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精神看護学(令和4年度)

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ページID:0027422 更新日:2023年4月10日更新 印刷ページ表示

ケア検討会

第4回 ケア検討会(CNSの会)

日 時:令和5年3月16日(木曜日)19時00分~21時00分
場 所:看護学部棟C326演習室、zoom開催
参加者:14名(本学大学院生3名、本学大学院修了生5名、他大学院修了生3名、教員3名)

令和4年度 第4回の精神看護学領域ケア検討会(CNSの会)を3月16日(木曜日)にzoomで開催いたしました。
今回は「職員のメンタルヘルス支援」をテーマとし、事例を振り返り、組織における精神看護CNSの役割と機能について意見交換を行いました。仕事を休みがちになった職員について、管理者より相談を受けたCNSは職員の状態が危機介入の必要な状態だと判断し、すぐに職員とコンタクトを取り、医師と連携し、直接ケアを行っていました。休職後、再び就業に取り組めるよう復職計画を立てる際、管理者や看護部、家族とも幾度となく連絡を取り調整を図ったり、方針を決定する面談場面に同席するなど、復職支援の実践が語られました。

ディスカッションでは、経過とともに変化していく介入目標や自身の役割を捉えていくことの必要性や家族に協力を依頼するタイミングについて意見交換が行われました。また、CNSは対象となる職員と同じ組織の中で、教育や管理など複数の役割を担って従事している場合が多く、双方にとってその役割や立場が曖昧になりがちであること、特に、CNSが職員にとって評価者の立場にある場合などはより複雑になることが共有されました。更に、対象の職員だけでなく、関わる職員が疲弊したり、傷つき体験をし、ケアが必要となる場合があり、CNSが一人で抱えず、組織の資源や関係する他の職員と連携することも大事であることについてもご意見がありました。

職員のメンタルヘルス支援は、関わる職員も階層的であり、経過とともに変遷する状況の中で、CNSは介入目的や目標、自身の立場や役割、機能を常に意識し、組織の資源を活用しながら介入していくことの重要性を改めて認識する機会となりました。

令和4年度は、予定していました全4回の精神看護学領域ケア検討会(CNSの会)を開催することができました。Web開催ということで、遠方の修了生CNSや他大学院の修了生CNSのご参加もあり、CNSの会はさらにネットワークを拡げ、活性化しています。

次回は6月に開催予定です。この春、大学院を修了したCNS候補生たちが臨床現場に戻り、現場で直面した課題をもって、再びこの会に参加してくれることを楽しみにしています。精神看護専門看護師を目指そうと考えている方、卒業生・修了生の皆様、そして卒業生・修了生でない方も、皆様のご参加を心よりお待ちしています。

第4回ケア検討会の様子

第3回 ケア検討会(CNSの会)

日 時:令和4年12月24日(土曜日)10時00分~12時00分
場 所:看護学部棟C414演習室、zoom開催
参加者:13名
(本学大学院生3名、本学大学院修了生3名、他大学院修了生2名、他大学教員1名、教員4名)
(うち精神看護専門看護師8名)

令和4年度 第3回の精神看護学領域ケア検討会(CNSの会)を12月24日(土曜日)にzoomで開催いたしました。
今回は「家族看護」をテーマとしました。話題提供者(精神看護専門看護師)は家族看護エンパワメントモデルを基盤に看護実践を展開しており、自施設での家族看護の状況や家族看護の考え方を組織のなかに取り入れるための教育活動について、ご紹介いただきました。
ディスカッションポイントとして、各参加者が所属している組織において、家族看護をどのように展開しているのか、組織やスタッフに対してどのように働きかけているのか、何を目標としているのかなどが挙げられ、参加者間で検討しました。


議論のなかでは、病棟看護師は「家族に関わりたいけれど具体的にどうしたらよいか分からない」といった悩みや、「特別なことをしなければ家族看護とはいえないのでは」といった思いをもっていること、臨床現場では家族よりも患者への介入の優先順位が高く、家族が後回しになってしまう現状についても語られました。そのなかで、専門看護師は、家族と直接的に関わりながら、家族の価値観や背景を捉え、家族の置かれている状況や家族の病理、家族の力をアセスメントしたうえで、家族看護を展開していました。病棟看護師に対しては、直接ケアや教育、相談などを通して、家族看護の視点を投げかけることで、病棟看護師の視野を拡げることやケアへの意味づけを行うことも重要な役割であるということが意見として挙がりました。また、家族への介入は病棟内で完結するものではなく、地域につなぐことも求められるという意見もあり、地域連携や地域移行を考える際に家族看護の視点を持つことの重要性についても話し合われました。組織のなかに新たな考え方を導入していくためには長期的な目標と短期的な目標の両方を立て、具体的なアウトカムを示すプレゼンテーション能力も必要であることを改めて感じ、参加者の実践内容から学ぶことが多くありました。


次回の精神看護学領域ケア検討会(CNSの会)は3月に開催予定です。精神看護専門看護師を目指す卒業生・修了生の皆様、専門看護師の皆様のご参加をお待ちしております。
また、12月には専門看護師の認定審査の合格発表があり、本会にご参加いただいている2名の方が合格されました。本当におめでとうございます!

