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【開催報告】令和元年度高知県災害看護支援ネットワーク会議(2020年2月3日)

ページID:0016807 更新日:2020年2月3日更新 印刷ページ表示

 2020年2月3日(月曜日)に『令和元年度 高知県災害看護支援ネットワーク会議』が高知県立大学で開催されました。98’高知豪雨災害をきっかけに発足、以後、高知県立大学が事務局となり年に一度情報共有と意見交換を実施しています。今回は、高知県内の行政職、看護協会の担当者、保健所職員、医療機関の災害・防災に携わる職員、また、KDDI総合研究所の方なども参加していただき、産・官・学それぞれが参加し有意義な時間となりました。

 第一部では、今後の南海トラフ地震を想定した災害時の在り方について、倉敷市真備地区の水害の経験をもとに各方面の参加者から話題提供をしていただきました。

 高梁川東西用水組合の副管理者 原 孝吏 氏は被災時にインフラ復旧業務を担当し、住宅の被災調査と一括認定に携わられました。その時、1つの地図に情報を集約し一元化することで、情報共有がしやすくなった経験をご講演いただきました。

 一般社団法人データクレイドル 大島 正美 氏には、真備地区の浸水被害を事例として、防災分野のオープンデータの活用についてご講演いただきました。紙媒体による情報提供は、避難所などに来られない人にとって、情報が受け取りづらくなります。そこで、サイトを立ち上げ避難所の状況や、物資がある場所、不足している場所などの災害時の情報を発信する活動を実施されました。今後、防災として平時からオープンデータの活用を行っていきたいと考えられていました。

 KDDI総合研究所 加藤 尚徳 氏には、避難行動要支援者名簿についてご講演いただき、避難所ごとにまちまちであること、対応についても情報共有がされなかったり、所在が分からないといった課題が挙げられ、今後ITによる管理を進めていきたいと述べられていました。

 第二部では、高知県立大学のDNGL4回生の佐々木 康介 さんから、台風15号、19号における支援活動の報告がありました。千葉県の病院からの依頼により患者や物資の搬送支援、戸別訪問による健康調査などを実施したことが報告されました。

 情報の活用や周知の方法が多くあり、平時からの情報集約によって、災害時の多職種連携に情報が活用される可能性を強く感じました。また、医療機関の職員に多く参加していただいたことから、現場の声や現状も知ることができ、良い機会となりました。

(DNGL 1回生 増田みちる)

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