚な時間を過ごした仲間です。現在でも連絡を取り合い、困った時には相談できる大切な存在です。
大学院での学びは人それぞれですが、自分を見つめ直してみたい、大学院進学に興味があるという方は、是非進学してはいかがでしょうか。

岩田尚子さん平成26年度修了

香川労災病院 がん看護専門看護師

自分を知る貴重な時間

私は、今までのがん看護実践の中で、「本当にこれでよかったのか」、と考えさせられることが多くありました。臨床の中で、その答えを模索しましたが、自分ひとりではどうすればよいのかわからず、もう一度、深くがん看護を学びなおそうと考え大学院に進学しました。大学院での2年間は自分と向き合い内省する毎日でした。大学院の一年目は、出来ない自分、今まではみないようにしていた自分を認めることからはじめ、なぜ出来ないのか、なぜみないようにしていたのかと自問自答を繰り返しました。そのような毎日を過ごす中で、私が臨床実践の場で感じていた「本当にこれでよかったのか」という懸念やその感情の背景が少しみえたような気がしました。それは、私が、患者さんのことを理解できないまま、私が、患者さんに必要だとおもう看護を提供していたということでした。大学院ニ年目は、臨床にいるときにできなかった患者さんのことを知る、理解するために実践演習を通して理論や概念という知識体系を活用し患者さんを理解することに努めました。知識体系を活用することでより深く患者さんを理解することができます。また、臨床の時に感じていた「本当にこれでよかったのか」の答えは患者さんにしかわからないことに気づかされ、私は今も毎日「本当にこれでよかったのか」と自問自答を繰り返しながら患者さんのベッドサイドに向かっています。大学院での経験を経て、看護の楽しさや、やりがいを改めて実感しています。

田中 圭さん平成26年度修了

九州がんセンター がん看護専門看護師

自分と向き合い、がん看護を学ぶ

臨床で看護を行う中で、患者さんや家族の苦しみ、スタッフの困難さをどうにかしたいけどできない、いつも同じような壁にぶつかっていると感じるようになりました。そんな時、OCNSの介入により患者さんの苦痛軽減や、医療スタッフのジレンマが軽くなる経験をしました。そしてより良い看護を行うための知識や技術を得たいと考え、大学院へ進学しました。
一年次は、生じている現象を理解するための理論、コミュニケーション技術、最新の医学・薬学の知識などを学びました。学部生時代の学習とは異なり、患者さん・ご家族の顔を思い出しながら、学んだ理論や知見などを用いて、当時のモヤモヤを紐解いていく学習はとても興味深く楽しいものでした。いざ二年次になり臨床実践演習(実習)で学習した知識を実践に活用するぞと意気込んでいましたが…理解したはずの理論や知識を使っても課題解決に結びつきません。ここで知識を使う自分を客観的に理解する必要があることに気づかされました。自分は物事をどのように捉え、他者とどのように関わっているのか、自分の弱みと徹底的に向き合う機会を与えられました。自分を理解することで、なぜ同じ壁にぶつかるのか、壁を超えるために自分には何が必要なのかを考えるようになりました。これは大学院で得た大切な経験の一つです。
また、高知県立大学大学院ではタテ・ヨコのつながりが強く、臨床で活躍中の先輩方からアドバイスを受けられる事、また苦しみや悩みを吐露し、励まし合い、色んなことを相談できる仲間ができたことは大きな財産です。
今後は大学院2年間で得た知識や技術を活かし、がんと共に生きる患者さんとそれを支える家族や医療者の『こう在りたい』を一緒に考え、叶えられるがん看護専門看護師に成長していくことを目指します。
がん患者さん・ご家族との関わりの中でもやもやとしている方、じっくり自身と向き合い、がん看護を学びたい方、高知県立大学で学びませんか。

塚本 多恵子さん平成27年度修了

京都第二赤十字病院 がん看護専門看護師

大学院で学んだこと

私は就職してから診断期から終末期にあるがん患者さんやご家族への看護に携わってきました。患者さんやご家族の辛さを聴きながらも、何もできず、もどかしく感じていました。もっと患者さんやご家族に何かできたのではないか、自分の知識や技術が足りないのではないかと思い、大学院に進学することを決意しました。
大学院の2年間では、理論や概念などの知識を基に、生じている現象を紐解き、看護ケアを考えていくことを学ぶことができました。また、この2年間は知識や技術を得るだけではなく、自分自身と向き合うことができた貴重な時間でした。できない自分と向き合い、自分の在り方を見つめなおすことは苦しいことでしたが、自分と向き合うことで自分が物事をどのように捉えているのかを知ることができました。
今はがん看護専門看護師として認定を受けたばかりですが、がん患者さんやご家族がその人らしく生活していくことを支えていけるように、大学院での学びを活かしていきたいと思っています。

野瀬 智代さん平成28年度修了

高知医療センター がん看護専門看護師

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