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職位 | 准教授 | |
役職 | ||
所属 | 文化学部 文化学科 | |
教員紹介 | 先日、すぎやまこういちさんが亡くなったことが報じられましたが、僕が旅に関心を持つようになったきっかけの1つとして、すぎやまさんが音楽を務めたゲーム:ドラゴンクエストシリーズが挙げられると思います。最初にやったのはドラクエ3で、1人で冒険が始まり、酒場で仲間ができます。次の4では旅先で、個性が付加された仲間たちと出会うことになりますね。 割と最近まで、旅、というよりも「観光」(土地の威光を観る)という体で観光地、地域の観光について研究してきました。ドイツ新連邦州の観光の変容、県境を超えた観光連携、鉱工業地域の観光など。でも、こうした「仕掛け」の研究は少し飽きてきました。 そんな折、2012~13年度の死と生の場の研究、2015~17年度に科研費の課題として取り組んだ女性と(/の)観光の研究も活きて、2019年度末よりさくらももこさんを事例として、クリエイティブな人の生き方と場の研究を始めることに。これおもしろいですよ。そしてクリエイティブこそ、今の時代(後期近代)における知識集約型産業の根幹ですしね。アインシュタインも”Phantasie ist wichtiger als alles Wissen”(想像はすべての知識より重要だ)と記してますしね。 想像を持って創造することにかかる旅を豊かにしていくことで、その結果として土地に貢献できるというのが理想ですかね。魂の高揚に、あるいは再帰性に満ちた旅を一緒に研究しましょう。(2021年10月8日) |
学位 | 博士(学術)(広島大学) |
学歴・職歴 |
【学歴】 【職歴】 |
専門分野 | 観光学(地理学、社会学系) |
所属学会 |
観光学術学会 |
リフレクシブツーリズム、サードエリア、クリエイティブ
それぞれの人生を歩まなければならない後期近代にあって、旅はどのように現代人の心に貢献できるのか考えています。自分の人生を歩むといっても、私たちはしかし、まったくのゼロからではなく、それぞれが自身のモデルとなる先人に生き方を学ぶことができます。私は目下、そうした生き方を示してくれる創造的な人が過ごした地を訪れ、そこで再帰的(自らを振り返り、確かめながら生きていくという姿勢)に過ごしてみることで、その後の人生をどのように生きるかということを考える豊かな時間が持てるのではないかという視点で観光を研究しています。派生して、どのようにそうした地域を作るか、交流の持続可能性は、といったことについても関心を持ち、研究に織り込んでいます。
交流できるまちづくり(自由、寛容、クリエイティブ)
リフレクシブツーリズム、サードエリア、サードプレイス、アート、クリエイティブ、同調圧力
・友原 嘉彦:「リフレクシブツーリズムの時代」、『Humanismus』34、pp. 82-97 (2023)
・友原 嘉彦:「女性クリエイターの観光に対する行動と捉え方 ―さくらももこ『ちびまる子ちゃん』を事例として―」、
『西南女学院大学紀要』25、pp. 93-101 (2021)
・友原 嘉彦:「偉人の世界観を活用した地域アイデンティティーの創出と観光振興 ―さくらももこと静岡市を事例として―」、
『観光学術学会2020年度研究報告要旨集』、pp. 24-25 (2020)
・友原 嘉彦:「周縁鉱工業都市における観光都市的性格付け ―福島県いわき市を事例として―」、『西南女学院大学紀要』23、
pp. 71-79 (2019)
・友原 嘉彦 編:『クリエイティブツーリズム 「あの人」に会いに行く旅』、担当執筆:「第1章 クリエイティブツーリズムとサード
エリアの理論」、pp.2-19、「第3章 さくらももこの清水」、pp.49-66、古今書院、東京 (2022)
・友原 嘉彦 編:『ちびまる子ちゃんの社会学』、担当執筆:「第8章 さくらももこの生涯概説」、pp. 136-155、
「第11章 さくらももこのサードエリア」、pp. 191-210、古今書院、東京(2021)
・友原 嘉彦 編:『女性とツーリズム 観光を通して考える女性の人生』、担当執筆:「第2章 現代『女子』観光事情」、pp. 19-35、
古今書院、東京(2017)
・研究課題:女性と観光に関する総合的研究
研究種目:挑戦的萌芽研究
研究期間:2015年4月-2018年3月
代表者 :友原 嘉彦 西南女学院大学 人文学部 准教授
分担者 :庄子 真岐 石巻専修大学 経営学部 准教授
鈴木 洋子(長尾洋子) 和光大学 表現学部 准教授
高田 晴美 四日市大学 総合政策学部 准教授
新名 阿津子 公立鳥取環境大学 環境学部 准教授
丸山 奈穂 高崎経済大学 地域政策学部 准教授
2015年度-2017年度:日本観光研究学会分科会(助成事業)「女性と観光に関する研究会」研究代表者
(研究分担者:遠藤 英樹、加藤 佳奈、中子 富貴子)
・公開講座の企画、運営、および講座での講演
・オープンキャンパスや高校での模擬授業