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【開催報告】 第29回学際的交流サロン

ページID:0016576 更新日:2022年7月19日更新 印刷ページ表示

 第29回学際的交流サロンでは、戦略的研究推進プロジェクトの成果報告会を行いました。本プロジェクトは、本学の学術研究の充実および高知県の課題解決を目指し、各重点テーマにおいて、教育研究力を高めようとする取り組みに経費を補助することで、教育・研究のイノベーションを促すことを目的としています。昨年度終了した2件のプロジェクトについて、看護学部の2名の教員がプロジェクトの成果や今後の課題などについて報告しました。

 1件目は、新型コロナウイルス禍における人々の健康と生活の実態を調査し、ヘルスケアに関するニーズや課題を明確化するとともに、ケア方略について検討することを目的に実施されました。調査の結果、多くの人々は自身の身を守る感染予防行動をしていることが分かりました。一方、新型コロナウイルスは新しい感染症であるため、様々な情報が発信され、年齢層によって使うメディアが異なるなど人々の中でどの情報を取捨選択していいのか迷いが生じていることも分かりました。以上のことからパンデミック下において適切な情報を発信することや受け手のヘルスリテラシーの向上が今後の課題であることが報告されました。

 2件目は、精神障害者が地域の一員として安心して自分らしい暮らしをすることができる地域包括ケアシステムの構築を目指し、高知県の中央保健医療圏から高幡保健医療圏に退院する精神障害者への包括的支援マネジメントの現状と課題を明らかにすることで、地域の状況に即した精神障害者への包括的支援マネジメントモデルを開発することを目的に実施されました。調査の結果で明らかになった課題などを踏まえて、限りある資源や支援者でタイムリーな支援ができるよう連携の仕方を工夫した郡部と都市部医療圏の連携体制モデルを作成したことが報告されました。

 報告会の最後には、学長から各プロジェクトについての講評がありました。コロナ禍の中、実施方法などを工夫しながら研究を進め成果を上げることができたと思われます。

【 参加者数 : 合計 52名(Zoom、発表者含む) 】

 

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