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【日時】令和6年8月3日(土曜日)10時〜12時
【方法】オンライン会議(ZOOM)
【参加者】参加者14名(医療従事者12名、教員2名)
がん看護学領域では、がん看護専門看護師(OCNS)やプレOCNSが中心となって年2回の学習会を企画し、事例検討や修了生の交流を図っています。
今回はOCNSの野瀬智代さんに、がんの再発で予後1月と予測され、今後の治療・療養の選択に支援が必要な事例を提供頂きました。本人への病状説明を拒む家族、OCNSに家族への介入を希望する医師、医師の患者への病状説明に対し葛藤する病棟看護師など、患者を取り巻く状況を倫理的側面からアセスメントし、実践した事例です。討議では、参加者に早期に本人へ直接介入することで、タイムリーに円滑な意思決定支援ができたのではないかと意見が求められました。参加者からは、「OCNSの介入により、家族は病状説明の重要性を理解し、在宅療養につなげられた」「自分が医師から介入依頼を受けた時は、事例や状況について具体的に話し合っている」「事例のこれまでの生活や経過を含めて理解する」などの意見が出されました。また「転院・在宅移行時、DNRは必ず確認されている一方、本人の意向や希望などが十分確認されていない場合も多く、OCNSに期待したい」「在宅移行支援時には地域医療サービス提供者と顔の見える関係性が重要」など、OCNSとしての経験に基づく様々な意見が出されました。
近況報告では、1期生〜25期生まで修了生個々の現在の状況や取組みを自由に語りあい、交流をはかりました。事例提供頂いた野瀬さん、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。