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【日時】令和7年4月22日(火曜日)18時30分~20時30分
【方法】Web会議システム
【参加者】修了生9名、大学院生3名、教員4名
家族看護学領域では、修了生が知識を更新し実践力を高めるためのリカレント教育を行っています。
今回は、『文献クリティーク―実践に活かせる文献を読もう!』をテーマに、家族看護と、がん看護のそれぞれの専門看護師の実践に関する2本の論文を取り上げ、それらの知見の特徴と実践へどのように活用できるかを議論しました。
まず、文献のクリティークでは、「よくわかる看護研究論文のクリティーク第2版」(日本看護協会出版会)のクリティーク・チェックシートを参考にして、研究目的に沿った対象者の選定、研究方法であるかや、分析結果についてディスカッションしました。参加者からは、臨床で活用できる看護の実践を研究論文で示すためには、どのような実践であるかジェネラリストがイメージできるレベルの具体性があること、研究目的に沿って実践の特徴を明確化することが求められるとの意見が挙がりました。また、今回がん看護における家族看護に関する論文クリティークしたことによって、がん看護専門看護師の実践は、家族の中の個人に特化したアセスメントからケアの必要性を判断し実践を行うことが特徴であること、一方で、家族支援専門看護師の実践では、患者であっても家族の全体の中の一成員とみて家族の全体性のバランスの崩れを安定化させる実践を行うことが特徴であることを再確認しました。これらの異なる特徴が合わさることで患者・家族を多面的に捉え包括的な実践へと繋がっていくことも共有しました。
今後も家族看護実践の質の向上につなげられるよう、研究の成果を活用していければと思います。
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長戸研究室 Tel&Fax 088-847-8708 e-mail nagato-k★cc.u-kochi.ac.jp
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