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【日時】令和6年12月21日(土曜日)10時〜12時
【方法】オンライン会議(ZOOM)
【参加者】参加者17名(医療従事者14名、医療センター2名、教員1名)
がん看護学領域では、がん看護専門看護師(OCNS)やプレOCNSが中心となって年2回の学習会を企画し事例検討会や修了生同志の交流などを図っています。
令和6年12月21日にWeb開催した令和6年度第2回アストラル事例検討会は、OCNSの今井ユミさんに、肺がん・脳転移がある患者・家族への支援というテーマで事例提供を頂きました。ステージⅣの肺がんで放射線治療や抗がん剤治療を行う中、脳転移に伴う易怒性の高まりや軽度の認知機能低下などから受診拒否となっている事例です。がんの進行に伴うタイムリーなアセスメントや在宅移行後を見据えた入院時からの地域連携、治療継続に向けた支援などについて意見を求められました。
参加者からは、脳転移やがん治療に関わる身体的アセスメントの視点、CNS間の連携、山間部で生活するがん患者への支援、家族に対するアプローチなど様々な意見がだされました。複雑な問題を抱えるがん患者と家族をOCNSとしてどう支援していくか、組織での位置づけに応じてどのような活動が可能か、修了生どうしで活発な意見交換が行われました。
近況報告では、全国で活動している1期生〜25期生の修了生が現在の状況や取組みを報告し合い、交流をはかりました。
最後に藤田佐和教授より“CNSに求められるコンピテンシーと今後の課題や展望”について説明があり、参加者は自分たちに求められているものや役割を再認識する場となりました。
事例提供頂いた今井さん、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
追記:嬉しいご報告です。12月25日、CNS認定試験の合格発表がありました。3名の修了生が合格し、OCNSとして仲間入りしました。先輩をモデルにがん看護実践の質向上に奮闘していくことを願っています。
【日時】令和6年8月3日(土曜日)10時〜12時
【方法】オンライン会議(ZOOM)
【参加者】参加者14名(医療従事者12名、教員2名)
がん看護学領域では、がん看護専門看護師(OCNS)やプレOCNSが中心となって年2回の学習会を企画し、事例検討や修了生の交流を図っています。
今回はOCNSの野瀬智代さんに、がんの再発で予後1月と予測され、今後の治療・療養の選択に支援が必要な事例を提供頂きました。本人への病状説明を拒む家族、OCNSに家族への介入を希望する医師、医師の患者への病状説明に対し葛藤する病棟看護師など、患者を取り巻く状況を倫理的側面からアセスメントし、実践した事例です。討議では、参加者に早期に本人へ直接介入することで、タイムリーに円滑な意思決定支援ができたのではないかと意見が求められました。参加者からは、「OCNSの介入により、家族は病状説明の重要性を理解し、在宅療養につなげられた」「自分が医師から介入依頼を受けた時は、事例や状況について具体的に話し合っている」「事例のこれまでの生活や経過を含めて理解する」などの意見が出されました。また「転院・在宅移行時、DNRは必ず確認されている一方、本人の意向や希望などが十分確認されていない場合も多く、OCNSに期待したい」「在宅移行支援時には地域医療サービス提供者と顔の見える関係性が重要」など、OCNSとしての経験に基づく様々な意見が出されました。
近況報告では、1期生〜25期生まで修了生個々の現在の状況や取組みを自由に語りあい、交流をはかりました。事例提供頂いた野瀬さん、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。