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地域文化創造系|観光文化・観光まちづくり領域|教員紹介

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三浦要一 MIURA, Yoichi​

三浦先生

【​役職】 教授(学部長)

【専門分野】 日本建築史・都市史

【研究テーマ】 歴史的建造物の保護と活用、伝統的集落・町並みの保存と生活空間計画、日本の都市空間に関する住居史的・都市史的研究

【主な担当科目 】 住文化論、景観文化論、観光文化フィールドスタディⅠ、観光文化フィールドスタディⅡ、観光フィールド専門演習Ⅰ、観光フィールド専門演習Ⅱ、観光まちづくり論Ⅱ、観光まちづくり専門演習Ⅰ、観光まちづくり専門演習Ⅱ、観光文化論Ⅰ

 
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 日本建築史・都市史を専攻し、文化財建造物の調査研究を主におこなっています。
 寺院建築は近代の文化財修理をテーマに、国宝の豊楽寺薬師堂(大豊町)、重要文化財の竹林寺本堂(高知市)と国分寺金堂(南国市)を調査し、竹林寺客殿【高知県保護有形文化財】の重要文化財指定をめざす共同研究に参加しています。近代建築では、登録有形文化財に登録された奈半利町内の住宅や近代化遺産、安田町内の旧市川医院と旧柏原家住宅の調査を担当しました。室戸市吉良川町伝統的建造物群保存地区の町並み修復、四万十川流域の文化的景観、佐川町の歴史的風致維持向上計画に関わり、植木枝盛旧邸書斎を高知市立自由民権記念館へ移築・復原する調査研究を実施しました。いずれも文化財建造物に関するものではありますが、次代へ伝えるための意義ある研究であり、それを「文化」と考えています。
 現在、「お城下の県大」という地の利を得て、高知城の城郭建築の復元、城下町の近代化などのフィールド調査を実施し、歴史的都市空間を活かしたまちづくりに関する研究を構想しており、これも「文化」と考えています。学生には、歴史ある建物の見方と調べ方を学び、建物を通してその時代が理解できるようになり、名建築を活かしたまちづくりのアイデアが浮かぶようになって欲しいと考えています。

 

飯高伸五 IITAKA, Shingo​

飯高先生

【​役職】 教授

【専門分野】 文化人類学・民俗学・観光文化論

【研究テーマ】 植民地主義と文化、移民と文化、観光と文化復興。とくにオセアニアのミクロネシア地域における植民地状況下の文化、沖縄移民の文化的創造性などに関する調査研究を実施

【主な担当科目 】 文化人類学、民俗学、観光文化論Ⅰ、観光文化論Ⅱ、観光文化フィールドスタディⅠ、観光文化フィールドスタディⅡ、観光フィールド専門演習Ⅰ、観光フィールド専門演習Ⅱ、観光まちづくり専門演習Ⅰ、観光まちづくり専門演習Ⅱ

 
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 私は文化人類学を専門として、オセアニア島嶼地域とくにミクロネシアのパラオ共和国でフィールドワークをしています。文化人類学のおもしろさは、人間文化の多様性と普遍性について、書物を通じて学ぶだけでなく、フィールドで出会う具体的な現場から、自分のアタマとカラダを同時に使って考えていくところにあります。文化人類学の現地調査を本格的に実施する場合、最低でも1年以上の長期間にわたり現地滞在することが通常です。私も大学院生時代に、長期間フィールドに滞在し、現地社会の人々と生活をともにしながら調査をしました。調べたことも発見に満ちていましたが、同時に異文化のなかで生活したこと自体が大きな財産となって、こんにち「楽しい生活」が日々送れているように思われます。
 文化学部では、文化人類学や民俗学といった基礎的科目のほか、その応用領域として観光文化の学びに関わる科目を担当しています。人間の文化的営みとしての観光について、日常生活ではあまり考えたことがないかもしれませんが、実は非常に奥が深く、おもしろい研究対象です。経験的な事実から文化や観光現象について学んでいくことは、非常に興味深く、学び甲斐があります。学生のみなさんには、是非アクティブに現場から学んでいってもらいたいと思います。

