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災害看護学(令和3年度)

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ページID:0027591 更新日:2023年4月3日更新 印刷ページ表示

ケア検討会

第1回ケア検討会

【日 時】令和3年6月24日(木) 18:30~20:00
【場 所】Zoomによるweb会議
【参加者】外部参加者13名、大学院生7名、教員4名、計24名参加


先ず初めに、以下の演者から情報提供があった。
・話題提供「コロナ禍における訪問看護の現状とBCP策定の課題」
 一社)高知県訪問看護連絡協議会会長、一社)高知中央訪問看護ステーション所長
 在宅看護専門看護師 安岡しずか 氏
・情報提供「訪問看護ステーションにおけるBCPについて」
 高知県立大学看護学部 木下 真里 教授


 事例提供者からは、これまで高知県訪問看護連絡協議会に寄せられた質問等に関して説明があり、訪問看護間連携体制について(BCP関連)、利用者・家族介護者の新型コロナウイルス感染への対応、制度・報酬算定について、ステーション職員の新型コロナウイルス感染での対応などが説明された。また、その他として、退院調整不備のままの退院の増加や、在宅看取りの増加などの現状の説明があった。一つの例として、事業所におけるCOVID-19感染者等発生時対応の典型が説明され、ケースを用いて実際の対応が説明された。その後、厚生労働省の通知や学会等の体制や支援方法の情報が提示された。最後に、BCP(事業継続計画)のへの課題が整理された。
 情報提供者からは、訪問看護ステーションにおけるBCP作成の課題として、重要業務の選択、人員の確保、補償/インセンティブ、BCPの発動および終了のタイミングが整理され、各視点からの対応例が細かく説明された。
 その後、質疑応答および意見交換が行われ、訪問看護ステーションと行政の保健師の連携はどこまで可能か、訪問看護ステーション毎のBCP作成はそもそも難しいのではないか等の質問や意見が出された。行政の保健師との協働は今後の課題であること、BCPは地域のブロック単位や系列ステーションでの作成など、各種グループ単位での検討が必要であることが議論された。​

ケア検討会の様子

 

第2回ケア検討会

【日時】令和3年11月25日(木) 18:30~20:00
【場所】Zoomによるweb会議
【参加者】外部参加者6名、大学院生8名、教員2名、計16名参加


<ケア検討会内容>
先ず初めに、以下の情報提供があった。
情報提供「医療におけるBCP(事業継続計画)の策定」
高知県立大学看護学部 山田 覚


 情報提供者から、BCP(事業継続計画)策定時の問題点や課題、BCPの歴史、BCPとは、防災計画とBCPとの違い、BCPの進め方、高知県医療機関災害対策指針、などについて説明があった。これらの提供された情報に関して、参加者の所属施設での状況がそれぞれ報告された。BCPの課題として、公立病院の場合、事務職員が病院以外の組織も含め、ローテーションしているので、BCP作成等のノウハウをもった職員が定着せず、せっかく作成しても見直しが十分にできないなどの課題がある。このことは国内の公立系の他の病院も同様の状況である。また、BCPを維持して行く上で、上層部の理解や積極的な関与が重要であり、理解が無いとBCPに関する課題が挙がってもなかなか解決に至らない。などの意見があった。
 ある施設では、災害に関する訓練は、看護部門で月一回行っているとの報告があったが、他の施設でも同様に看護部門のみで月一回訓練を行っていた。他の部門に比して看護部門は積極的であり、災害に関する活動は、看護部門が中心になり行っている傾向があった。また、施設全体の訓練は、年に1~2回程度行われていた。
 参加したある医療施設のBCPおよびそれに基づく訓練や地域連携は、非常に実効性のあるものに仕上がっていた。更に、重症患者に対するヘリコプターによる県外搬送もシステム化されており、災害時の対応体制が整っていた。また、災害時の縮小あるいは一時停止業務も整理されており、そのために対応できない患者は、地域の他病院と連携するなどのルール化もできていた。当該医療圏内では、災害拠点病院と救護病院の連携もとれており、役割分担がされていた。この様な災害医療体制の整備は、この医療圏が地理的に災害時に周辺からの支援が得にくく、自分たちで対応しないと事業継続できないという危機感があり、それを地域全体で共有しているためであった。
 参加者は、以上の事例を共有しながら、自施設の課題を整理し、どのように改善をして行けばよいかの道筋を確認することができた。

 

お問い合わせ:
山田研究室 TEL&FAX 088-847-8716 e-mail yamada@cc.u-kochi.ac.jp
e-mail送信時には@は@に変換をお願いします


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