食品安全の専門性を学ぶ「国際食品安全学」の授業を実施しました
将来設計を支える、資格取得を見据えた専門教育(JFS-A/B/B Plus規格監査員)
健康栄養学部では、3回生後期に「国際食品安全学」という専門科目を開講しています。この授業では、食品の安全を守るための知識を学び、将来に役立つ専門資格(JFS-A/B/B Plus規格監査員資格)に挑戦することができます。
大学の授業の中で食品衛生に関する高いレベルの資格取得を目指せる学びを行っている大学は、全国でもとても珍しく、健康栄養学部ならではの特長です。
日本発の食品安全基準「JFS規格」と監査員資格
JFS(Japan Food Safety)規格は、日本で作られた「食品の安全を守るためのルール」です。食品工場や学校・病院の給食施設などで、安全な食品づくりがきちんと行われているかを確認するために使われています。
JFSには、学ぶ内容のレベルに合わせていくつかの種類があります。
JFS-A
食品の安全についての基本的な考え方や仕組みを学ぶ、入門レベルの規格です。
JFS-B
HACCP(ハサップ)という考え方を取り入れ、食品を作ったり提供したりする現場で、衛生管理や安全管理が正しく行われているかを確認する規格です。
JFS-B Plus
JFS-Bよりさらに進んだ内容で、「職場全体で安全を大切にする意識」や「食品の誤った表示を防ぐ仕組み」など、より高いレベルの安全管理ができているかを評価します。
これらの規格をチェックする監査員は、食品の安全が正しく守られているかを確認する、食品安全の専門家です。
講義と演習を通して、段階的に専門性を高める学び
「国際食品安全学」では、食品工場や給食の調理場をイメージしながら、食品の安全を守るための仕組みについて、講義と演習を通して学びます。
健康栄養学部の学びは、最初から難しいことに挑戦するのではなく、少しずつレベルアップしていける仕組みになっています。
1・2回生では、食品衛生や食品の安全についての基礎をしっかり学びます。希望する学生は、HACCP管理者資格にもチャレンジできます。
3回生前期には、学内での実習を通して、大量調理や衛生管理を実際に体験します。
こうした学びを積み重ねた上で、3回生後期には「国際食品安全学」を学び、将来の進路や仕事につながる専門的な知識を身につけていきます。食品や健康に関わる仕事に興味がある人にとって、自分の将来を考える大切な一歩となる学びです。
この講義を通して、食品を作る会社や給食施設、品質管理の仕事など、食の安全を支える立場で活躍するための力を身につけることができます。
【演習の様子】
講義で学んだ内容をもとに、食品安全に関する演習に取り組みました。
【発表の様子】
演習で取り組んだ課題について、学生が発表を行いました。
【フィードバックを受けている様子】
発表後には、講師から実践的な視点でのフィードバックが行われました。
