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平成24年度(2012年度)留学報告4 (台湾文藻外語学院)

ページID:0000243 更新日:2015年2月1日更新 印刷ページ表示

留学(研修)レポート

台湾文藻外語学院・長期留学プログラム

  両大学の教育・研究における協力および交流を推進することを目的に、一年度中に二人の交換留学生(一年間)を受け入れることができるとし、交流を行っています。(平成19年1月協定締結)

留学最終報告

吉川沙織

   私は、2012年9月から翌2013年7月までの約11カ月間、本学の交換留学システムにて台湾へ留学してまいりました。これに関する報告を以下にて述べさせていただきます。
 まず初めに、留学を決意した理由についてです。私は本学で文化人類学等を主に学んでおり、外国語というものは専門としておりませんでした。しかし、必須の第二言語科目として中国語を選択し、勉強する中でまったく新しいものを学ぶということに対して次第に興味が湧いてまいりました。これを機会に新しいことに取り組もうと考え、交換留学生に志願いたしました。
   では台湾での生活について述べたいと思います。初めに大学での生活についてお話ししたいと思います。私たち海外からの留学生は華語中心という大学構内にある独立した中国語教養施設にて、主に中国語の勉強をします。ここでは能力ごとにクラス分けがなされており、それぞれ毎日2時間の授業を週に5日行います。私の振り分けられたクラスは初級ほどにあたるクラスであったと思います。しかし、クラスの難易度に関わらず、全てのクラスで授業は中国語で行われており、日本語を聞くことはありませんでした(基礎のクラスでは英語での説明もあったそうです)。授業の内容ですが、もちろん文法や構文の学習もありましたが、主に「実際に話せるようになること」を目的とした授業形態であったと思います。つまり実際に学んだ内容を踏まえて自分の意見を述べ、クラスメイトと会話をしたりしました。
 また、私たちのように提携校から交換留学生として来ている学生は、文藻外語学院の授業に参加し、単位を取得することが出来ます。文藻外語学院には多くの学科・専門科目があり、言語だけでも英語・日本語・ドイツ語・スペイン語・フランス語など複数の学科があります。日本人留学生として留学を受け入れてもらっている手前、現地で日本語を学んでいる学生とのコミュニケーションはほぼ責務であると思っていました。かつ留学当初は中国語が堪能であったわけではないので、私は日本語学科の授業を前期5教科・後期6教科とっておりました。うち各4教科は日本語で行う授業でしたがグループ活動のある授業ではつたないながらも中国語で台湾人学生とコミュニケーションをとりながら楽しく学ぶことが出来たと思います。台湾での授業を介して驚いたことは、授業でのpptを使ったプレゼンテーションの多さと台湾人学生のプレゼンテーション能力の高さです。日本で発表する際にpptを使うとしても、彼らほど上手くかつ楽しくプレゼンテーションをする学生を見たことはありません。そのような環境下での1年間は、私にとってとても新鮮で、またプレゼンテーション能力も少しは台湾人スタイルになれたのではないかなと思っています。さらに前述した科目のうち、前期1教科・後期2教科はオール中国語での授業を選択しておりました。内容としては日本のことについてなので資料や映像を介して理解することが出来ます。しかし問題は先生の話す内容への理解度であり、前期はほとんど分からないままだった記憶があります。それでも聞き取れたピン音を頼りに辞書を調べながら、まずはボキャブラリーを増やすことに徹しました。
 続いて、私が留学中に行った中国語の勉強について少し述べさせていただきます。私が華語中心以外で行った勉強はシャドウィングと現地で学んだ単語の暗記のみです。特にシャドウィングはおすすめで、どの言語を勉強する上でもとても有効な手段だと思います。シャドウィングにより1センテンスで丸暗記状態が出来上がるため、話したいときに文法などを考えるよりも先に文章としてすぐに頭にそのセンテンスが浮かんできます。外国語を学ぶ方にはぜひ実施していただきたいと思います。
 最後になりましたが、私が今回の台湾留学を通じて学んだことは中国語のスキルアップのみならず、文化も言葉も異なる相手とのやりとりを介して、真のコミュニケーションとは相手の立場やその時の環境などすべてを踏まえての関わり方を適切に判断・行動することであると学びました。このように学んだことを今後の生活に活かしつつ、さらに自分を成長させていきたいと考えています。このような貴重な機会を与えていただき本当に感謝しております。

文藻外語学院の文化祭(国際青年シンポジウム)の一コマの画像

文藻外語学院の文化祭(国際青年シンポジウム)の一コマ