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高知県知的障害者福祉協会の災害に関する研修会が5月29日に開催されました。4月から協会の担当の方と打ち合わせなどの準備を進め、当日は3名のDNGL学生が参加しました。
会場の高知県ふくし交流プラザ(5階研修室A)には、高知県内の知的障がい者に関わる職員約70名が集まってくださいました。通所施設と入所施設の職員が参加し、サービス管理責任者、相談支援専門員、看護師、栄養士など様々な職種の方が集まる場になりました。研修は、神原教授の講義と災害イマジネーションのグループワークの二部構成で実施しました。
災害イマジネーションは、東京大学の目黒研究室が開発した「目黒巻」を用いて、南海トラフ地震が起きたらどのような行動をするのか、自分自身の行動を想像してもらいました。グループごとに、8月のよさこいの時期・インフルエンザの流行期間・年度初めの日、という具体的な日時を設定し想像力を働かせて意見を出し合いました。DNGLの学生もファシリテーターとして、グループに声掛けして共に考えました。
参加者の方々からのご意見には、「職場には行けるだろうか」「利用者のみなさんはどんな反応をするか」「安否確認はどうしたらいいか」「応援が来たとして何を頼めばいいのか」などの疑問が出されました。施設の立地や事業内容によって課題は違いますが、障がい者の方々の命と助かった後の生活をいかにして守るかということを真剣に考えておられるということが伝わりました。
今回、災害発生の場面を想像したことで、施設ごと職種ごとの課題への気づきや解決のきっかけにしていただけたらと思っています。
(4期生 伏見木綿子)