 

梶原太一 KAJIWARA, Taichi​

梶原先生

【​役職】 准教授

【専門分野】 企業の分析と評価

【研究テーマ】 投資利益率(ROI)の多様な計算方法、人間の計数能力形成と発達に関する歴史・制度的研究

【主な担当科目 】 ビジネスリテラシー、キャリアデザイン論、キャリア形成論、NPO論、観光企画論、観光まちづくりフィールドスタディⅡ、観光フィールド専門演習Ⅱ、観光まちづくり専門演習Ⅱ

 
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 学生時代から、企業とは何か、という企業観に興味を持っていました。当時、国内外で大規模な企業不祥事や会社法制の改革があり、企業の統治や所有者の位置づけ、情報開示のあり方に関する議論が盛んになされていたからです。自分なりの企業観を模索する中で、企業は金額として測定可能な資金や目に見える資源だけを社会から調達しているのではなく、目には見えないけれど無形の期待のようなものも社会から集めて成立している存在であると考えるようになりました。
 その後、ものごとを数量化して認識するという人間の計数把握能力の形成へと関心を深め、現在は、資源の提供者が期待する「投資の見返り(return on investment)」を数量化する方法とその多様性について考察しています。とりわけ、米国に留学した折に、金銭的利益の獲得を期待する投資ではなく社会的な利益や環境的な利益などの非金銭的な「見返り」を期待する投資家の潮流と、それらの投資の「期待」を抱きとめようとする様々な形態の企業や組織における調達活動の勃興とに魅入られ、日本に帰国後も引き続き、その両者の関係を追っているところです。
 これらの研究と並行して、小さな非営利投資ファンドを立ち上げ、より良いお金の使いみちを高知の草の根から作り出す方法も模索してきました。この実践で得られた「見返り」は授業でお伝えします。

 

友原嘉彦 TOMOHARA, Yoshihiko​

友原先生

【​役職】 准教授

【専門分野】 観光学(観光地理学、観光社会学)

【研究テーマ】 クリエイティブツーリズム、サードエリアの構築と持続可能性

【主な担当科目 】 観光産業論Ⅰ、観光まちづくり論Ⅰ、観光まちづくりフィールドスタディⅠ、観光フィールド専門演習Ⅱ、観光まちづくり専門演習Ⅰ、観光まちづくり専門演習Ⅱ

 
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 先日、すぎやまこういちさんが亡くなったことが報じられましたが、僕が旅に関心を持つようになったきっかけの1つとして、すぎやまさんが音楽を務めたゲーム:ドラゴンクエストシリーズが挙げられると思います。最初にやったのはドラクエ3で、1人で冒険が始まり、酒場で仲間ができます。次の4では旅先で、個性が付加された仲間たちと出会うことになりますね。
 割と最近まで、旅、というよりも「観光」(土地の威光を観る)という体で観光地、地域の観光について研究してきました。ドイツ新連邦州の観光の変容、県境を超えた観光連携、鉱工業地域の観光など。でも、こうした「仕掛け」の研究は少し飽きてきました。
 そんな折、2012~13年度の死と生の場の研究、2015~17年度に科研費の課題として取り組んだ女性と(/の)観光の研究も活きて、2019年度末よりさくらももこさんを事例として、クリエイティブな人の生き方と場の研究を始めることに。これおもしろいですよ。そしてクリエイティブこそ、今の時代(後期近代)における知識集約型産業の根幹ですしね。アインシュタインも”Phantasie ist wichtiger als alles Wissen”(想像はすべての知識より重要だ)と記してますしね。
 想像を持って創造することにかかる旅を豊かにしていくことで、その結果として土地に貢献できるというのが理想ですかね。魂の高揚に、あるいは再帰性に満ちた旅を一緒に研究しましょう。(2021年10月8日)

 

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