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職位 | 教授 | |
役職 | ||
所属 | 看護学部 看護学科、大学院 看護学研究科 | |
教員紹介 | 熊本県出身です。もともと文系志望だったのですが、ひょんなことから看護の道に入り、さまざまな患者さんとの出会いに魅了され、現在に至ります。臨床看護師として主に内分泌代謝科、腎臓内科、循環器内科、心臓血管外科で10年近く臨床経験を積みました。その後、日本赤十字看護大学大学院で慢性疾患を持ちながら社会生活を営む成人の理解をテーマに研究を行いました。これまで九州、関西、関東、北海道の地で仕事をしてきましたので、その土地の気候・文化・歴史が人々のライフスタイルや医療・看護にどんな影響を与えているのかを発見するのを楽しむようになりました。 | |
活動紹介 | 生涯にわたって身体的慢性疾患を管理しなければならない成人のLife(生命・生活・人生を総合した意味)を支援する看護実践の在り方について教育・研究しています。なかでもテクノロジーが慢性疾患の医療にもたらす福音と同時にテクノロジーが生活へ落とす暗い影にも着目した看護実践を啓発し、人材育成していきたいと考えています。また、慢性疾患を抱える人々への看護実践は数か月~数年という長い時間を必要とするため、第三者にはその特徴が見えづらいという難点があります。そこで、慢性期看護実践の特徴を明らかにして伝達・継承するための研究法として、事例研究法の再構築と普及に取り組んでいます。 | |
メッセージ | 一見、地味な慢性期看護ですが、病いに苦悩する患者さんの気持ちに寄り添い一緒に課題を乗り越えていく看護実践は、患者さんも看護師も「生きるとは何か」を問い直し、それぞれの人生哲学を書き直していくような心が響きあう体験です。 |
学位 | 看護学博士(日本赤十字看護大学大学院、2003年) |
学歴・職歴 |
【学歴】 【職歴】 |
専門分野 | 臨床看護学、慢性看護学 |
所属学会 |
日本慢性看護学会 |
・生活習慣病の重症化予防とケア・コーディネーション
・慢性看護実践における事例研究法
・生活習慣病の重症化予防を推進する看看連携と多職種連携、ならびにケア・コーディネーションについての
実践研究
・慢性看護実践における事例研究法についての方法論研究
・慢性疾患をもつ成人の心理社会的課題について、特に慢性腎不全を生きる成人を対象に理論的枠組みとして
「病みの軌跡理論」と「危機的人生移行モデル」を応用した質的・量的研究
・慢性疾患をもつ成人の心理社会的課題と医療者との関係についての量的研究
・大学と医療機関における人材育成連携活動についての質的・量的研究
・慢性疾患をもつ成人(特に介入困難事例)への看護実践
・慢性疾患・難病をもつ成人への相談支援
・事例研究を活用した看護師の経験学習支援
・事例研究法、質問紙法などの研究方法論
慢性の病い体験、生涯発達、セルフケア、慢性看護、心理社会的援助、成人学習支援、経験学習、実践知、
継続教育、ケア・コーディネーション、トランスディシプリナリー・チームアプローチ事例研究法、質問紙法
・東めぐみ、伊波早苗、内田雅子、木下幸代、黒江ゆり子:「事例研究における指針―研究着手から論文作成まで」、『看護研究』、56(6)、pp.508-516、(2023).
・伊波早苗、東めぐみ、木下幸代、内田雅子:「事例研究論文作成のプロセスにおける分析と記述」、『看護研究』、 56(6)、pp.517-523、 (2023).
・多田 桜、松本 愛穂、初田 千明、清水 美思、山口 央人、園田 由美、内田 雅子:「壮年期の慢性腎不全患者における腎代替療法選択の意思決定プロセス」、『高知女子大学会誌』47(1)、pp. 80-93 (2021)
・田村 美和、山中 福子、園田 由美、内田 雅子:「高知県における生活習慣病重症化プロセスに影響を及ぼす社会的要因」、『高知女子大学看護学会誌』46(1)、pp. 49-58 (2020)
・篠岡 初音、山陰 風里、坊寺 真梨子、近藤 早紀、福原 寛絵、高樽 由美、内田 雅子:「外来化学療法を受ける高齢がん患者が折り合いをつけていくプロセス」、『高知女子大学看護学会誌』45(1)、pp. 163-173 (2019)
・内田 雅子:「看護実践における省察的事例研究法の認識論的立場」、『看護研究』51(3)、pp. 195-201(2018)
・内田 雅子、小長谷 百絵、木下 幸代、森田 夏実、段ノ上 秀雄、黒江 ゆり子:事例研究と省察的看護実践の循環-事例研究論文の筆頭著者と看護管理者への面接調査から、『看護研究』51(3)、pp. 202-210 (2018)
・内田 雅子、小長谷 百絵、木下 幸代、森田 夏実、段ノ上 秀雄、黒江 ゆり子:事例研究を用いた看護師育成の組織的方策の意義-省察的実践の支援に焦点をあてて-、『高知県立大学紀要看護学部編』67、pp. 1-17 (2018)
