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【研究者情報】 高西 成介

ページID:0009889 更新日:2022年12月12日更新 印刷ページ表示

高西 成介  TAKANISHI Seisuke

職位 教授
役職 国際交流センター長
所属 文化学部 文化学科、大学院 人間生活学研究科
教員紹介  高西成介  小さいときから不思議な話が大好きでした。枕元にそんな本を置いて、怖くて眠れなくなってしまったこともありました。長ずるにつれ、なぜだかわかりませんが今度は漢文訓読のリズムに惹かれるようになりました。あの端正で雄々しい独特のリズムに惹かれたのかもしれません。そうした病が嵩じて、大学では中国古典文学を学び、なかでも不思議な話が多い小説を専門に研究するようになって、今にいたっています。中国古典文学とのつきあいは、もうすぐ三十年になろうとしています。
 こんな長い年月を中国古典文学と向かい合ってきたにも関わらず、まだまだわからないことだらけです。解釈に苦しむこともしばしばです。だけど、不思議と厭くことはありません。今でも、日々新鮮な驚きと興味を持って漢字のみで書かれた文章と格闘しています。
 現代社会では、改めて「文学」を学ぶこと、研究することの意味・意義が問い直されています。役に立たない、と一刀両断されることもしばしばです。とはいえ、形のないもの、目に見えないものを取り扱うことのできる数少ない学問分野であり、人間という存在を考える上で欠くことのできない学問、それが「文学」だと私は思っています。また、中国の古典文学を学ぶことは、中国という外国を知ることと同時に、私たち日本人、日本文化を考えることでもあります。何より、そんな理屈を超越して、「文学」は面白い!のです。楽しくまた奥深い中国古典文学を、高知県立大学でみなさんと一緒に学ぶのを楽しみにしています。

研究者略歴

学位 修士(文学)
学歴・職歴

【学歴】
 1998年 広島大学大学院 文学研究科 中国語学中国文学専攻 博士課程後期 単位取得満期退学

【職歴】
 1998年 安田女子大学 非常勤講師

専門分野 中国古典文学
所属学会

日本中国学会
東方学会
中国中世文学会
全国漢文教育学会
中国古典小説研究会
日本中国語学会

研究SEEDS

研究テーマ

・六朝から唐宋にかけての文言小説研究

・日中比較文学

研究概要

 私の行っている研究は、大きな2つの柱からなる。1つは、六朝時代から唐代にかけて、中国人、とりわけ中下層官僚や商人、農民などが、世界をどのように見、感じていたのかを、主に文言小説の分析を通して考えることにある。もう1つの大きな柱は、中国文化の影響を大きく受けた日本を比較の軸に置き、日本の説話文学や伝承に見えるイメージや発想と、中国文学との比較、あるいは中国古典小説の日本における受容を検討することを通して、両国の文化の独自性を明らかにするとともに、日中の文化交流の諸相を明らかにすることである。

相談可能な領域

 漢文、中国古典文学に関する領域、国語教育、とりわけ、漢字・漢文教育に関する領域、
 日本と中国の文化交流に関する領域

キーワード

 中国古典文学、漢文学、漢字漢文教育

関連SDGs (関連性の高い順)

研究業績

主要研究論文等

・高西 成介:「明治妖怪論事始-酔多道士『妖怪府』叙をめぐって-」、『高知県立大学文化論叢』第6号、
 pp. 59-68 (2018)

・高西 成介:「『太平広記』訳注(稿)―巻四百「宝」撫金上(下)」、
 『高知県立大学紀要 文化学部編』第66巻、pp. 18-32 (2017)

主な著書

・東原 伸明、ローレン・ウォーラー、ヨース・ジョエル、高西 成介 編著:『万葉集の散文学―新元号「令和」の
 間テクスト性』、武蔵野書院、東京(2021)

・高西 成介:「高知漢詩散歩」、『大学的高知ガイド――こだわりの歩き方』、昭和堂、京都、pp. 111-125(2019)

・高西 成介(共著)、富永 一登先生退休記念論集刊行委員会 編:『中国古典テクストとの対話』、
 「富」「都市」をめぐる話と『続玄怪録』、pp. 199-225、研文出版、東京(2015)

科学研究費

・研究課題:「翻訳」「注釈」の創作性とフィクション生成をめぐる学際的・理論的研究 研究代表者
 研究種目:基盤研究(C)
 研究期間:2020年4月 – 2023年3月
 代表者 :高西 成介 高知県立大学 文化学部 教授
 分担者 :山口 善成 金沢大学 歴史言語文化学系 准教授
      田中 裕也 高知県立大学 文化学部 講師

・研究課題:『文選』の規範化に関する基礎的研究
 研究種目:基盤研究(B)
 研究期間:2019年4月 – 2023年3月
 代表者 :佐藤 大志 広島大学 人間社会科学研究科(教) 教授
 分担者 :中木 愛  龍谷大学 文学部 准教授
      畑村 学  宇部工業高等専門学校 一般科 教授
      川島 優子 広島大学 人間社会科学研究科(文) 教授
      屋敷 信晴 熊本大学 大学院人文社会科学研究部(文) 准教授
      市瀬 信子 福山平成大学 経営学部 教授
      高西 成介 高知県立大学 文化学部 教授
      陳 羽中  広島大学 人間社会科学研究科(文) 准教授
      佐伯 雅宣 四国大学 文学部 准教授
      富永 一登 安田女子大学 文学部 教授 
      武井 満幹 北九州市立大学 外国語学部 教授

・研究課題:周縁テクスト(注釈・翻訳)の自立性をめぐる歴史的・理論的研究 研究代表者
 研究種目:基盤研究(C)
 研究期間:2015年4月-2018年3月
 代表者 :高西 成介 高知県立大学 文化学部 教授
 分担者 :山口 善成 高知県立大学 文化学部 准教授

主な社会貢献

・大原富枝賞審査員(2017年-)

・高知県出版文化賞選考委員(2018年-)

・高知県立大学文化学部リカレント講座講師(2010年-)

・高知県立大学日本学プログラム講演シリーズ講師(2015年)

・小学校、中学校、高等学校出前講義講師(2015年、2021年)

ピックアップ

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