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平成26年度 高知医療センター・高知県立大学合同災害訓練を行いました

ページID:0002905 更新日:2015年2月1日更新 印刷ページ表示

平成26年度 高知医療センター・高知県立大学合同災害訓練

 平成26年11月22日(土曜日)に、高知県立大学は、隣接する基幹災害拠点病院である高知医療センターと合同災害訓練を実施し、高知県立大学からは学生と教職員約300名が参加しました。
  この訓練の目的は、高知医療センターが基幹災害拠点病院としての機能を果たせるように、来院した軽症者と避難者、帰宅困難者を高知県立大学池キャンパスが受け入れ、一方では高知県立大学池キャンパスに避難所を開設し、両機能を如何に早急に立ち上げ、災害時の課題を抽出・分析し、災害対応マニュアルや連携ルール等を見直し、実際の災害時に対応することです。この訓練は、平成24年に始まり、今年で3回目となります。毎回訓練後にそれぞれのエリアで反省会を行い、挙った課題の対策を、次回の訓練に盛り込む形で繰り返し行って来ました。
  本年度も、高知県立大学では、実際に被災した状況を考慮して、受傷者・避難者誘導チーム、軽症者受け入れチーム、避難住民支援チーム、食料等対応チーム、そして災害対策本部を立ち上げ、訓練を行いました。
  軽傷者受け入れチームでは、3回目の訓練であることから、当日の事前の準備は行わずに、発災後の限られた時間を用いて、軽傷者のエリアを如何に立ち上げるかというチャレンジをしました。受付エリア、ふるい分けエリア、軽傷者収容エリア、そして診療エリアなど、短い時間の中で、立ち上げることができました。また、それから立ち上げ・運営に、本学立志社中の健援隊の学生も参加しました。
  避難住民支援チームでは、避難所となる体育館での避難者受け入ればかりではなく、避難者に対するヒアリングを実施し、避難所運営を確実にする情報収集を行いました。また、避難所に必要な物品の検討をする避難学生による避難所運営訓練も実施され、昨年より多くの訓練が盛り込まれました。本学は避難所の施設管理者となりますが、具体的に避難所を運営するのは地域住民の方々となります。そこで、これまでの地域住民の方々との訓練も踏まえ、今年度はHUG訓練(避難所運営ゲーム)を実施しました。この訓練には、地域住民ばかりではなく、本学の学生災害ボランティアサークルであるイケあいのメンバーおよび教職員も加わりました。
  食料等対応チームでは、非常食を試食する準備を行いましたが、今年は栄養バランスを考慮して、野菜等の乾燥食材を加える工夫も行いました。また、昨年から開始した手洗いタンクを用いた節水も行い、手洗いの後の水をトイレの水に再利用するという実演も行いました。節水に関しては、災害対策本部にて、大学全体の上水と下水に関する地震時に想定される状況と節水法について、対策本部でのデュアルタスクを考慮して、本部運営をしながら勉強会も開催しました。
  また、学生、教職員が傷病者役となり、高知医療センターでトリアージを受け、それぞれのエリアで診療を受けました。本訓練は、この傷病者役割の方々がそれぞれの受傷程度で演技をすることにより、成り立っています。援助する側される側、それぞれの役割を発揮した訓練となりました。

高知県公立大学法人災害対策プロジェクト

 

当日の様子

医療センターDMAT隊員による傷病者の仕込みを受ける母子

医療センターDMAT隊員による傷病者の仕込みを受ける母子

南学長が災害対策本部設置を宣言

南学長が災害対策本部設置を宣言

傷病者の誘導

傷病者の誘導

傷病者受け入れ(県立大学地下入り口)

傷病者受け入れ(県立大学地下入り口)
 

医療センターの医師による診療 健援隊の学生も支援

医療センターの医師による診療 健援隊の学生も支援

本学医師、看護師による処置

本学医師、看護師による処置

池地区の住民の皆様とともに、学生も参加してのHUG訓練

池地区の住民の皆様とともに、学生も参加してのHUG訓練

避難者の聞き取り調査

避難者の聞き取り調査

手洗いタンクによる節水手洗い

手洗いタンクによる節水手洗い

非常食の準備

非常食の準備