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梶原 太一(研究者情報)

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年3月3日更新

梶原 太一  KAJIWARA Taichi

職位 准教授
役職  
所属 文化学部 文化学科(2015年~)
教員紹介

cinii

梶原 太一

 

学生時代から、企業とは何か、という企業観に興味を持っていました。当時、国内外で大規模な企業不祥事や会社法制の改革があり、企業の統治や所有者の位置づけ、情報開示のあり方に関する議論が盛んになされていたからです。自分なりの企業観を模索する中で、企業は金額として測定可能な資金や目に見える資源だけを社会から調達しているのではなく、目には見えないけれど無形の期待のようなものも社会から集めて成立している存在であると考えるようになりました。
その後、ものごとを数量化して認識するという人間の計数把握能力の形成へと関心を深め、現在は、資源の提供者が期待する「投資の見返り(return on investment)」を数量化する方法とその多様性について考察しています。とりわけ、米国に留学した折に、金銭的利益の獲得を期待する投資ではなく社会的な利益や環境的な利益などの非金銭的な「見返り」を期待する投資家の潮流と、それらの投資の「期待」を抱きとめようとする様々な形態の企業や組織における調達活動の勃興とに魅入られ、日本に帰国後も引き続き、その両者の関係を追っているところです。
これらの研究と並行して、小さな非営利投資ファンドを立ち上げ、より良いお金の使いみちを高知の草の根から作り出す方法も模索してきました。この実践で得られた「見返り」は授業でお伝えします。

研究者略歴

学位 博士(商学)(同志社大学、2013年)
学歴・職歴

【学歴】
2013年 同志社大学大学院 商学研究科 博士課程後期課程 修了

【職歴】
2010年~2015年 高知短期大学 講師
2013年~2014年 カリフォルニア大学バークレー校 客員研究員
2015年~2020年 高知県立大学 文化学部 講師
2020年~現在 高知県立大学 文化学部 准教授

専門分野 会計学、企業の分析と評価
所属学会

日本簿記学会
日本会計研究学会
日本会計史学会
財務会計研究学会
観光学術学会
日本会計教育学会
グローバル会計学会
中小企業会計学会

研究SEEDS

研究テーマ

・投資の見返り(ROI)の多様な計算方法
・複式簿記情報と資本コスト情報の固有価値
・人間の計数能力形成と発達に関する歴史・制度的研究

研究概要

 資源の提供者が期待する「投資の見返り(return on investment)」を数量化する方法を研究しています。特に、金銭的利益の獲得を見返りとして期待する投資よりも、社会的な利益や環境的な利益などの非金銭的な見返りを期待する投資の成果の計算方法の開発が主題です。あわせて、それらの非金銭的な見返りを期待する投資を受け止めようとする様々な形態の営利企業・非営利企業における調達活動にも関心を向けています。

相談可能な領域

・企業(営利・非営利を問わない)の分析と評価に関すること
・株式、投資信託、債券、外貨預金など資産運用全般(含 海外事情)
・非営利組織の設立、運営、ボランティア、資金調達、寄附、会計、税法、情報開示に関すること
・簿記の学習や資格、検定試験に関すること
・キャリアデザイン、キャリア形成、職業指導、業界研究に関すること

キーワード

複式簿記、財務諸表分析、企業価値評価、株価、資本コスト、投資利益率、非営利組織、NPO、
特定非営利活動法人、ボランティア、寄附金、会計教育、キャリア教育

研究業績

主要研究論文

・梶原 太一:資本コスト概念を認識の基点とする複式簿記機構の展開、社会科学論集、第112号、pp. 31-54 (2021)

・梶原 太一:寄附を募る方法に関するティップス、Humanismus、第32号、pp. 26-35 (2021)

・梶原 太一:正味有形資産(net tangible assets)に関する情報の活用方法、社会科学論集、第111号、pp. 1-29
 (2019)

