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【高知県立大学】大川村小中学校での防災学習 2018年10月11日

ページID:0012842 更新日:2018年10月11日更新 印刷ページ表示

 2018年10月11日に高知県大川村小中学校にて、DNGL4回生の野島、ハストロ、1回生の杉本が地域を巻き込んだ体験型の防災学習を行いました。

 実施した具体的な内容は、以下の3部です。第1部は導入編として、「被災するということはどういうこと?」と題し、災害が発生した時の自分自身の状況をイメージできるように目黒巻(災害時の状況を自分自身の問題としてイメージするトレーニングツール)を用いてイメージトレーニングを行いました。第2部の「避難所での生活とは?」では、避難所に対するイメージを出し合った後に高知県庁南海トラフ対策課編集の「その日、その時・・・」のDVDを鑑賞し、ミニレクチャーを通して実際に被災してから避難所での生活までの一連の流れや、避難所で起こりやすいトラブルについて振り返りました。第3部の「支援するということ」では、自分達ができる避難所での支援についてグループディスカッションを行った後、支援するということに関するミニレクチャーを行い、実際に社会福祉協議会の方のご協力をいただきながら避難所での高齢者へのケアについてロールプレイを用いた演習を行いました。

 今回は、昨年の8月に城西中学校で行ったワークショップを一部改変し、3時間という枠のなかで、いかにして時系列に沿った形で被災から被災後までのことを想定し一緒に考えることができるか内容を再検討しました。参加した生徒の皆さんには、地震から身を守るために身の回りにあるものをどのようにして上手く活用できるのか、実際に被災した時に、誰にどのようにして自分の状況を伝えるのか、そして、自分自身が支援者という立場になった時に何ができるのかという問を沢山投げかけましたが、即座に沢山のアイデアが飛び交いとても活発なグループワーク・ディスカッションとなりました。また、今回は地元の社会福祉協議会の協力もあり、地域を巻き込んだ形の体験型の防災学習会を開催でき、大川村小中学校ならではの日ごろからの顔の見える関係性だからこそ、互いに支え合い協力し合える姿を拝見し私達もとても勉強になりました。最初は緊張していた皆さんでしたが、学習会が進むにつれて学年を超えて活発に意見を出し合い、ロールプレイでは互いの意見を尊重し協力し解決策を導き出し、被災者役の方に寄り添う姿勢にとても感銘を受けました。今回の防災学習会を通して、過疎化が進む地域において若い世代が地域を支え変えていこうとする力の影響力を感じ、また、高齢化が進む社会において若者世代の力を地域での防衛・減災に巻き込んでいく重要性を改めて実感しました。

 今回の体験が「これなら自分たちでも災害時にできることがある!」という自信に繋がることができればと期待しております。また、今回は災害への備えとともに「命」についても共に考えました。いつくるか分からない災害だからこそ、「今を大切に、全力で生きて」命を繋いでもらいたいと願います。最後になりますが、このような貴重な機会をいただき、ご協力いただきました関係者の皆様にお礼を申しあげます。

大川村小中学校での防災学習 2018年10月11日1

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