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【高知県立大学】平成30年7月豪雨災害における宇和島市災害ボランティアセンターでの活動報告 (第一次隊)2018年7月12日~19日

ページID:0012701 更新日:2018年7月19日更新 印刷ページ表示

 平成30年7月豪雨災害で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。今回、DNGL高知の第1陣として、野島(DNGL4回生)と杉本(DNGL1回生)は、土砂災害の被害が甚大であった愛媛県宇和島市にて、宇和島市災害ボランティアセンターに救護班を立ち上げ医療スタッフとして活動を行いました。

 今年は例年に比べ猛暑日が続いたこともあり、熱中症の発症も社会問題となっていました。そこで、災害ボランティアセンターで救護班を立ち上げるにあたり、「熱中症予防」「感染症対策」を目標として掲げ活動を展開しました。熱中症予防に関しては、WBGTを指標としボランティアさんの休憩時間の確保と水分・塩分摂取の確保を促しました。また、従来の駐在型ではなく、巡回型の形をとりボランティアの方々が活動されている地域や休憩場所に赴き、健康管理や環境整備を重点的に行いました。次に、感染症対策に関しては、被災地では泥撤去が主な活動であったため、ボランティアさんの健康管理と合わせて災害ボランティアセンターのスタッフへの感染症予防のため、消毒剤を使用した長靴洗浄や手洗い・うがいを徹底し施設内の汚染予防に努めました。

 今回、1週間の活動を行ったなかで、熱中症での救急搬送や感染症の発生も認められませんでした。また、巡回型の体制を取り入れたことによりボランティアさんの作業状況も確認することができ、状況に即した介入ができたのではないかと考えます。また、災害ボランティアセンターに救護班として関わらせていただくことができ、救護班を立ち上げ成果を出すことができた背景には、社会福祉協議会の皆様の救護班への理解と支援が大きかったのではないかと考えます。日々、スタッフの皆様に報告を行い話し合い、改善を繰り返しながら、ボランティアの方と被災者の健康と生活を支援できたことは連携・調整という側面からもとても大きな学びとなりました。そして、今回の活動を通して災害ボランティアセンター内での救護班の必要性および災害看護の役割について見出すことができ、災害時の看護としての新しい形を提案できたのではないかと考えます。

 今回、多くの方々からのご支援を賜り活動を立ち上げることができたことに改めて心より感謝を申し上げます。そして、生活復興に日々、尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。また、今後も災害看護として継続支援のあり方について考え、皆様に寄り添える活動を考えていきたいと思います。
(DNGL4回生野島、1回生杉本)

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