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東京大学先端科学技術研究センター・ポルシェジャパン株式会社主催のプロジェクト「受験勉強に忙しい、中・高校生の君たちへ 君の学びを変えるサマーセミナー『見えてないものを見てみないか?』」に、社会福祉学部4回生2名がボランティアとして参加しました。
夢に向かう力を引き出すスカラーシッププログラム LEARN with Porscheは、現在の学校教育と違った学びを提供するプログラムです。
8月22日(月曜日)~24日(水曜日)までの3日間で行われたプログラムは中高生を対象とし、プログラムの特性上、参加者には詳細の目的地が教えられません。
ボランティアで参加した学生たちは、22日に愛媛県 宇和島でLEARNチームと合流しミーティングを行いました。
プログラム参加者の中高生は愛媛県、高知県、香川県を次々と移動し、さらに東京へ。高知県では、23日に中土佐町久礼にて、漁師のたしなみや新聞記者のたしなみについて学び、24日にはソウダガツオ漁組と丘組に分かれ、漁組はカツオ漁師や家族の暮らし、価値観についての取材をし、 丘組はおかみさんの暮らしについて学びました。
本学の学生は、LEARN with Porsche参加者の中高生と一緒に動きました。参加者とともに、LEARNスタッフから次の目的地のみを直前に伝えられ、携帯電話もスタッフに預けます。携帯電話なしで次の目的地まで、
なんとかたどり着かなければいけません。
このプログラムでは、現代の機器や便利さに頼るのではなく、自らと他のメンバーとの工夫を積み上げ、参加者とのチームワークによって、方法を切り拓いて行きます。
学生たちは、参加者である中高生の少し年上の先輩として、また、社会福祉学部のサポートについて学んできた身として、そして高知県立大学で培った地域課題へ取り組んできた経験を持って、プロジェクトに参加しました。参加者である中高生を主体に、少し後方を歩み、自分たちも学びを深めながら、サポーティブに関わることができました。
社会が便利になるほど、人が忙しくなるほど、我々は物事の本質を見る機会が少なくなっていく。情報は増える一方だが、増えるほどにリアルな体験がないと判断が難しくなっていく。AIやロボット時代だからこそ、君たちに必要な学びがある。東大先端研LEARNプログラムとポルシェジャパン株式会社がそんな君たちに、学校では教えないプログラムを学ぶスカラーシップを募集する。
今年のテーマは「見えてないものを見てみないか?」。社会システムは複雑化、自動化により、そのプロセスを追うことを困難にしている。プログラムを通して、ブラックボックス化した社会をのぞく。日常意識していない物やことに出会うプログラムは、参加当日朝まで明かされない。毎日違う箱を開けて、浦島太郎になった心をリフレッシュし、未来に向けて新しい学びを始めよう。
主催:東京大学先端科学技術研究センター・ポルシェジャパン株式会社
協力: 高知県立大学 社会福祉学部