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【日時】令和7年6月17日(火曜日)18時30分~20時30分
【方法】ハイブリッド開催
【参加者】修了生7名、大学院生2名、教員5名
今回は、修了生、地域の看護職の方を対象として臨床の経験や専門性を活かすケア検討会を行いました。検討した事例は、若年性妊娠、出産によって、子どもの養育を巡って母親と祖母の葛藤関係が顕在化し養育困難な状況となっている家族です。
まず、子どもの状態や、母親、祖母それぞれの状況について、互いにどう捉えているか母親、祖母の言動から考えられることを推測しました。そして、葛藤が生じている背景として、これまでの母親と祖母の母子関係、妊娠に至った経緯などについてのそれぞれの解釈が異なっており、子どもを育てていくことについて分かち合うことが難しくなっていることが考えられました。一方で、生まれた子どもに対しては母親も祖母も愛情を持っていることがうかがえました。
このような家族の体験を参加者間で共有し、家族へのケアの検討に進みました。家族のケアでは、母親、祖母が育児を通して入院中の子どもとの愛着を深められるケアと、子どもの育児に関する言動を手がかりに母親と祖母が本当に伝えたい思いを伝え合い、関係を修復していくケアが提案されました。
今回は、さまざまな臨床経験を持つ修了生や地域の看護職の方々とともに検討を行い、それぞれのアセスメントを共有しながら、複雑な状況にあるご家族へのケアの方向性を見いだすことができました。今後も、修了生に限らず地域の皆さまと協力しながら、家族ケアのあり方について継続的に考えていければと思います。
【日時】令和7年4月22日(火曜日)18時30分~20時30分
【方法】Web会議システム
【参加者】修了生9名、大学院生3名、教員4名
家族看護学領域では、修了生が知識を更新し実践力を高めるためのリカレント教育を行っています。
今回は、『文献クリティーク―実践に活かせる文献を読もう!』をテーマに、家族看護と、がん看護のそれぞれの専門看護師の実践に関する2本の論文を取り上げ、それらの知見の特徴と実践へどのように活用できるかを議論しました。
まず、文献のクリティークでは、「よくわかる看護研究論文のクリティーク第2版」(日本看護協会出版会)のクリティーク・チェックシートを参考にして、研究目的に沿った対象者の選定、研究方法であるかや、分析結果についてディスカッションしました。参加者からは、臨床で活用できる看護の実践を研究論文で示すためには、どのような実践であるかジェネラリストがイメージできるレベルの具体性があること、研究目的に沿って実践の特徴を明確化することが求められるとの意見が挙がりました。また、今回がん看護における家族看護に関する論文クリティークしたことによって、がん看護専門看護師の実践は、家族の中の個人に特化したアセスメントからケアの必要性を判断し実践を行うことが特徴であること、一方で、家族支援専門看護師の実践では、患者であっても家族の全体の中の一成員とみて家族の全体性のバランスの崩れを安定化させる実践を行うことが特徴であることを再確認しました。これらの異なる特徴が合わさることで患者・家族を多面的に捉え包括的な実践へと繋がっていくことも共有しました。
今後も家族看護実践の質の向上につなげられるよう、研究の成果を活用していければと思います。
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