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「手話言語を学び、聴覚障がい者を理解する」連続講座の第2回が開催されました
「手話言語を学び、聴覚障がい者を理解する」連続講座の第2回が、7月18日(金曜日)に開催されました。
第2回は、一般社団法人高知県聴覚障害者協会会長の竹島晴美氏と同協会の中平眞弓氏に、「手話言語の基本文法・ルール」をテーマにご講演いただきました。
竹島会長は、手話は顔・身体・手指などの全身の表情と強弱で表現することが大事であり、目を大きく見開くと「驚く」や「こわい」など、目を細めると「遠い」や「細い」など、同じ表情でもさまざまなことが表現でき、特に目の表情を使い分けることが苦手な人が多いけれど、これができると表現がとても豊かになると話しました。
また、「パ・ピ・プ・ぺ・ポ」という聴覚障がい者独特の口形があり、「諦める」「笑う」などを「プ」で、「ちょうど」「ぴったり」「間に合った」などを「ポ」という口形で表現すると説明しました。
手話言語には助詞がないため、手などの動きの方向で助詞の役割を表し、物の形や動作は具体的な動作で表現するので、「野球ボール」か「バスケットボール」かで手の大きさを変えたり、「ドアを開ける」か「引き出しを開ける」かで、同じ「開ける」でも動作の仕方が変わると説明しました。
竹島氏と中平氏が具体的な例を交えながら分かりやすく説明してくださり、受講した学生は実際に手や体を動かしながらたくさんの表現方法を楽しく学んでいました。
竹島晴美氏 中平眞弓氏