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平成28年度修了者の声
≪新卒枠≫:訪問看護ステーションげいせい 池澤 正嗣さん
4月から新卒枠で受講させて頂いております。私は看護学校在学中に訪問看護に興味を持ち、訪問看護師を目指したいと考えましたが、臨床の経験が全く無い新卒の看護師に訪問看護が可能であるか大きな不安がありました。そんな時、在宅看護の先生から県立大学で訪問看護師を育成する「高知県中山間地域等訪問看護師育成講座」があり、新卒者でも受講が可能である事、1年をかけて単独訪問ができるよう指導して頂ける事などを伺い、訪問看護師になろうと決心しました。
講座では、訪問看護師に必要な介護保険制度等の知識や在宅療養者への援助、病院での看護との違いなど、様々な講義を聴かせて頂いております。また、講義を聴くだけではなく、学んだ事を基に、様々な事例を用いて自分たちで看護過程を展開していくグループワークなどもあり、より実践的なスキルを習得できていると感じております。更には、同じ講義を受講している方々と「訪問先で困った事」や「こんな時にはどうすれば良いのか」など日々の体験を全員で共有し、対応を考える時間などもあり、困ったときに一人で悩まず、仲間に相談できることが魅力だと思います。先は長いですが学ぶ機会を頂いた事に感謝し、自分自身がしっかり成長できるよう頑張ります。
後期受講者≪中山間枠≫:訪問看護ステーション I Am 石元 奈穂さん
今回、研修に参加させてもらい、訪問看護師に必要な知識、技術などを講義や演習、グループワークで学ぶとともに、自分自身の看護を振り返る機会になり、良い経験ができていると思います。利用者さんの事例展開やケースプレゼンテーションでは、検討・意見交換したことをステーションで共有させてもらい、実践で役立っています。研修仲間からの様々な視点での意見は、自分とは違う考え方もあり、勉強させてもらっています。
充実した研修を過ごさせていただいており、この研修で学んだ事を今後の看護に生かしていきたいと思います。
後期受講者≪中山間枠≫:訪問看護ステーションあったか渭南 山岡 鈴代さん
生まれ育った地域の病院に勤務して20数年になります。外来勤務中や、訪問診療に同行する時など、訪問先にはいつも療養者さんやご家族のみなさんの笑顔があり、いつか私もその笑顔の支援をしたいと考えていました。そんな時、今年4月に同法人が訪問看護ステーションを開設し、現在は新任訪問看護師として勤務するようになりました。
研修では在宅看護に関する概論や訪問看護方法論などの基礎知識を深め、安全で安楽な手技を演習によって習得し、グループワークの事例展開では適切なアセスメントに基づき療養者さん・ご家族のセルフケアの維持・向上を目指す支援について、全人的な視点での学びが多くあります。研修は2か月を過ぎたばかりです。職場のサポートを受けながらOjt(実地研修)で経験を重ね、振り返りカンファレンスやケースプレゼンテーションで先生方の適切なアドバイスを受け、自身の看護観を再確認するとともに、受講者同志で切磋琢磨し、6か月後には研修で学んだ在宅看護の知識・技術をもって地域に貢献していきたいです。
後期受講者≪全域枠≫:あおぞら診療所高知潮江 柚村 優さん
4月より診療所に勤務し、主に往診や訪問看護を行ってきました。以前は総合病院の集中治療室に勤務しており、在宅診療や在宅看護に関しては殆ど経験がありませんでした。そんな時、当研修に参加させて頂ける機会を得ることが出来ました。
この研修では、日々の実践に必要な知識や技術を、各専門職の講師陣から講義、実技、グループワーク形式で学ぶことが出来ます。日々の悩みや疑問を受講者同士で共有できるということも、魅力の1つだと思います。また、研修で学んだことが実践の場で活かされるだけでなく、最新の知見などを診療所やステーション内で共有することで、カンファレンスも活発化していると感じています。さらに在宅看護についての理解を深め、在宅療養を望む患者さんに寄り添うような看護を実践出来るよう努めたいと思います。
後期受講者≪全域枠≫:訪問看護ステーションあき 有光 冨美子さん
早いもので、看護師になって数十年が経ちました。縁あって1年前から訪問看護師として働いています。最初の頃は様々なことに戸惑いや不安もありましたが、仲間の協力もあり、少しずつ軽減されていきました。在宅では、利用者さんのケア以外にも、各種サービスのマネジメントや調整、判断力、決断力、コミュニケーション能力等、さまざまなことが求められます。
この研修に参加させていただき、在宅看護における基礎知識や役割の多くを学び、利用者さんの「いつまでも家で暮らしていきたい」という思いに寄り添える看護ケアができるように、頑張っていきたいと思っています。
後期受講者≪全域枠≫:近森病院 中越 愛さん
急性期病院での看護の経験を積んできました。短い入院期間の中、日々、患者さんのケアや退院調整にあたるなかで、病院とは違い、生活が中心となる在宅療養の視点をもった関わりに弱さを感じていました。また、訪問看護師の活動に興味があり、研修に参加させていただきました。
