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平成24年度 高知医療センター・高知県立大学合同災害訓練

ページID:0000031 更新日:2015年2月1日更新 印刷ページ表示

 平成24年9月1日(土曜日)の防災の日に、高知県立大学は、隣接する基幹災害拠点病院である高知医療センターと、合同災害訓練を実施し、教職員と学生244名が参加しました。
 この訓練の目的は、高知医療センターが基幹災害拠点病院としての機能を果たせるように、来院した軽症者と避難者、帰宅困難者を高知県立大学池キャンパスが受け入れ、災害時の課題を抽出・分析し、今後作成する災害対応マニュアルや連携ルール等の基礎データとすることです。

  高知県立大学池キャンパスは、高知市から災害時の避難所として指定されていますが、そればかりではなく、高知医療センターの役割の一つである軽症者対応を、高知医療センターに代わって高知県立大学で行うという画期的な試みです。この様な役割分担は、昨年の東日本大震災で、その必要性が指摘されました。地域の被災者は、免震構造でインフラが整った、夜になると明かり灯る大きな医療施設に集中しがちです。しかし、多くの被災者が医療施設に押し寄せると、本来しなければならない災害医療活動ができなくなってしまいます。そこで、隣接する高知県立大学で、軽症者の診療を行い、受け入れようというものです。幸いにも高知県立大学池キャンパスには、軽症者への対応に伴う医療行為に協力でき、避難者の健康や生活を支援できる看護学部、軽症者および避難者を受入れた後の避難所運営等において、社会資源を活用しながら地域住民と連携して支援ができる社会福祉学部、そして避難所生活での食を支えることのできる健康栄養学部という、専門職養成学部が揃っており、発災直後ばかりではなく、長期にわたる避難所運営をサポートすることができます。

 訓練当日は学生、教職員が傷病者役となり、高知医療センターでトリアージを受け、それぞれのエリアで診療を受けました。軽症者と避難者の受け入れの実際を確認しました。また、健康栄養学部が災害備蓄食のアルファ米を使って炊き出しを行い、炊き出し試食も行いました。
 午後には、前日から本学のグランドにて入念な準備をし、香川県から支援に駆けつけて頂いた自衛隊の衛生班も加わり、三者による合同訓練も行いました。

 今回の訓練は、この様な壮大な災害対策の第1歩です。今回の訓練にて抽出した課題を一つひとつ丁寧に解決しながら、また次回の訓練に向け、高知医療センターと協働しながら、互いに準備性を高めて行きたいと思います。尚、この連携は、「高知医療センター・高知県立大学包括的連携」によるものです。

高知県公立大学法人災害対策プロジェクト

医療センターDMAT隊員による傷病者の仕込みを受ける学生

医療センターDMAT隊員による
傷病者の仕込みを受ける学生

南学長から武田病院長に軽症者の受け入れが可能であることが連絡されました

南学長から武田病院長に軽症者の
受け入れが可能であることが連絡されました

雨の中、被災者の誘導が行われました

雨の中、被災者の誘導が行われました

軽症者受け入れトリアージ(県立大学地下入り口)

軽症者受け入れトリアージ(県立大学地下入り口)

診療を待つ軽症者の長い列ができました

診療を待つ軽症者の長い列ができました

軽症者診療は医療センターから派遣された医療チームと県立大学教員が協働で行いました

軽症者診療は医療センターから派遣された
医療チームと県立大学教員が協働で行いました

三里地区の住民の皆様も見学に来てくださいました

三里地区の住民の皆さまも見学に来てくださいました

炊き出しのメニューは野菜たっぷりで栄養面にも配慮されたスープカレーでした

炊き出しのメニューは野菜たっぷりで
栄養面にも配慮されたスープカレーでした

午後には本学グラウンドにて、自衛隊との合同訓練を行いました

午後には本学グラウンドにて、
自衛隊との合同訓練を行いました