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本学、高知大学、高知工科大学、株式会社BiPSEE、株式会社Psychic VR Labは、高知大学医学部に研究開発組織「医療×VR」学を設立いたしました。
本学の神原咲子特任教授(看護学部)は、災害看護の分野から本プロジェクトに貢献していきます。
【神原咲子特任教授のコメント】
私の専門分野である災害看護においては、VR空間で様々な災害の現場を体験し災害を自分事として考え行動する力を育む、「森を見る鳥の目」の視点を体験し災害現場全体を把握する姿勢を身に着ける等、VRを積極的に活用していきたいと思っています。
VRは人々の新たな能力を開発する力を持っています。高齢化や人口減少で医療資源は逼迫することが予想されます。
高知大学に開設された「医療×VR」学が、高知の文化に寄り添い、地域の人々のセルフケアの力を引き出す役割を担っていくことを期待しています。
「医療×VR」学は、「医療×VR」に関する研究・臨床拠点とするために設置された研究開発組織です。使命として、医工連携を基盤とした、日本初の「医療×VR」MedTechEcosystemを構築し、VRデジタル治療薬と地方で機能する遠隔医療の実践を行い、国内外の指針となる医療VRガイドラインを策定する学際的な拠点を創造することを目指す研究開発組織になります。
外部の企業・教育機関と共同で組織を新たに立ち上げることで、VRデジタル治療薬の臨床研究に留まらず、「医療×VR」学における研究成果をいち早く臨床応用していくことを目指します。
組織メンバーには各領域の専門家が集まっており、高知大学医学部の特任教授として松村雅代(BiPSEE代表取締役/心療内科医師)、特任准教授として山口征浩氏(Psychic VR Lab代表取締役)、共同研究パートナー・客員教授として、神原咲子特任教授(高知県立大学)、繁桝博昭教授(高知工科大学)が参加、今後は高知県産学官民連携も視野に入れ、アドバイザーとして、桑名龍吾氏(高知県議会議員)、大石宗氏(高知県議会議員)、宇都宮竜司氏(株式会社アルファドライブ高知 代表取締役)が参画します。
今後も外部民間企業・研究機関との共同研究先を増やす事により、研究の枠を超えた「医療×VR」技術の事業化を行っていきます。
「医療×VR」学は3つの柱を掲げており、参画メンバーがそれぞれ機動的に研究を推進しながら、有機的な連携を実現していきます。
【3つの柱】
高知県は、人口10万人当たりの医師数が全国3位(平成30年末で316.9人/10万人、厚労省医師・歯科医師・薬剤師統計)で、国際的な課題である「医療過疎」や「高齢化問題」について地域的な課題があります。本研究開発組織において、高知県を中心に産学官民連携を基盤にVR治療モデル構築をし、国際的な地方創生のモデルケースを構築します。