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学部長挨拶
健康栄養学部長 近藤 美樹
本学部は、昭和25年に日本で初めて栄養士養成施設として認可されて以来、長い歴史を歩んできました。社会の変化とニーズに応じて教育内容を充実させ、平成15年には管理栄養士養成施設として認定されました。平成22年には学部へと昇格し、現在の体制へ移行するなど、地域に根ざした専門職養成の拠点として発展を続けています。また、平成17年には全国に先駆けて栄養教諭免許状を取得できる教職課程として認定され、学校現場で活躍する専門職の育成にも取り組んでいます。
本学部は、「人間や健康、環境の本質を理解しながら、生命の基源である『食』を探求し、人々が健康に生活できるよう幅広い分野で貢献できる人材を養成する」ことを理念として掲げています。学生一人ひとりが、専門的な知識と技能を確実に身に付け、複雑化・多様化する健康課題に向き合い、解決へ導く実践力と応用力を備えた管理栄養士として成長することを目指しています。
その目的を具現化する取り組みの一つとして、「みんなでサロン」プロジェクトを展開しています。学生と教員が地域の“食の悩み”や“健康課題”を地域の方々と一緒に考え、解決の糸口を探る活動です。大学の専門性と学びの場を地域に開き、実践的な学修を通じて、学生が将来専門職として地域社会に貢献する力を育むことを大切にしています。
また、食や健康に関わる研究が進められています。食品の特性や地域の健康課題に関する調査など、教員が専門性を生かして取り組む研究は、学術的な発展への寄与に加え、地域の実情に根ざした実践的な知見を生み出しています。学生にとっても、卒業研究を通じて科学的な視点を身に付ける貴重な機会となり、将来の専門職としての成長につながっています。
さらに、コロナ禍で一時的に停滞していた国際交流も本格的に再開し、海外の大学との連携が広がっています。異なる文化や価値観に触れる経験は、ヒトの健康と生活の質の向上に寄与できる人材として、広い視野と柔軟な思考を育む重要な機会となります。地域と世界の双方を見据えた学びを通じて、学生が多様な場で活躍できる基盤を整えています。
社会の健康課題は日々変化し、管理栄養士に求められる役割もますます広がっています。健康栄養学部では、教育内容の充実と環境整備に努め、地域・国内外のパートナーとの協働を深めながら、人々の健康と生活の質の向上に貢献できる専門職の育成に取り組んでいます。