研修では、住み慣れた地域やご家庭で、その人らしく自立した療養生活がおくれるよう、療養者や家族に対する援助方法や介入技術を学べています。また、グループワークや演習を通して、講師の先生方や研修メンバーの方からもたくさんの刺激を受けています。改めて自分の看護観を振りかえる機会となり、充実した研修を過ごさせていただいています。
前期受講者≪中山間枠≫:訪問看護ステーションりひと 山田 弥生さん
高知で生まれ、看護師の免許を取って長くなりました。これからも、高知で生活していくつもりです。高知で働き、専門職として地域で活動していきたいと考え、訪問看護の道を志しました。
今回の受講では、多彩な講師陣に出会い、意欲ある仲間に出会い、職場からの厚い応援を受けることができました。そして受講の内容は、新しい知識・確かな技術・各関係機関の皆様の情熱に触れることができるものでした。今回の出会いに感謝の毎日を過ごしています。講座修了の暁には、専門職として自信を持った新たな自分として、地域に出て行くことができると確信しています。
前期受講者≪全域枠≫:竹下病院 齊藤 里織さん
在宅診療や在宅看護に興味を持ち、現在は地域包括病床のある一般病棟で働き、訪問看護ステーションの再開準備をしています。今回、当研修に参加させて頂き、「自宅で療養を続ける在宅療養者を支援する」という訪問看護の基本を学ぶことが出来ています。今後の研修で更に学びを深め、職場でも在宅療養へ移行する患者様やご家族のサポートがスムーズにできるよう、多様な視点で考え、看護活動をしていきたいと思います。
各専門分野の講師の方々の講義を受ける機会を頂き、グループワークでの意見交換や演習を通じて多くの学びがあり、有意義な時間を過ごしています。訪問看護研修で得たことを在宅ケアの実践に生かしていきたいと思います。
後期修了者≪全域枠≫:元、訪問看護ステーション勤務 栗林 美砂さん
訪問看護を始めて、訪問看護に必要な制度の知識不足と看護過程の違いに戸惑っていました。以前から本研修が開催されていることは知っていましたが、年齢の高い私は対象外だと思い、断念していました。しかし、このままでは良い看護ケアができないと考え、応募しました。
講座のカリキュラムは、訪問看護に携わるために必要な知識と技術が網羅されており、制度と看護過程を学ぶことができました。またロールプレイでは、利用者役と家族役をさせて頂き、それぞれの思いや考えを感じることができました。グループワークでは、研修メンバーから色々な意見が出され、ものごとを多方面から考える必要があることを痛感し、自己の考えの不足や未熟な部分を知り、今後研鑽していく方向性を見出すことができました。修了後もケースプレゼンテーションに参加させて頂き、頭を悩ませながら、問題解決型思考と目標志向型思考を駆使して考えています。このケースプレゼンテーションでの学びは、即戦力になると考えられることばかりです。
病気になっても、障害を持っても、住み慣れた地域で生活していけるように、生活を支える看護を提供できる看護師を目指したいと思います。
後期修了者≪全域枠≫:訪問看護ステーションLocal入職予定 野々宮 直子さん
病棟での勤務経験しかなく、今後訪問看護師として働くためにどのように勉強していこうかと思っていたところ、当研修の存在を知りました。カリキュラムの概要を事前に知ることができ、学びたい内容ばかりだったことも受講を希望した決め手となりました。
研修は、訪問看護師に必要な知識や技術が凝縮されており、グループワークで取り組む様々な課題は、看護師としての自分を振り返る貴重な機会となりました。自分を振り返り、知識や技術不足を痛感する中で、自信をなくし落ち込むこともありましたが、研修を通して親しくなった受講者の方々に随分助けられました。研修修了後も同じ高知県で働く仲間として、情報交換や相談ができる横の繋がりを持てたことも、私の財産になりました。また、先生方には目指すべき姿を示していただいたと感じています。
今後は、研修での学びを糧にして、必要以上に恐れず、自己研鑽を積み、地域で必要とされる訪問看護師を目指したいと思います。
後期修了者≪全域枠≫:JA高知病院 岡林 彩さん
地域包括ケア病棟で勤務しています。今回の研修では、その人らしい在宅での療養生活を支えていくための講義、演習、グループワークを行い、学んできました。また、受講者仲間である訪問看護師さんとの情報交換を通して、病棟看護師の役割は在宅の視点を持ち、患者さんの周りを取り囲む全てを支援し、退院準備をしていくことだと実感しました。
研修での学びを活かし、在宅へ繋ぐことのできる看護師を目指していきたいと思っています。
前期修了者≪中山間枠≫:訪問看護ステーションあったか渭南 大野 紗也佳さん
4月から訪問看護ステーションが立ち上がり、訪問看護師としての活動が始まりました。経験年数が浅いことや病院と在宅の違いに戸惑い、悩みが生じていた時期に、本講座に参加できたことで、在宅看護のみならず、看護師としての知識・技術を再び学び直せたことは、自分自身の成長につながり、本当に良い経験となりました。また、同じ志を持った仲間との出会いにより、半年間楽しく過ごすことができたとともに、グループワークを通して様々なことを吸収できたので、その学びを在宅の場で活かせるよう頑張りたいと思います。
