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看護管理学(令和3年度)

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ページID:0027395 更新日:2023年4月3日更新 印刷ページ表示

ケア検討会

第1回ケア検討会

日時:令和3年6月18日(金曜日)18時00分~20時30分
場所:オンライン会議(Zoom)
参加者:33名(病院看護管理者24名、一般企業管理者1名、本学大学院生6名、教員2名)
報告者:看護学研究科看護管理学領域 博士後期課程 加藤昭尚


 今年度1回目のケア検討会は、「管理者の支援とは?」をテーマに開催した。事例提供者からは、将来管理者になってほしいと思っているスタッフへの管理者側からのかかわりについて事例の提示があった。
 参加者からは、事例のスタッフが事例提供者に対して変化を見せていたことから、事例提供者の丁寧な関わりが効果的であったという発言が複数見られた。また、事例のスタッフの人柄や普段の仕事への取り組み方、他のスタッフへの接し方に関する質問があり、事例の共有が行われた。また、事例に類似した経験の紹介や最近副師長に昇任した参加者の経験談が語られた。


 事例のスタッフへのかかわり方としては、本人の強みを生かす、師長と副師長(主任)がチームとして関わること、リフレクション支援といった意見があった。さらに、最初から看護管理者に必要なコンピテンシーが備わっている人はいないため、管理者が関わる必要があるが、スタッフによっては手をかけてもなかなか伸びないことがあり、どこまで意図的にかかわるべきか見極めが難しいという意見もあった。
 ある程度ディスカッションが進んだところで、大学院生より事例に関連した文献(キャリア発達の停滞に関する文献、看護管理者のコンピテンシーに関する文献)の紹介があり、文献をふまえての意見交換が行われた。


 さまざまな意見交換が行われた後に、一般企業における人材育成について紹介があった。一人一人を見る(看る、観る、診る)こと、寄り添う事、親身になって接すること、アクセプタンスを高めて将来の絵を描くこと、最後まで逃げないこと、といった態度・考え方によって、スタッフが能動的に変わっていくとのことであった。
 事例提供者からは、参加者からの意見を聞いて腑に落ちたという発言が聞かれた。また、それぞれの参加者が、ディスカッションを通して経験の共有や看護管理者としての在り方の見直し、自己の振り返り、看護管理におけるヒントをみつける機会となった。


<参加者のアンケート結果より>
・管理者の支援、そして、自分の課題などが明確になりました。
・看護管理者に求められることと、部下育成について考える機会になりました
・とても勉強になりました
・興味深い内容でした。また、自身のモチベーションアップにつながり、感謝しております。
・共感できる内容で、異業種の方のご意見で考えがさらに深まりました
・次回も楽しみにしています
・貴重な機会をありがとうございました。自分の病院でもこんなふうに語る会をもって見たいと思いました。​

 

第1回ケア検討会

 


第2回ケア検討会

日時:令和3年10月8日(金曜日)18時00分~20時30分
場所:オンライン会議(Zoom)
参加者:26名(病院看護管理者17名、一般企業管理者1名、本学大学院生6名、教員2名)
報告者:看護学研究科看護学専攻 博士前期課程 精神看護学領域 川谷 美智子


 今年度2回目のケア検討会は「主任・副師長への関わり」をテーマに開催した。事例提供者からは、主任の行動変容を促す効果的な指導について事例の提示があった。
 参加者からは、事例の主任の普段の仕事への取り組み方や主任の行動の目的、師長が主任と直接話し合えない理由、事例提供者が両者をどのように捉えているのかについて質問があり、事例の共有が行われた。事例の共有後、主任は現在の病棟のシステムへの不満を感じ、現在の行動をしているのかもしれない、師長が向き合う覚悟が必要であるなど様々な意見が出た。さらに、個人に合わせて指導スタイルを変える必要があることや、インシデントの振り返りなど、ネガティブになりがちな場では当事者の逃げ場を作ってあげることが必要であるなどの意見が出た。


 その後、本学大学院生より事例に関連した文献(リフレクションを中心とした経験学習とポジティブおよびネガティブフィードバックが部下に与える影響に関するもの)が紹介された。文献をもとに、参加者からはポジティブフィードバックとネガティブフィードバックを上手に使い分けることや、ネガティブフィードバックをする際には、本人の思いを引き出しながら自分の意見を伝えること、態度とスキルを混同しないこと、何気ない日常会話の中からお互いの価値観も共有され心理的安全性が高まることなどの意見や気づきが聞かれた。また、看護の領域以外の参加者から日頃のコーチングにおいて、どうしてもネガティブフィードバックがしにくい現状が語られ、それに対し医療や看護の領域では、患者の命と向き合うという特殊性からネガティブフィードバックが避けられないからこその難しさや現場の工夫や気づきが共有された。
 最後に、それぞれの参加者からは日々管理者としてスタッフとどのように関わっているか振り返る機会となったなどの意見があり、主任・副師長への関わりについて考える機会となった。


<参加者のアンケート結果より>
・すごく勉強になりました。今後の現場でも生かしていこうと思います。
・自分の専門領域以外の実践例に関心があったので大変有意義でした。
・身近な問題であるがゆえに解決策が見出せないことも多く、自分にとって掘り下げて考える機会になったと思う。
・少し遠ざかっていたが、やはり文献を読むことは大切だと思った。
・わかっているが行動することが難しいテーマだったと思いますが具体的なかかわりなど実戦でやってみようと思うことが多くありました。​

 

第2回ケア検討会

 


お問い合わせ:kubota_satomi@cc.u-kochi.ac.jp
久保田研究室 Tel 088-847-8714
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