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老人看護学(令和4年度)

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ページID:0027444 更新日:2023年4月3日更新 印刷ページ表示

ケア検討会


日 時:令和5年2月10日(土曜日) 18時30分~20時20分
場 所:Web会議システムを用いたオンライン開催(ZOOM)
参加者:7名

2022年度老人看護学領域リカレント教育を開催いたしました。
今年度は、「どうするGero CNS !?」をテーマに、修了生・在学生から、最近/この1年の活動状況、ちょっとチャレンジ始めてみていることや目下の課題などについて、個々に話題提供をいただきました。


修了生からは、CNSとしての視点で日々の活動に携わる中、今対応しているケースや組織内での役割期待などについて、活発な質疑・意見交換が交わされ、課題を共有しました。組織内での活動として、認知症ケアに対する現職教育について話題を提供いただきました。また、新人看護師への教育の工夫や熟練看護師の実践知を可視化していくこと、看護師のマインドを促進していくことなど、個人、組織、地域への働きかけの必要性を再認識することができました。さらにCNSとして、院内だけでなく地域や他機関での活動の場が増えていること、全国あるいは関西の老人看護CNSとの事例検討会にも積極的に参加することで多くの学びがあること、学会参加も積極的に行っていることについても共有されました。
在学生からは、現在取り組んでいる修了研究や2年間の学びを通して、看護職として、これからも高齢者の方とのかかわりで大切にしていきたいと思ったことなどを紹介いただきました。

 


日 時:令和4年11月8日(火曜日) 18時30分~20時00分
場 所:Web開催
参加者:10名


 令和4年11月8日(火曜日)に第2回老人看護領域ケア検討会を開催しました。大学院生、修了生、地域の看護職の方などがWeb上で集まり、食欲不振と炎症反応が出現した認知症高齢者事例を通して、退院後も見据えた状況のアセスメントと、入院中からの継続した支援についてディスカッションを深めました。
 まず、食欲不振がある高齢者のケアとして、血液データや身体状態、食生活をふまえた生活活動をアセスメントし、食欲不振をどのように捉えてケアにつなげていくのかが話し合われました。これらの情報をもとにアセスメントをすすめていくと、入院前から活動低下によるフレイルが進行していた可能性があること、介護していた配偶者が他界した喪失体験による影響など、対象の個別背景に応じた状況のアセスメントが必要であることが共有されました。
 認知症高齢者が食欲不振に陥るケースは多く、その場合は特に身体的・器質的・精神的・環境的要因など多様な要因が関係しているため原因を広く検討し、適切なアプローチをすることが身体機能低下の再発防止の上でも重要であることも共有されました。


 さらに、家族間の関係性についても話し合われました。家族間におけるコミュニケーションの状況や家族の親の捉え方について確認をする必要があること、退院後家族がどのように自宅で介護をしていく予定なのか、具体的なイメージや意思を確認する必要があることが話されました。退院に向けては、家族任せにするのではなく入院中からケアマネージャーと連携をとりながら在宅での支援を具体化していくことが今後必要であることも確認されました。
 今回の事例から、食欲不振がある認知症高齢者を社会的・身体的・心理的・環境的側面から理解し、家族も含めた支援の必要性を再確認しました。高齢者にとって長年連れ添った配偶者を失う喪失体験の深さや、子供世代にとって親を介護していくことの捉えの転換点にも積極的に関わっていくことの意義など、新たな視点を得ることができました。参加者の方からは、自宅での支援について勉強になった、高齢患者の現状や今後起こりうること、必要なケアについて、ご家族が理解できるように一緒に考えていくことが大切だと改めて感じた、など意見がありました。
オンラインでの2回目のケア検討会でしたが、活発な意見交換が交わされました。ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。

 


日 時:令和4年6月14日(火曜日) 18時30分~20時00分
場 所:Web開催
参加者:10名


 令和4年6月14日(火曜日)に第1回老人看護領域ケア検討会を開催した。大学院生、修了生などがWeb上で集まり、手術後せん妄症状が出現した高齢患者事例を通して退院後を見すえて、何を視野にアセスメントするかについてディスカッションを深めた。
 まず、術後せん妄のケアとして、血液データや言動から身体状態をアセスメントし、高齢者の身体的な苦痛を緩和することの必要性が話し合われた。消炎鎮痛剤などの内服拒否については、入院前、内服は朝のみであった点に注目し、夜間ではなく日中に服用を変更することで拒薬が改善されていた。参加者からは「入院前の情報が大切であることを再認識することができた。」などの意見が聞かれた。


 また、高齢者は、せん妄を起しうるという認識のもとに入院時から関り、事前にリスク因子をアセスメントし予測して関わることの必要性も話しあった。リスク因子には入院前の生活も含まれているため、入院前の情報をできる限り得る必要がある。「しかし、高齢化に伴い、夫婦のみや独居の高齢者が増え入院前の情報を十分に得ることができないことが多くなっている」などの意見も聞かれた。これに対し、他の参加者からは地域連携室を通してケアマネジャーから入院前のケアプランを得ることで、どのような生活をしていたのか知ることができるのではないかといった助言をいただき、新たな視点を得ることができた。
 退院後は、入院に至る原因をも秘めた場所に戻ることにもなる。再び入院を繰り返さないためにも、退院後を見据え、入院中から生活の再構築に向けた看護ケアを展開していくことが話し合われた。
2年ぶりのケア検討会であり、初のzoom開催であったが、対面開催のようにあっという間の1時間半であった。11月も引き続きケア検討会を開催します。皆さんぜひご参加ください。

 


お問い合わせ:
竹崎研究室 Tel&Fax 088-847-8705 e-mail takezaki@cc.u-kochi.ac.jp
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