看護師としての知識・技術面だけではなく、人としての言葉遣いや所作、利用者・家族の人生に寄り添う姿勢を教えてくださった先生方、半年間本当にありがとうございました。
前期修了者≪中山間枠≫:竹本病院訪問看護ステーション 武内 淑江さん
利用者さんやご家族により近い距離で丁寧な看護がしたいとの思いから、訪問看護へ転職したものの、戸惑う日々。
そんな時、本講座の一期生や職場のサポートを頂き、受講することができました。講義・演習では各専門分野の講師から在宅看護に必要な知識・技術を多く学び、実践に活かすことができています。また、全域枠の受講者とは、病院からの視点や訪問看護からの視点など、様々な立場で意見交換ができたことで、在宅療養を支える同じ看護職として在宅ケアシステムなどについて深く考えることができました。そして、受け持ち利用者さんの看護展開やケースプレゼンテーションでの検討が実践に役立っています。この講座で仲間を通して得た貴重な学びは自信となりました。この学びをステーションのスタッフと共有し、利用者さんやご家族の強みを活かした支援につなげていきたいと思います。
前期修了者≪中山間枠≫:訪問看護ステーションあたご 山田 春菜さん
看護師を目指し始めた頃にあこがれていた在宅看護の道に足を踏み入れたものの、これまで病院の小児科経験しかなかったため、訪問看護の知識や看護技術に不安が多くありました。
しかし、この研修に参加させていただく中で、講義や演習、グループワークなどを通し、少しずつ不足していたところが埋まり、つなげることができました。また、自分の実施したケアや対応を先生と共に振り返り、次の課題をもって取り組むことで、スキルアップにつながったと感じています。さらに、同じ志を持つ仲間に出会え、自分の悩みを真剣に聴き、解決策を考えてくれたことが大きな心の支えになりました。この研修での学びや自分の強みを活かし、これからの看護につなげていきたいと考えています。
前期修了者≪全域枠≫:JA高知病院 近森 綾子さん
私は現在、地域包括ケア病棟で働いています。病棟では、退院後の在宅をイメージした退院支援・調整が必要となりますが、在宅看護の経験がないため、在宅でも療養が必要な患者さんがどうすれば自宅に戻れるのかイメージができにくいところがあります。
今回、職場のサポートもあり、この研修を受講でき、在宅支援や在宅看護について講義や実技、グループワークで楽しく学ぶことができました。今後は、1人でも多くの患者さんが安心して自宅へ戻れるように、入院時から在宅への視点を持って、在宅につながる看護、退院支援を行っていきたいと思います。
前期修了者≪全域枠≫:訪問看護ステーションあたご 細川 理沙さん
今年から訪問看護師としてスタートしたばかりです。以前は、病棟で勤務をしていました。退院された方の療養は、病院だけでなく自宅でも継続されます。その方々が、できるだけ住み慣れた自宅で過ごせるように環境を整えていくという、訪問看護師の仕事は、とてもやりがいがあると考えています。分からないことばかりで戸惑うことも多いですが、この研修を受講し学ぶことで、これまで気がつかなかったことに気づいたり、技術の再確認をしたり・・・と、楽しく受講することができました。
また、研修仲間からは様々な視点での意見を聴くことができ、とても刺激になりました。同じ高知の地域を支える専門職として、この出逢いをきっかけにつながりができたら嬉しいです。
前期修了者≪全域枠≫:JA高知病院 松下 由香さん
看護師になり20数年になりますが、病院勤務の経験しかなく、在宅看護の言葉は耳にはしていましたが、実態が理解できていませんでした。今後の医療情勢を考慮し、今回、この研修で在宅看護の知識を得たいと思い、参加しました。
看護の基本行為やアセスメント等、専門講師から講義を受け、基本を再認識することができました。これまで対象者(患者)と疾患との関係性を重視し、対象者(患者)の全体像を把握できていませんでしたが、今回の講義で対象者(患者)を多方面からの視点で捉えることを学び、看護に対する考え方や情報のとり方、家族への対応等、視野が広がったように感じます。今後、職場においてどのような関わり方ができるか現時点ではわかりませんが、多方面からの「対象者」の捉え方やアプローチに活かしていきたいと思います。
前期修了者≪全域枠≫:ひろせ整形外科リハビリテーションクリニック 井上 仁美さん
4月から3か月間の研修に参加させていただき、今回無事修了することとなりました。研修は訪問看護において必要なことが詰め込まれた濃い内容であり、それを先生方がわかりやすく講義、演習を通して教えてくださいました。今回の研修で学んだことはとても役に立つことばかりで、充実した勉強時間でした。
私は以前、山間部での訪問看護をしたことがあり、現在は地域のかかりつけ医であるクリニックで勤務しています。在宅療養を希望する患者さんや家族の意に沿うように、病院、かかりつけ医、訪問看護師がスムーズに連携をとれるように、研修で得た知識、技術、判断力を活かして仕事をしていきたいです。お世話になった先生方、受講者の皆さん、ありがとうございました。