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【日時】令和7年6月21日(土)13時30分~15時30分
【場所:開催方法】高知県立大学・高知県立あき総合病院・高知県立幡多けんみん病院を、オンライン会議システムで繋げて開催
【参加者】33名(医療関係者27名、大学院生2名、教員4名)
がん看護学領域では、がん看護実践の質向上を目的に「質の高いがん看護実践を検討する会」を、県内3か所(あき総合病院、幡多けんみん病院、高知県立大学池キャンパス)のサテライト会場をオンラインでつなぎ開催しています。今年度は「壮年期にあるがん患者の全人的苦痛への支援」という年間テーマを掲げています。
第1回は「病状進行により療養生活に苦悩を感じている壮年期がん患者への支援」をテーマに、S状結腸がんの病状進行により全人的苦痛を抱える50歳代患者の架空事例をもとにディスカッションを行いました。参加者は、壮年期の発達段階を踏まえて身体的・心理的・社会的・スピリチュアルな苦痛のアセスメントをし、支援方法を検討しました。ディスカッションでは、「病状進行による身体的な苦痛」「親より先に亡くなることへの申し訳なさ」「死への恐怖」など、壮年期特有の複雑な苦痛が共有されました。病棟看護師、退院支援看護師、訪問看護師、医療ソーシャルワーカー、ケアマネジャーなど多職種が参加し、症状緩和や在宅支援、家族支援など多角的な視点で意見交換が行われました。終了後のアンケートでは「他職種との意見交換で新たな学びが得られた」「他施設の取り組みを知ることができた」などの感想が寄せられました。
<安芸会場:県立あき総合病院>
<池会場:池キャンパス>
<幡多会場:県立幡多けんみん病院>