文化学部の学び方LEARN

地域文化創造系の学び

 Think globally, act locallyというフレーズが、近年改めて注目されているように、国際的な広い視野を身につけながら、自らが身を置く地域社会の中で、地域文化の創造に関わるような、具体的な実践を展開していくことの意義が問われるようになっています。グローバル化が進展する現代社会にあって、我々は文化の均質化よりもむしろ、グローカル化と呼ばれるような地域的差異性に直面しています。グローバル化の時代であればこそ、地域への視点は重要になってきています。
 地域文化創造系では、地域と文化、観光と文化、法と文化に関わる多様な科目群を配置し、学際的な視点から人間の生活や文化のありようを比較検討していきます。そして、国際的な視野を念頭に置きながら、地域文化の維持、発展、創造を担う能力を養っていきます。地域文化・地域づくり領域、観光文化・観光まちづくり領域では、文献調査やフィールドワークの方法を習得し、書物と地域社会のフィールドを往復して考えます。社会に主体的に関わりながら問題を発見し、複眼的に考えぬく能力を養います。

地域文化・地域づくり領域

地域文化・
地域づくり領域

 豊かで持続可能な地域づくりにむけて、地域文化や地域政策を、地域づくりにどのように活かしていくのかについて学びます。そのために、地域の課題を様々な角度からとらえ、その解決策を考えます。フィルドワークだけでなく、文献調査、統計調査、地理・地学的調査など、社会科学・自然科学の双方を含む学際的視点から地域を分析していきます。
文化学課題研究ゼミナール

講義紹介

文化学課題研究ゼミナール
大村誠/
地学・地理学、防災・減災全般

 大村ゼミでは、防災・減災について幅広く教育・研究しています。防災・減災は、数十年以上の時間のなかでの、自然のふるまいと人間社会の対応の関係であり、「事前の備え→発災時の対応→復旧・復興」のサイクルの繰り返しです。「文系」と「理系」の知識・手段を取り合わせて、ゼミ生それぞれが防災・減災の課題に取り組みます。本ゼミ生の共通基盤として、全員が防災士資格を取ることが原則です。地域での防災活動、学校での防災教育、文学館での活動などへの支援も行い、現場での体験を生かしつつ、考察を進めます。

受講生の声

 このゼミでは、まず、日本と世界各地で起きた災害事例について学びます。さらに、いざ災害が発生した時には、知識だけではなく、生きのびる「術(すべ)」が大切です。その「術」を子どもたちに伝えるために、高知市内の小学校で行われている防災キャンプのお手伝いもしました。この経験もあり、私は学校の防災に特に興味を持つようになりました。災害時に学校がどのように対応したのか調べ、どうすれば子どもたちの命を守ることができるのかを考えたいと思います。
受講生のNさん

観光文化・観光まちづくり領域

観光文化・
観光まちづくり領域

 観光・交流の効果を活かす持続可能なまちづくりが、人口減少が進むこれからの日本の社会を支え、豊かさを育むうえで期待されています。これらの領域では、観光という観点を手掛かりに文化現象を理解し、現代社会の諸問題を考察する人文・社会科学の研究方法を学びます。さらには、企業活動、景観・環境アメニティ、文化財、異文化理解、倫理学をめぐる問題などについて考える視点や手法を身につけます。
観光産業論

講義紹介

観光産業論
小長谷悠紀/
観光地計画、観光まちづくり、観光文化研究

 この講義では、人々の旅行を支え、利便を提供しているビジネスや観光・運輸などの公の政策がどのような場でどのように行われているかを学びます。たとえば、修学旅行や海外旅行でお世話になったことはあるけれど実はよく知らなかった旅行業のしくみ、時代・社会に応えて新しい形が続々と登場する宿泊施設、自動車社会の中での地方鉄道の意義や生存戦略、世界中のエアラインや空港の競合などを話題にします。観光をとりまくビジネスの性質、課題や思考について私たちが生きる現代社会の潮流と考えあわせながら理解する力を培います。

受講生の声

「観光産業論」では、旅行会社、交通機関、テーマパークなど、具体的な企業の例を取り上げることが多く、観光に関わる企業、業種のひろがり、さまざまな携わり方や事業の視点について学ぶことができます。この講義を受けて、もっと観光に関する知識を身につけたり、企業や地域が取り組む観光事業や観光地の形成について研究したいと考えるようになりました。将来的には、旅行会社への就職を視野に入れています。
受講生のYさん

現代法文化・生活法文化領域

現代法文化・
生活法文化領域

 人間は法によって規制されますが、同時に、法を作り出したのも人間です。これらの領域では、法の背景にある文化・思想やそれらと法との相互関係の理解、そして、法を文化の一つとして捉え、文化の理解を深めていきます。現代社会の諸問題、市民生活の諸問題を法と文化の観点から探求することを通じて、文化の形成・維持・発展に寄与できる能力をもつ人材を養成します。
地域社会と法文化

講義紹介

地域社会と法文化
菊池直人/
法学(商法)

 この講義では、地域社会の課題と関連する法制度について学びます。地域社会が抱える課題は多岐にわたり、解決のためには多様な取り組みが求められます。そして、これらの活動を支えるため、法が重要な役割を果たしているのです。例えば、講義では地方の市街地活性化を取り上げます。現行法の対応例として、大型店舗の出店規制や市街地での空き店舗の利用促進などがありますが、立法上の課題についても考えていきます。地域の課題は複合的・包括的問題です。本講義においても、公法・私法の法領域を問わず検討していくことになります。

受講生の声

 将来は公務員を志望しており、空き家問題などの地域の課題について、法律がどうなっているのか関心があって受講しました。授業を受けてみて感じたことは、地域の問題は、身近だけどなかなか解決が難しい問題が多いということでした。受講しているときは、実際に自分が公務員になったとき、どう対応すべきだろうかなどと考えることがあります。授業中、講義の内容だけでなく、関連する話題を提供してくれることもあって、興味深いです。
受講生のKさん

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