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職位 | 教授 | |
役職 | 地域教育研究センター長 | |
所属 | 文化学部 文化学科 | |
教員紹介 |
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近現代の地域を、経済史の視点から研究しています。 地域が発展するときは、きっかけがあります。代表的なきっかけは、産業が誘致されることです。このような産業を地域の基幹産業と呼びますが、私の研究は、地域が基幹産業の影響を受けながら形成されていく過程を明らかにするものです。 ですが、私の一番の関心は、実は基幹産業ではなく、その基幹産業の影響をうけながらかたちづくられる「暮らし」です。基幹産業が違えば、働きかたも違い、暮らしかたも違います。例えば、工場で働く人と林業をしている人では、暮らしかたが全然違います。その違いが、地域形成に大きく影響を与え、結果として、地域独自の空間と生活文化をつくりあげていきます。その独自性を発見するのが、とても面白いのです。思わぬところに独自性を発見し、びっくりすることもしばしばです。これら暮らしの特徴は記録し、その特徴が存在する要因も分析する必要があります。こうした調査研究の積み重ねは、地域の社会経済構造をとらえることに役立ち、様々な政策を考えるときの資料になります。 「地域の暮らし」にまつわる研究テーマは、たくさんあります。高知をフィールドに、高知らしい暮らしの文化を一緒に研究しませんか? |
学位 | 博士(経済学)(京都大学、2011年) |
学歴・職歴 |
【学歴】 【職歴】 |
専門分野 | 都市形成史、地域経済学 |
所属学会 |
社会経済史学会 |
・企業都市形成に関する研究
・都市の生活空間、生活史の記録と分析
・ものづくりと移住に関する研究
・都市形成を資本と地域の関係を軸に研究しています。特に、都市形成過程における生活空間の創出に興味があり、生活関連産業に注目した分析を行っています。
・生活空間を構成する生活関連産業には、銭湯や映画館、喫茶店ど共同で利用する多くの施設があります。このような施設がどのような役割を果たしているのか、歴史的にどのように変遷してきたのかについて、研究しています。
・生活をキーワードに、高知における移住者の研究をしています。近年の移住者には、生活様式に特徴があります。高知でどのような暮らしを実現しているのか、分析を行っています。
・地域史、社史、団体史などの記録、資料整理、分析
・地域生活調査(聞き取り中心)
企業城下町、企業都市、産業集積、生活空間、インフラストラクチャー、生活史、地域史、銭湯、喫茶店、
コミュニティカフェ、地域づくり
【論文】
・宇都宮千穂:「地方移住の新たな動向とその影響―移住のミスマッチはどうなるのか」、『月刊自治研』772(66)、pp32-40(2024)
・宇都宮千穂:「地方移住政策に関する一考察」、『Humanismus』34、pp.21-32(2023)
・宇都宮 千穂 編:「資本主義的食料システムを分析する」、『資本と地域』15 (2021)
・宇都宮 千穂:「書評 三重県史 通史編近現代 ―産業・経済分野を中心にー」、『三重県史研究』35、pp. 121-124 (2020)
・宇都宮 千穂:「『生存』の歴史と復興の現在3・11分断をつなぎ直す」、『地域経済学研究』37、pp. 103-107 (2019)
・宇都宮 千穂:「住友の企業城下町・新居浜の形成過程から考える」、『地理』764、pp. 42-49 (2018)
・宇都宮 千穂:「県境地域における生活空間と暮らしの維持」、『経済科学通信』144、pp. 21-27 (2017)
・宇都宮 千穂:「地域を学ぶための授業づくり 「地域学概論」におけるアクティブラーニングの導入」、『高知県立大学文化論叢』(5)、pp. 57-66 (2017)
【報告書】
・高知県立大学文化学部『文化の力』第1-4号 (2017、2018、2019、2020)
・高知県立大学『「安芸市少子化対策強化基本計画」策定のための調査・研究報告書』(2019)
・宇都宮 千穂(高知県立大学文化学部編):『大学的高知ガイド-こだわりの歩き方』、「旭街-「いま」と「むかし」を歩く」、「なぜ、今、『市』なのか-顔の見える『小さな経済』」、昭和堂、京都(2019)
・宇都宮 千穂、岡田 知弘、岩佐 和幸 編著:『入門 現代日本の経済政策』、「コミュニティ政策を考える」、pp. 145-159、法律文化社、京都(2016)
・宇都宮 千穂、大西 正志、竹内 康博、佐藤 亮子、山口 信夫、米田 誠司 編著:地域と連携する大学教育の挑戦「そこから『地域』が広がる!カフェthe blue marbleでの経験」、pp. 54-69、ぺりかん社、 東京(2016)
・研究課題:移住促進政策と「移住の失敗」の実態調査
研究種目:基盤研究(C)
研究期間:2017年4月 – 2023年3月
代表者 :宇都宮 千穂 高知県立大学 文化学部 准教授
・研究課題:四国における県境経済圏のデータベース構築
研究種目:挑戦的萌芽研究
研究期間:2015年4月 – 2017年3月
代表者 :宇都宮 千穂 高知県立大学 文化学部 准教授
分担者 :米田 誠司 愛媛大学 法文学部 准教授
岩佐 和幸 高知大学 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門 教授
霜田 博史 高知大学 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門 准教授
佐藤 亮子 愛媛大学 地域創成研究センター 准教授
山口 信夫 愛媛大学 社会共創学部 講師
・令和5年度 高知県立大学 戦略的研究推進プロジェクト「高知市における分譲マンションと都市政策に関する実態調査」研究実施責任者
・高知県史編さん現代部会(くらし後期)委員(2023年度–)
・高知市公文書管理委員会 委員長(2023年度)
・地域経済研究会学術雑誌『資本と地域』編集委員(2020年度-現在)
・高知市都市計画審議会 委員(2020年度-現在)
・高知市都市計画審議会 委員(2020年度-現在)
・高知大学非常勤講師(2018年度-現在)
・高知市市民と行政のパートナーシップのまちづくり見守り委員(2018年度-現在)
・高知市自由民権記念館 運営協議会委員(2016年度-現在)
・高知市住宅審議会委員(2016年度-現在)
・社会経済史学会中四国部会理事(2022年度)
・高知市歴史公文書等の管理に関する検討委員会 委員長(2020年度)
・安芸市少子化対策強化基本計画等策定委員会 委員長(2019年度)
・高知県高知港長期構想検討委員会(2018-2019年度)
・西宮市史編纂チーム専門員(2002-2008年)