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【開催報告】2022年度 高知県立大学がん高度実践看護師コース 「がんゲノム医療におけるケアとキュア」

ページID:0026680 更新日:2023年1月18日更新 印刷ページ表示

 がんゲノム医療におけるケアとキュア

 2022年12月17日(土)、18日(日)、2022年度がん高度実践看護師(APN)コース「がんゲノム医療におけるケアとキュア」の全日程が終了しました。受講生は、中四国、近畿地方の病院や訪問看護ステーション等に所属するがん看護専門看護師やがんゲノム医療に関連する領域の認定看護師、大学院生の56名です。

 9月から12月まで各月2日間(Web開催)、全8日間60時間のコースを修了した47名には、コース責任者から修了証書、それ以外の受講生には受講証明書が発行されます。

 受講生は、がんゲノム医療の治療および診断、がんゲノム医療におけるがん患者を理解するための基盤となる諸理論や、がんゲノム医療の特性を踏まえた看護の専門知識と技術を学びました。そして、高度実践看護師としてのエビデンスに基づいた患者・家族への看護実践について、がんゲノム医療連携病院、拠点病院、中核拠点病院で活躍するがん看護専門看護師の活動から、予防・診断・治療のプロセスに応じた看護ケア、意思決定支援、多施設や多職種との連携の実際を学びました。

【12月17日(土)がんゲノム看護展開論の講義の様子】

 

藤田先生

コース責任者
高知県立大学 看護学部
藤田佐和 教授

弘末美佐 先生

高知大学医学部附属病院
(がんゲノム医療連携病院)
がん看護専門看護師 弘末美佐 先生

宮脇聡子 先生

​独立行政法人国立病院機構四国がんセンター
(がんゲノム医療拠点病院)
がん看護専門看護師 宮脇聡子 先生

蓮岡佳代子 先生

岡山大学病院
(がんゲノム医療中核拠点病院)
がん看護専門看護師 蓮岡佳代子 先生

 最終日には、各受講生が、これまでに学んだ理論や知識、技術を活用し、自施設の現状と課題を分析して、自施設のがんゲノム医療における患者・家族に対して看護援助や体制づくりを考え事前課題で取り組んだ「がんゲノム医療に焦点を当てた実践計画書」について、グループワークの中で発表しました。受講生はお互いに質疑応答や助言を行いながら、実践計画内容を深めるとともに、共通の課題や新たな視点や学び、他グループの質問等を検討しました。その後、全体ディスカッションでは、各グループが発表方法を工夫しながら、検討内容の共有や、他グループへの質疑応答を行い、所属施設や受講生の担う役割による違い、自分にはなかった考えや気づき等を得る機会となりました。

 最終日はハイブリッド開催を予定していましたが、COVID-19感染症の影響により、全日程Web開催となりました。受講生同士、対面での交流が叶いませんでしたが、それぞれの立場や場所でがんゲノム医療におけるがん患者への高度な看護実践をしていかれるとともに、コース修了生同士のネットワークを強化していかれることを期待しています。

 

受講生発表の様子

受講生発表の様子​

受講生

受講生

【受講生の全体アンケート(一部抜粋)】

・ゲノム医療の研修を受け、基礎知識だけでなく、この患者さんもゲノム対象ではないかと気づきを得たり、ゲノム医療を受けようとしている方、受けられなかった方への関わり方が見えてきたと思います。

・がんゲノム医療拠点病院ではなくてもできること、繋げること、受ける事の役割を再認識することができ、患者家族への支援に活用していきたいと思います。

・今まで難しいと感じていたがんゲノム医療が今回の研修では、診断の基礎から看護介入までわかりやすかったです。今までは自分の知識向上のためという意識でしたが、今回の研修では今後ここで学んだ事を実践で活かしていこうと考えられました。

・ゲノム医療について十分に知りえていない状況から様々な貴重な授業を受けることができたこと、グループワークで様々な貴重な意見を交換できたこと、自施設の現状を把握し必要な看護ケアや自分自身が行わなければならない事を考えることが出来非常に貴重な時間でした。

・ゲノム医療の体制つくりに関して、手探り状態であり、自身の学びと他施設の情報が欲しかったので、共に得ることができ、私には非常にありがたいことでした。

・具体的な計画書を立案し臨んだが、ディスカッションを行うことで追加・修正でき、実践にいかすことができた。

・グループワークの時間がしっかりあったため、それぞれの施設の現状や看護ケアについても意見交換がゆっくり出来て良かった。また、前日に連携拠点病院から中核拠点病院のそれぞれのゲノム医療に精通した看護師の方のお話を聞いていたことで、改めて自分の実践計画を振り返り、よりディスカッションも活発に出来たと考える。

・Webでしたが他県のスペシャリストとの交流を図ることもでき、大変充実した研修となりました。ありがとうございました。

【本コースについて】

 本学では、文部科学省平成 29 年度 多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン採択にされた、中国・四国の大学による「全人的医療を行う高度がん専門医療人養成」の事業の中で、本年度高知県立大学が継続して企画・運営する教育コースを開催いたしました。本コースは、ライフステージやがんの特性を考慮して、がんとともに生きる人とその家族の健康と生活に関わるニーズに応えられる、専門性の高い実践ができる看護師の養成を目的としています。

 2022年度は、上記の目的のもと、「がんゲノム医療におけるケアとキュア」をテーマに、がんゲノム医療における診断や治療に関する知識、がんゲノム医療における看護に関する専門的な知識と技術を学び、がん患者・家族のニーズに対応することのできる専門性の高い看護実践力の育成を目指しています。

 

2022年度「がんゲノム医療におけるケアとキュア」の詳細について (PDFファイル:1020KB)

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