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教育・研究活動

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ページID:0027296 更新日:2023年4月19日更新 印刷ページ表示

 

 

未来の看護を拓く教育、研究への取り組み

看護学部の教員は、新たな教育方法を開発するとともに、様々な視点から個人あるいはチームで研究を行い、これからの看護について社会に発信できるよう取り組み、日々の教育に活用しています。

 

教育活動の工夫の紹介

ディープアクティブラーニングの要素を取り入れた高齢者擬似体験

高齢者疑似体験2回生の「老人の健康と看護」では、高齢者擬似体験を実施しています。


高齢者擬似体験は、未だ学生が体験したことのない高齢者の世界を理解し、高齢者の生活上の工夫や課題を探求すること、体験を通して高齢者のケアの在り方を考え、新たな問いや疑問をもつことが目的です。なかでも大事にしている視点は、単なる体験に留まらず学生が擬似体験のプロセスを通して身近な高齢者を想起し、いかに考え、行動し、実践するかといったディープアクティブラーニングの要素を取り入れた能動的学習を重視していることです。


そのため、学生主体となるようにペアの学生がもう1人の学生に、体験場面ごとに問いを投げかけるデブリーフィングの考えを取り入れた“アクションカードの活用”や、個人の体験内容を深める“リフレクションシートの活用”、学生同士の相互作用による学びを深める“ピアインストラクション”の時間を設けるなど、教育手法に工夫を凝らしています。

 

広い視点で保健医療福祉システムを捉え、看護の専門性について考える看護管理実習

4回生の必修科目である「看護管理実習」は、システム思考を用いて保健医療福祉の専門職の取り組みを機能・本質という視点で分析・把握し、理解していく実習です。例えば「在宅への移行支援」「精神保健の自殺予防」「緩和ケア」「産科フロアとNICUの連携」について分析します。


実習では、そのシステムに関わる様々な専門職者にインタビューしたり、関連する資料から情報収集を行うなどして、システム思考を用いて情報を整理し、可視化していきます。その際、鳥の目で全体を俯瞰(ふかん)しつつ、虫の目でミクロに複眼的に捉え、魚の目で流れをみることを繰り返します。この体験を通して、多職種連携や多機関連携の特徴と看護の専門性、退院支援、医療と福祉の連携など、時代とともに変化するシステムを学ぶことができます。さらに、「何のため?」と確認したり、目の前にある現象を一歩引いて俯瞰して捉える姿勢を培ってほしいと思います。 

 

実践力を高める教育 ~看護実践能力開発実習~

近年、入院期間の短縮や高度医療、患者の重症化、倫理的課題などにより、看護基礎教育の実習で経験できる看護技術が限られる傾向にあります。4年次の最後に、これまで習得してきた知識・技術・態度・行為を統合し看護実践能力を高めることを目標として、シミュレーション学習を取り入れた実習を行っています。


この実習では、新人看護師が臨床で対応を求められる機会が多い看護場面、臨地実習において学生が受け持つ機会が少ない患者の看護場面、複数の技術の組み合わせや工夫が必要な場面を通して、より実践に近い看護技術を磨き、実践力を高めていきます。


学生からは、「4年間の授業で学んだことや実習・演習で実践してきたことを総動員して事例を考えることができ、バラバラだった知識が少しずつ繋がった」、「今までの知識も使って考えられたので学んだ知識が使える知識になった」、「できる看護技術が増え、自信を持つことができた」等の声が聞かれます。


今後も、社会的要請や学生のニーズを捉えながら、学生の力を引き出す、そして、臨床実践と繋がった教育方法の工夫を続けていきたいと思います。

 