・小松 由子、内田 雅子:向老期に2型糖尿病を発症した女性における病いの捉え方と自己管理の相互作用、『高知女子大学看護学会誌』43(2)、pp. 132-139 (2018)
・山中 智尋、山本 麻衣、杉田 綾乃、溝渕 千帆、高樽 由美、内田 雅子:慢性心不全をもつ高齢者におけるセルフモニタリングを形成していくプロセス、『高知女子大学看護学会誌』44(1)、pp. 156-165 (2018)
・内田 雅子、山本 力、黒江 ゆり子、小長谷 百絵、木下 幸代、森田 夏実、段ノ上 秀雄、東 めぐみ、伊波 早苗、長谷 佳子、河口 てる子:慢性看護実践における省察的事例研究法の実用的体系化、『高知女子大学看護学会誌』43(1)、pp. 130-139 (2017)
・内田 雅子、小長谷 百絵、木下 幸代、森田 夏実、段ノ上 秀雄、黒江 ゆり子:慢性看護実践における事例研究の困難と価値-事例研究法の意義に焦点をあてて-、『高知県立大学紀要看護学部編』66、pp. 1-12 (2017)
・小長谷 百絵、内田 雅子、古江 知子、木下 幸代、森田 夏実、段ノ上 秀雄、黒江 ゆり子:看護実践における事例研究の困難と意義、『上智大学総合人間科学部看護学科紀要』2、 pp. 23-29 (2017)
・黒江 ゆり子、山本 力、内田 雅子、木下 幸代、小長谷 百絵、伊波 早苗、東 めぐみ、森田 夏実、長谷 桂子、段ノ上 秀雄、河口 てる子:自己の実践を振り返る’事例研究Case Study Research’の在り方-心理臨床学における思索と方法論に学ぶ-、『日本慢性看護学会誌』11(1)、pp. 46-51 (2017)
・田村 美和、内田 雅子:慢性疾患看護専門看護師の実践から“自己流”を捉えなおす、『高知女子大学看護学会誌』43(1)、pp.102-111 (2017)
・末貞 晶子、友永 咲季、西山 支帆子、成田 花奈、石神 友佳、大西 ゆかり、内田 雅子:セルフヘルプ・グループに参加するがん患者の体験、『高知女子大学看護学会誌』43(1)、pp. 169-178 (2017)
・岡野 佑子、坂本 早紀、小野 萌梨、楠瀬 留巳、松本 彩、下元 理恵、内田 雅子:慢性心不全をもつ高齢者のセルフマネジメント 自分らしい生活を送るプロセス、『高知女子大学看護学会誌』41(2)、pp. 97-105 (2016)
・内田雅子訳:「第10章 量的方法論:非介入研究デザインと方法」「第11章 量的方法論:介入研究デザインと方法」、黒田裕子・逸見功・佐藤富美子監訳、『バーンズ&グローブ看護研究入門 原著第9版 一評価・統合・エビデンスの生成―』、pp.189-252、エルゼビア・ジャパン、東京(2023).
・内田 雅子:「理論編 病みの軌跡理論」、黒田 裕子 監修、『看護診断のためのよくわかる中範囲理論第3版』、学研メディカル秀潤社、東京(2021)
・内田 雅子:ヴァージニア・ヘンダーソン、黒田 裕子 監修、『重要なところだけ、短時間でわかりやすく読む看護理論』、pp. 74-91、日総研、愛知(2020)
・内田 雅子:「危機的人生移行モデル」、野川 美智子 編著、『看護実践に活かす中範囲理論 第2版』、pp. 209-232、メヂカルフレンド社、東京(2016)
・内田 雅子:「ヴァージニア・ヘンダーソン」黒田 裕子編著、『ケースを通してやさしく学ぶ看護理論改訂4版』、pp. 98-139、日総研、愛知(2016)
・研究課題:慢性病者中心のケア・コーディネーション:事例研究法による看護実践理論の構築
研究種目:基盤研究(C)
研究期間:2019年4月 – 2023年3月
代表者 :内田 雅子 高知県立大学 看護学部 教授
・研究課題:慢性看護実践における事例研究法の再構築
研究種目:基盤研究(B)
研究期間:2014年4月 – 2018年3月
代表者 :内田 雅子 高知県立大学 看護学部 教授
分担者 :木下 幸代 聖隷クリストファー大学 看護学部 教授
小長谷 百絵 上智大学 総合人間学部 教授
伊波 早苗 滋賀医科大学 医学部 非常勤講師
黒江 ゆり子 岐阜県立看護大学 看護学部 教授(移行)
・令和元年度 高知県立大学 戦略的研究推進プロジェクト(分担者)高知県の血管病重症化予防に向けた看護職の知のネットワークづくり-ICT(情報通信技術)の活用-
・平成29年度 高知県立大学 戦略的研究推進プロジェクト(代表者)高知県の血管病ハイリスク群への重症化予防推進モデルの開発-慢性疾患看護専門看護師による病院と地域の看看連携を中心に-
・平成31年度~令和5年度高知県糖尿病保健指導連携構築事業
・令和5年度高知県糖尿病医療提供体制協議会委員
・日本慢性看護学会評議員
・令和3~5年度日本慢性看護学会「慢性看護学の知の発展推進事業」推進メンバー
・病院看護職への看護研究の教育・支援他