・細居 俊明、梶原 太一:被災地における復興と大学の役割(3)―福島大学における震災と復興への取り組み―、
 社会科学論集、第109号・第110号合併号、pp. 1-23 (2017)

・梶原 太一:運用形態および調達源泉の新定義-財務諸表の表示を巡る諸問題への接近方法-、財務会計研究、
 第10号、pp. 27-54 (2016)

・細居 俊明、梶原 太一:被災地における復興と大学の役割(2)―岩手県立大学と宮古・気仙沼における復興の
 取り組み事例―、社会科学論集、第108号、pp. 41-57 (2016)

・梶原 太一:非営利組織における累計活動計算書の作成と分析、社会科学論集、第108号、pp. 1-23 (2016)

・梶原 太一:投資利益率(ROI)概念に基づく運用面と調達面の整合的な分類方法の導出、同志社商学、
 第67巻第4号、pp. 383-405 (2016)

・梶原 太一:特定非営利活動法人(NPO)の企業統治に関する一考察、社会科学論集、第106号、pp. 43-74
 (2015)

科学研究費

 

主な著書

・『会計のヒストリー80』(2020年)(分担執筆)、中央経済社

・『財務報告論』(初版2017年、第2版2020年)(分担執筆)、中央経済社

・『簿記学』(初版2016年、 第2版2017年)(分担執筆)、税務経理協会

・『社会規範としての会計』(2008年)(分担執筆)、千倉書房

主な社会貢献

・高知県社会貢献活動支援推進会議公募委員選考委員会 委員(2021年)
・高知市民の大学 運営委員(2020年~)
・高知県社会貢献活動支援推進会議 委員(2019年~)
・高知県社会福祉協議会 高知県ボランティア・NPOセンター 運営委員(2019年~)
・高知市雇用創出促進協議会 構成員(2019年~)
・日本会計教育学会第10回全国大会 準備委員長(2018年)
・高知工業高等専門学校 非常勤講師(2012年)

中高生・県民・地域住民向け講義

・「仕事に役立つ経理の知識」、高知市雇用創出促進協議会主催『女性のための就職応援セミナー』、
 ちより街テラス(2021年2月15日)

・「新型コロナ禍の株価の乱高下から学ぶ資産運用の基礎知識」
 高知県立消費生活センター・高知県立大学連携講座 『消費生活講座』
 高知県立消費生活センター(オンライン開催)(2020年12月23日)

・「ビジネス・フレームワークを用いた情報の収集と分析」、高知市雇用創出促進協議会主催
 『ビジネススキルアップ講座(スマートデバイスを活用したICT応用)』、オーテピア高知図書館
 (2020年11月11日)

・「決算書の数字を交えたビジネス・コミュニケーションのすすめ」
 高知市雇用創出促進協議会主催『ビジネススキルアップ講座(ICT基礎)』
 高知市勤労者交流館(2020年7月28日)

・「『起業』という働き方〜キャリアとビジネスをデザインする〜」、高知市雇用創出促進協議会主催
 『シニア世代の再就職支援セミナー』、ちより街テラス(2019年12月23日)

・「金融商品への投資のリスクとリターン」、高知県立消費生活センター・高知県立大学連携講座
 『消費生活講座』、高知県立大学永国寺キャンパス(2019年9月25日)

・「NPOの社会貢献活動―NPO論入門―」、高知県立大学文化学部『高校生のための文化学講座』
 高知県立大学永国寺キャンパス(2017年6月17日)

・「財務諸表分析と株価」高知県立大学文化学部・高知県教育センター共催講座(教科等研修)
 高知県立大学永国寺キャンパス(2017年8月2日)

・「NPOの現状と未来」高知県立大学文化学部・高知県教育センター共催講座(教科等研修)
 高知県立大学永国寺キャンパス(2016年8月4日)

・「株価の仕組みから学ぶ、お金との付き合い方」、第32回本山町教育委員会主催公開講座
 本山町プラチナセンター(2015年8月27日)