研究力の育成

批判的思考(Clitical Thinking)を育む~データとの対話のすすめ

研究力の育成看護研究をとおして、大切にしていることの一つが、理論や既存の知識体系を基盤としながら物事を論理的に捉え、判断する科学的思考を身に付けることです。そして、既存の知識や現象の捉えをそのまま受け入れるのでなく、本当にそうだろうか、どのような意味があるのだろうか、何を表しているのだろうかと問いを発し、自問しながらみる視方-批判的思考(Clitical Thinking)を学んでいってほしいと思っています。

批判的思考とは、物事を論理的に考えることであり、自分自身の思考を吟味することです。それには常に問い続ける姿勢、最新の情報を探索していく姿勢が大切だと考えます。自らの問いを立て看護研究に取り組む中で、様々な文献に示された知識体系や結果として導かれたデータと対話し、紐解きながらその意味を捉え、新たな見方を創っていってほしいと思っています。

 

卒業論文一覧

令和4年度

  • 産婦の基本的ニードと助産看護援助―呼吸に焦点を当てて―
  • 陣痛中の産婦の飲食に関するニーズに着目した看護援助
  • 食物アレルギーをもつ学童期の子どものセルフケア・エージェンシーの獲得を支える親の養育行動
  • 一時的ストーマを閉鎖した患者の困難への取り組み
  • 発達支援を受ける幼児期にある子どもの母親の育児リテラシー
  • 学童期の子どもの余暇の楽しみ
  • 地域生活の定着が困難な精神疾患をもつ人のセルフスティグマ
  • 自閉スペクトラム症のある学童期の子どものモチベーションを育む親の取り組み
  • 療養者を介護する家族のレスパイトケアに対する認識
  • 大学生の南海トラフ地震に対する備えについて
  • 心臓手術を受ける患者が術前に抱く希望
  • 子どもの生活習慣に影響を及ぼす家族の要因 〜親の関心・捉えおよび意識的な働きかけとの関係性に焦点を当てて〜
  • ネームバンド装着による一般細菌の増殖:発汗による増加および手洗い手指消毒による減少
  • 大学生のHIV に関する知識の実態
  • 地域で暮らす後期高齢者の老いへの取り組み

令和3年度

  • 自然言語処理を用いた周手術期患者の療養支援システムの開発
  • 周術期におけるがん患者の心理的適応と看護援助
  • 糖尿病教育を受ける患者の学習における準備性
  • 地域で暮らす高齢者の健康に向けた行動
  • 思春期に精神疾患を発症した患者の地域生活における対人関係
  • コロナ禍の新しい日常生活における学童期の子どものソーシャルサポート
  • 先天性疾患のある幼児期のこどもを育む親の生活調整
  • 若年層の母親における育児に対する自己効力感
  • 在宅療養における認知症高齢者の介護者のリスクマネジメント
  • 出産家族における父親が抱える役割葛藤
  • 発達障害のある学童期の子どもとともに生活する家族の家族レジリエンスを高める支援について
  • 種々の枕による後頭部の除圧効果
  • 地域住民における静脈血栓塞栓症の認知度と認知度に影響を与える要因
  • ~災害時の効果的な静脈血栓塞栓症予防啓発活動を目指して~
  • COVID-19における日本と台湾における看護師疲労感の強さの比較
  • コロナ禍における看護学生の臨地実習を通した学び
  • 産婦にとっての産痛の体験
  • 分娩時期に応じた産痛緩和

 

