本文
日時:令和3年11月18日18時30分~20時30分
場所:Web開催
参加者:医療施設で勤務する看護師11名(うち専門・認定看護師2名)、訪問看護師11名、教員4名 合計26名
今回は、予後予測が難しいとされる慢性心不全をとりあげ、エンドオブライフ期にある療養者とその家族のケアについて事例検討しました。
まず、治療抵抗期にある慢性心不全の病態と予後予測について参加者の方々の病院や在宅で実際に行っている治療やケアを紹介し合うとともに、診療ガイドライン、病みの軌跡等も合わせて意見交換し、病状把握を深めました。その上で、症状コントロールや、家族のニーズに対応するケアのポイントを出し合い、慢性心不全の特徴や、エンドオブライフ期を考慮したケアの視点を整理しました。さらに、症状悪化に伴う対応策について病院でできる対応策、在宅でできる対応策を共有して、在宅と病院が1つのチームとして治療やケアを共有して提供する仕組みの活用についても検討しました。
このような療養者と家族の複雑な病状や考えられる多様なニーズに対応するために、多職種がそれぞれの場で役割を果たし、ケアを繋いでいくことにより、療養者や家族の望みに応える有効なケアが可能となることを分かち合いました。
今回検討した内容が、今後、同じような状況にある療養者や家族へのケアのヒントとなれば嬉しく思います。
日時:令和3年9月24日(金曜日) 18時30分~20時30分
参加者:在宅看護領域修了生7名 博士前期課程学生1名 教員4名 計12名参加
在宅看護領域では、リカレント教育の一環として「修了生交流会」を開催しました。
コロナ禍のためWeb開催とし、県内外の病院、地域、訪問看護ステーション、教育など様々な場で活躍されている方が参加されました。
それぞれの近況、特に取り組んでいることなどの報告や、「医療器具の規格変更に伴う病院・地域・在宅の状況」「医療などの社会資源が少ない地域への退院支援」など、現在抱えている疑問や課題について相談がありました。それぞれの立場から意見を出し合い、解決に向けた話し合いを行うことができました。
また、新型コロナウイルス感染症の状況や、対応なども報告されました。自宅療養中の患者さんへの訪問看護に数多く取り組んでいる方もいれば、ほとんど業務に変わりがない方もいて、地域差が反映された状況でした。感染対策で病院への立ち入り制限により退院前カンファレンスに参加できないなど、退院支援の取り組みが十分行えない状況でのスムーズな在宅移行について問題提起があり、自身の立場でできることから情報を得て発信していくこと、Webの活用など新たな情報共有の方法を模索するなど、あきらめずに活動することの大切さを確認しあいました。
看護の対象者だけでなく、職場や地域、自身の立場などを分析し、よりよい看護を行うために努力しているお互いの様子を知ることで、改めて自分にできることを考え、精一杯取り組んでいく活力を得る機会となりました。
お問い合わせ:
森下安子研究室 Tel&Fax 088-847-8709 e-mail myasuko@cc.u-kochi.ac.jp
e-mail送信時には@は@に変換をお願いします