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がん看護学(令和4年度)

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ページID:0027426 更新日:2023年4月3日更新 印刷ページ表示

ケア検討会

第2回 質の高いがん看護実践を検討する会

令和4年度テーマ:再発・進行がん患者への補完代替療法~有用な看護介入~


【第2回】リンパ浮腫のある再発・進行がん患者への緩和ケア
【日時】令和5年2月4日(土曜日)13時00分~15時00分
【開催方法】オンライン開催(zoom)
【参加者】11名(看護職者9名、教員2名)


 がん看護学領域では、“質の高いがん看護実践を検討する会”を開催し、様々な場でがん看護に携わっている看護職の皆様が集って語り合う場を大切にして、がん看護に関する情報交換や学習会を行っています。本年度は「再発・進行がん患者への補完代替療法~有用な看護介入~」として学習会を取り組んでいます。第2回は「リンパ浮腫のある再発・進行がん患者への緩和ケア」をテーマに、オンラインで開催しました。


 まずは、ミニレクチャーでリンパ浮腫の基礎知識について説明がされました。参加された方からは、リンパ浮腫を緩和する手段はリンパドレナージのみだと思っていたが、他にも行える看護ケアとしてリンパ浮腫を早くみつけることやスキンケアなどを学ぶことができたや、患者さんのリンパ浮腫をアセスメントしていくことから取り組もうと思うなどの意見がありました。次に、検討事例として、術後化学療法施行中に再発を認め、さらにリンパ浮腫を発症した婦人科がん患者さんの架空事例を検討していきました。ディスカッションの1つ目は、患者さんのリンパ浮腫をアセスメントと、その看護ケアについて話し合いました。ミニレクチャーで学んだ知識を活用しながら、患者さんのリンパ浮腫の状態を根拠を用いて丁寧にアセスメントしていきました。そして、リンパ浮腫の状態に合わせた看護ケアでは、スキンケアやセラピストと連携を図る、リンパ浮腫に伴う精神的苦痛を考慮した支援など様々な意見がだされました。2つ目のディスカッションは、退院後の自宅での生活に向けて、継続する看護ケアについて考えていきました。患者はリンパ浮腫の発症に伴い、生活への支障が生じることが予測されました。そのため、多職種で介入できるようアプローチをしていくことや家族にもケアに参画してもらえるような働きかけをすることなど様々な意見がだされました。また、継続する看護ケアではセルフリンパドレナージを行えるような支援やスキンケアを継続していく等があがりました。


 今年度もがん看護実践に関心の高い皆さまにご参加いただけたことに感謝いたします。今後も看護職の皆さまのニーズに沿った「質の高いがん看護実践を検討する会」を企画していきたいと思います。来年度も多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

 


第1回 質の高いがん看護実践を検討する会

令和4年度テーマ:再発・進行がん患者への補完代替療法~有用な看護介入~


【第1回】精神症状のある再発・進行がん患者へのリラクセーション法
【日時】令和4年8月27日(土曜日)13時00分~15時00分
【開催方法】オンライン開催(zoom)
【参加者】7名(看護職者5名、教員2名)


 がん看護学領域では、“質の高いがん看護実践を検討する会”を開催し、様々な場でがん看護に携わっている看護職の皆様が集って語り合う場を大切にして、がん看護に関する情報交換や学習会を行っています。本年度は、昨年度に実施したアンケート結果を踏まえ、「再発・進行がん患者への補完代替療法~有用な看護介入~」をテーマとし、全2回の開催を予定しております。


 第1回は、「精神症状のある再発・進行がん患者へのリラクセーション法」をテーマに新型コロナウイルス感染症を考慮し、オンラインで開催しました。検討事例の患者さんは、病状進行による化学療法中止や苦痛症状の出現等によって精神症状がみられる架空事例です。ディスカッションの1つ目は、患者さんの怒りや不安の根底にはどのようなことがあるのか、それを踏まえて精神面への関わりの方向性(目標)について話し合いました。ディスカッションではさまざまな意見がありましたが、患者さんの怒りや不安の根底には、病状進行するなかでも生きたいという思いが強くあると考えました。そのうえで、目標は患者さんが思いを表出できるように関わることがあがりました。ディスカッションの2つ目は、看護ケアとして、傾聴をしつつ、他にどのような具体的な看護ケアが考えられるか、について話し合いました。患者さんがリラックスできるように、足浴やアロマテラピー、気分転換を促す、など様々な意見がだされました。


 ミニレクチャーとして、ストレスフルな状態にある患者さんに対し、看護ケアのひとつとして、今年度テーマでもある「補完代替療法」について説明がありました。また、今回の事例の患者さんには、漸進的筋弛緩法を取り入れた計画を立案し、参加の皆様とDVDを視聴しながら一緒に漸進的筋弛緩法を体験しました。参加された方からは、リラクセーション技法を看護に活かしていきたいや、補完代替療法としてサプリメントやドリンク剤など患者さんやそのご家族からの希望などもあるため、主治医に相談をしたうえで、看護師として正しい知識を持ってケアしていきたいと思います、といった意見がありました。
 第2回質の高いがん看護実践を検討する会は、令和5年2月4日(土曜日)を予定しておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 


お問い合わせ:
藤田研究室 Tel&Fax 088-847-8704 e-mail fujita★cc.u-kochi.ac.jp
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