令和2年度

  • ドレーン排液の客観的な観察指標の開発
  • 糖尿病性腎症患者におけるセルフケアとセルフケア能力
  • ~7つの動機づけ要因に焦点をあてて~
  • 慢性疾患患者のヘルスリテラシーに関する文献検討
  • 外来化学療法を受けるがん患者の心理的適応とその影響要因
  • 独居高齢者の日常生活における困りごととその対応
  • 統合失調症をもつ人が捉える薬の飲みごこち
  • 学童期の子どものヘルスリテラシーに関する研究
  • ~感染症に焦点をあてて~
  • 発達障がいのある学童期の子どもの自己肯定感を高める親の取り組み
  • 介護予防活動に参加する高齢者の健康観
  • 在宅看取りにおける介護者のモチベーション
  • ~刺激と動機に焦点を当てて~
  • 慢性疾患をもつ学童期の子どもとその家族の移行支援
  • ~復学に焦点を当てて~
  • 在宅で療養する認知症高齢者とともに生活する家族介護者のマネジメント行動
  • 2型糖尿病患者が保健行動を継続するための効果的なフィードバック
  • 咳嗽飛沫の手掌細菌数に及ぼす影響
  • 被災後の睡眠障害が生じる要因と支援
  • 産後1週間における母子相互作用を通して母親が抱く思い
  • 妊産婦における出産の主体性とそれを支える看護

 

令和元年

  • "VR技術を用いたICU入室予定患者に対する入室前オリエンテーションでの二次元映像三次元映像の有用性の検討"
  • 人工肛門造設術を受けたがん患者の回復意欲
  • 壮年期の慢性腎不全患者における腎代替療法選択の意思決定プロセス
  • 慢性心不全患者の日常生活における意思決定に影響する要因"
  • 地域で暮らす高齢者の死生観
  • ~いきいき百歳体操に参加する高齢者に焦点を当てて~
  • 地域で生活する精神疾患をもつ人が捉えるピアサポート
  • 思春期の子どもの保健行動
  • 障がいをもつ子どもの主体性を高める親の取り組み
  • コミュニティ・エンパワメントに向けた健康増進員の活動
  • 在宅療養者を支える介護者の自己効力感について
  • 重症心身障がい児・者の家族の家族ストレングス
  • 脳血管障害をもつ療養者とともに生活する介護者の折り合い
  • 入院中の高齢者の生活に関する意思決定支援
  • 手袋着脱による手の細菌数の変化
  • 地域住民の避難所生活における要配慮者の配慮の意識
  • 早期母子接触における母親と家族の体験に沿った助産看護援助
  • 褥婦が出産体験を再構築していくための看護援助

 

平成30年度

  • バーチャルリアリティ技術を用いた術前オリエンテーションの有用性
  • 一人暮らしの虚血性心疾患患者の自己管理
  • 地方都市における術後乳がん患者のレジリエンスに関する研究
  • 外来化学療法を受ける高齢がん患者の治療と折り合い
  • 病を抱え生活を維持する高齢者の生きる力
  • 地域で生活している精神疾患を持つ人のストレスコーピング
  • 学童期の子どもにおける災害への備え
  • ―南海トラフ地震に焦点を当てて―
  • 1型糖尿病をもつ学童・思春期の子どもの強み
  • 高齢者の地域の居場所
  • ―介護予防活動の場に焦点を当てて―
  • 脳血管疾患をもつ障害にとってのピアサポートの捉え
  • 在宅移行期における家族の役割移行
  • 認知症高齢者を抱える家族の中での孫の役割
  • 長期入院している患者にとって休息がとれる環境
  • アルコール消毒が手の細菌数に与える影響
  • 新人看護師の看護に対する動機づけを高める要因
  • 分娩期における産婦が主体性を発揮するための助産看護援助
  • 母乳育児確立を促進するための看護援助
  • 青年期の発達障害における就労経験

 

平成29年度

  • 食物アレルギーをもつ子どもの就学における家族の準備性
  • 学童期の子どもの食に関するセルフケア
  • 発達障害がある学童期の子どものセルフケア・エージェンシーを育む親の取り組み
  • 子育てをする母親の求助行動
  • 電動足浴器の温熱、洗浄およびリラクゼーションに対する効果
  • 避難所における騒音対策の試み
  • 非侵襲的方法を用いた手背および前腕における皮静脈走行の分類
  • 術前のフレイルが術後の患者の歩行能力に与える影響の実態と歩行に影響を及ぼす要因
  • 生活期における大腿骨頸部・転子部骨折術後高齢者の生活の折り合い
  • 壮年期脳血管疾患患者の在宅移行期におけるストレスコーピング
  • 重度在宅療養者の家族の生活調整
  • 病棟看護師が行う退院支援・退院調整の実際
  • 精神疾患をもちながら就労している人のレジリエンス
  • 妊婦の糖代謝異常の受容
  • 慢性心不全をもつ高齢者のセルフモニタリングのプロセス
  • 外来化学療法を受ける高齢がん患者の生きがい