 

ケア検討会の様子

 


 

第2回 ケア検討会(CNSの会)

日 時:令和4年9月15日(木曜日)19時00分~21時00分
場 所:看護学部棟C326演習室、zoom開催
参加者:15名(本学大学院生4名、本学大学院修了生4名、他大学院修了生3名、教員4名)


 令和4年度 第2回の精神看護学領域ケア検討会(CNSの会)を9月15日(木曜日)にzoomで開催いたしました。
 今回は「コンサルテーション」をテーマとしました。話題提供者(精神看護領域のプレCNS)より、所属組織についてご紹介いただいたあと、コンサルテーション事例のロールプレイ再現動画を共有し、ディスカッションを行いました。とても新鮮で、かつコンサルテーションの経験年数に関係なく、場面をイメージしやすい事例検討となりました。コンサルタント(話題提供者)の対応の様子や場面場面におけるコンサルタントの思考や分析状況などを振返り、ディスカッションが繰り広げられました。
 コンサルティから一連のお話を伺った後、今回の相談内容はどこに焦点を当てるのかについて確認し、「ケースについての相談」ということで始まったコンサルテーションでした。しかし、実際はコンサルタントの脳裏には、コンサルティの背景や病棟における立場、関係性、ケースの治療経過や病棟の看護の力量など、多岐にわたり情報を収集し分析しながら、コンサルテーションを実施していることが捉えられました。自分がコンサルタントの立場だったら、「コンサルティの背景の方に焦点を当てるかもしれない」「ケースの治療状況をもっと聞くかも」「コンサルティの精神看護や治療に関する知識を補う」など、同じ場面でもコンサルタントそれぞれの視点や経験、思考の流れにより、コンサルテーションの展開も変化することが共有されました。
 ディスカッションでは、「どこまで継続してコンサルテーションを続けるのか」や「コンサルテーションの評価はどのように行うのか」などの実践的なテーマなども挙がりました。その中では、面接の最初の構造化や契約の重要性、面談終了時にはコンサルティに感想を聴く、あるいはその後の経過を把握するためにコンタクトを取って確認していくことなど、みなさんの実践についてもお聞きすることができ、とても学び多き時間となりました。


 今回、面談場面のロールプレイを動画で撮り、振返り分析を行うという画期的な方法での事例検討をご提案くださいました話題提供者、並びに動画作成に当たりご協力を賜りました話題提供者の出身大学の先生方に、この場をお借りし感謝申し上げます。
 今後もご参加の皆様のニーズにできるだけお応えできるよう自由な発想で会を運営してまいりたいと思いますので、ご要望等ございましたら、是非お聞かせください。
 次回の精神看護学領域ケア検討会(CNSの会)は12月に開催予定です。精神看護専門看護師を目指そうと考えている方、卒業生・修了生の皆様のご参加をお待ちしております。

 

第2回ケア検討会

 


 

第1回 ケア検討会(CNSの会)

日 時:令和4年6月16日(木曜日)19時00分~21時00分
場 所:看護学部棟C326演習室、zoom開催
参加者:14名(本学大学院生2名、本学大学院修了生5名、他大学院修了生3名、教員4名)


 令和4年度 第1回の精神看護学領域ケア検討会(CNSの会)を6月16日(木曜日)にzoomで開催いたしました。
 今回は「CNSと組織」をテーマとしました。話題提供者の修了生(精神看護専門看護師)より、所属組織の紹介に続き、社会における組織の位置づけや組織の中でのCNSとしての位置づけ、組織の中で行ってきた役割や委員会活動など、組織のなかでのチーム作りについてお話いただきました。冒頭で、「CNSは病院というシステムに必要か?」「病院はCNSを何のために雇うのか」という問いが提示されました。CNSが組織に入る初期の段階では、CNSに対するイメージや組織のニーズは不確かなものがあります。その中で、様々な職位や職種にある人たちにアプローチをし、積極的にコミュニケーションをとりながら組織としてのニーズを明確化し、具体的な目標を設定し、成果を可視化しながら役割開発をしていった過程についてご報告いただきました。


 ディスカッションでは、「組織を活かす」「組織で生きる」ことに焦点をあて、参加者間で臨床の活動内容を交えて活発な意見交換がなされました。「自分の中で目的をもって組織に入ることが重要」「組織の文化や力動、組織のトップが誰なのかといった組織の背景や実情を踏まえて、どこに働きかけることが効果的なのか戦略を立てること」「CNSとしてダイレクトケアの能力は必須であり、自身が行っている看護や臨床で起こっている現象を言語化して示す力も必要」などの意見がありました。


 また、CNSとしての経験年数を重ね、組織に定着していくなかで、CNS自身の組織における役割も変化していくことが話題になりました。病棟スタッフとして勤務するCNS、CNSと管理者を兼任するCNS、外部コンサルタントとして他施設に参入するCNSと、多様な活動のなかでその人らしいCNS像を形づくっていく様子がうかがえました。その多様性の中でCNSの機能や役割をプレゼンテーションする力が問われることを改めて実感する機会となりました。
 次回の精神看護学領域ケア検討会(CNSの会)は9月に開催予定です。精神看護に関心のある皆様、卒業生・修了生の皆様のご参加をお待ちしております。​

 

第1回ケア検討会

 


 

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