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2020年10月2日(金曜日)に高知県の北部に位置する大川村の小中学校にて、災害に関する特別授業を行いました。
小学生2名、中学生4名が参加し、『新たな生活様式での避難所の運営』をテーマに、特に高齢者への配慮と感染症対策について、様々な方法で学びました。
まず、感染対策については、断水時に手指を清潔にする方法、人との間隔を十分にとった場合の避難所のレイアウトや収容人数を考えました。生徒たちは、実際に2メートルの紐を持ち間隔を確認し、体育館に何人入るか計算したところ、想像よりも入れる人数が少ないことに気が付いていました。
また、できるだけ実際を想像し実践につながるよう、地域の方のご協力を得て、ロールプレイの中で自分たちで考えた支援を行いました。自分でできること、大人に相談したほうが良いことを悩みながら、一生懸命実施していました。
大川村の中央には吉野川が流れ、周囲は1,000メートル以上の山に囲まれています。春から夏は降水量が多く、冬季は積雪もあるそうです。また、大川村の人口は400人で、離島を除いて日本で最も人口の少ない村でもあります。
このような地形の特徴、村の状況を踏まえ、「川にかかる橋が通行止めになったらどんな人がどのくらい学校に集まるだろう」、「雨が降る中、避難してきた人のためにタオルを用意しておけばいいかもしれない」など、大川村に住む小中学生の強みを生かした災害対策を考えることができました。
とても積極的な生徒たちとともに、新しい生活様式に対応し、さらに、地域に根差した災害対策を学ぶことができました。
(DNGL第4期生 伏見 木綿子)