 

平成28年度

  • ダウン症の子どもをもつ家族の家族レジリエンス
  • 学童期の子どもの保健行動
  • 慢性疾患をもつ学童期の子どもを育む家族の家族ストレングス
  • 照度変化が歩行と心理に及ぼす影響
  • マンシェットによる上腕緊縛の末梢循環動態への影響
  • 一般市民を対象とした1分間で交替する胸骨圧迫のみのCPRの有効性について
  • 看護のスペシャリストのもつプロフェッションフッド
  • 南海トラフ地震で孤立が予想される地域に暮らす高齢者の準備期の災害対策
  • 高齢の療養者とともに生活する家族の在宅移行への意思決定
  • いきいき百歳体操に参加する高齢者が考える自己の将来像
  • 中山間地域に住む高齢者のヘルスプロモーション行動
  • 2型糖尿病をもつ人の病いの捉え
  • 精神科看護師に否定的感情を引き起こすような患者の拒否・拒絶に対する看護
  • 外来通院しながら治療を継続しているがん患者の希望
  • セルフヘルプ・グループに参加するがん患者の体験

 

教員の高い研究力

教員の研究力

高い研究力教員の研究者としての質については、研究者として重要な文部科学省など学外から研究の資金を獲得できるかどうかが研究者として重要な指標となります。この科学研究費助成事業(科研)の採択率が、看護学部では、2019年が50%(全体平均28.4%)、2020年度64%(全体平均27.4%)、2021年度50%(全体平均27.9%)であり、高い採択率となっています。

さらに、学会等での活動をみてみると、日本看護科学学会をはじめとする全国規模の学会での大会長など日本の看護界を牽引するリーダーを複数の教員が務めています。

 

科学研究費助成事業一覧

 

学会のリーダー的位置

看護学をはじめ、さまざまな学問領域には、独自の学会があります。多くの学会には毎年学術集会や年次大会といわれるものがあり、その分野の研究者が最新の研究成果を発表し、議論を交わします。看護学部の教員は、様々な学術集会で大会長を務めてきました。


また、学会を運営する理事なども複数の教員が務めています。
これも看護学部教員が、研究分野をリードしている証の1つです。

学会1 学会2 学会3

過去10年間に大会長を務めた学会

2011年 第31回日本看護科学学会学術集会 学術集会長:野嶋 佐由美
テーマ:社会とともに拓く看護の新たな知への挑戦
2013年 日本小児看護学会第23回学術集会 学術集会長:中野 綾美
テーマ:子どもと家族の力を支える倫理的判断にもとづく小児看護の創造
2017年 第31回日本がん看護学会学術集会 会長:藤田 佐和
テーマ:がん看護の跳躍する力-未知なる世界の探究-
2018年 日本家族看護学会第25回学術集会 会長:長戸 和子
テーマ: 家族看護学のグランドデザインへの挑戦
2020年 第25回日本在宅ケア学会学術集会 会長:森下 安子
テーマ:ライフ・デサインと多職種協働
~主体的選択を地域で支える仕組みづくりに向けて~
2022年 第3回日本看護シミュレーションラーニング学会学術集会 会長:大川 宣容
テーマ:看護シミュレーション教育の挑戦
2022年 日本災害看護学会 第24回年次大会 会長:竹崎 久美子
テーマ:今、改めて準備期の災害看護を考えるー住み続けられるしくみづくりのためにー

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