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令和5年度入学式を挙行しました

ページID:0028412 更新日:2023年4月12日更新 印刷ページ表示

 令和5年4月6日(木曜日)、高知県立県民文化ホール オレンジホールにて、令和5年度入学式を執り行いました。

全体写真1 

 今年度は4学部(文化学部・看護学部・社会福祉学部・健康栄養学部)に計348名、大学院(看護学研究科・人間生活学研究科)に計24名の総勢372名を迎えました。

全体写真2

 式では入学許可が行われた後、甲田茂樹学長が新入生に向けての式辞を述べました。

​ ​写真3

 新入生を代表して、文化学部 文化学科 井口 楓彩さん、人間生活学研究科 博士前期課程 北村 優佳さんがそれぞれ宣誓を行いました。また在学生を代表して、健康栄養学部 健康栄養学科 橋本 紗希さんが歓迎の想いを伝えました。

学部新入生挨拶 大学院新入生挨拶

在校生歓迎のあいさつ

 入学されました学生の皆さん、ご家族の皆さま、誠におめでとうございます。

 

ご祝辞・ご祝電のご紹介

 関係各位から多数ご祝電やご祝辞をいただきました。誠にありがとうございました。

 一部をご紹介させていただきます。

 
高知県知事 濵田 省司 様 ご祝辞 (PDFファイル:280KB)
四国大学・四国大学短期大学部 学長 松重和美 様 ご祝詞 (PDFファイル:236KB)
名桜大学 学長 砂川昌範 様 ご祝辞 (PDFファイル:173KB)
学校法人九州国際大学 学長 櫻井 弘晃 様 ご祝詞 (PDFファイル:221KB)
公明党 衆議院議員 山崎 正恭 様 ご祝辞 (PDFファイル:265KB)
兵庫県立はりま姫路総合医療センター 院長 木下 芳一 様  看護部長 菰野 朱美 様 ご祝辞 (PDFファイル:168KB)

学長式辞

式辞 4月は桜の季節であると共に、様々な木々が芽吹き、山々が少しずつ新緑に彩られていく季節学長式辞でもあります。4月の雨を「雨が降って百穀を潤す」という意味で穀雨と言います。昨日からの雨が皆様のこれからの成長を促すきっかけとなるのであれば、高知県立大学の入学式を、本日、挙行できますこと、嬉しく思います。

 文化学部、看護学部、社会福祉学部、健康栄養学部の学部生348名、看護学研究科、人間生活学研究科の大学院生24名、ご入学おめでとうございます。心から歓迎いたします。

 そして、この日を楽しみに 心待ちされていた ご家族および関係者の皆様にも心からお慶びを申し上げます。

 3年余に及ぶCOVID-19パンデミックによる逆境にもめげず、見事に志をつらぬかれた皆様に、教職員を代表して心から敬意を表します。昨年度の入学式は、コロナ禍の現状をかんがみ、入学生の皆様のみが参加する形での開催でありましたが、本年度の入学式は、ご家族の皆様も参加いただけることといたしました。

 高知県立大学の歴史は、1945年高知県立 女子医学 専門学校として開学したことに始まります。当時は戦時中にあり、空襲で高知市は焼土と化し、やっと建てた校舎も焼け崩れました。さらに翌年1946年には、南海地震が発生し、莫大な被害がもたらされました。先輩達は、困難の中でも、未来を信じ希望を持ち、人々と助け合いながら、学びつづけました。このような歴史を有するがゆえに、学則で平和と文化の発展及び福祉の増進に貢献しうる人材を育成し、併せて地域社会の向上に寄与することを目的としています。すなわち、本学は平和な社会の構築と防災・減災に向けた活動を重視しています。

 今、この瞬間も、世界では戦争あるいは慢性的な貧困、自然災害などによって、人々の生命と生活、尊厳が脅かされています。この状況の中で、皆様には「人間の安全保障」について考えていただきたいと思います。「人間の安全保障」とは1990年代より国際連合を中心に世界に提唱されたもので,国際的視点・マクロな視点で論じられていた安全保障を、人間一人ひとりに着目した考え方へと転換することで、わたくし達にとって、身近で具現化したものとしました。生存・生活・尊厳が脅かされている人々に関心を寄せ、そのひとが、そのひとらしく 自己実現できるような社会を構築することの重要性を訴えています。皆様には本学での学びを通じて、他者の痛みを自分の事として捉え、「人間の安全保障」を実現する社会づくりに参加して下さる事を期待しています。

 もうひとつの本学の理念は、「大学が地域を変える、地域が大学を変える」という「域学共生」であり、「地域志向の教育・研究」を積極的に進めているところです。学部・研究科のみならず、地域教育 研究センター、健康長寿センター、国際交流センターも、地域で多様な活動を展開しています。教養教育、専門教育のなかで、地域志向の教育を重視していますので、皆様は、地域学実習や専門教育の中で、地域に出かけて学ぶ経験を重ねていきます。地域の人々と豊かな交流を行い、リアルな社会課題をそれぞれの専門領域の視点から学んでいきます。

 本学独自の教育プログラムであり、地域の活性化を目指す学生たちの主体的な取り組みとして「立志社中」があります。昨年度は、感染予防対策を徹底しつつ、対面での活動を増やしていき、立志のたまごを含め7グループ、174人が9つの地域に出かけての活動を継続しました。

 教員も積極的に地域に係る教育研究を行っています。健康長寿センターでは高知県と協働して、「中山間地域等訪問看護師育成講座」「入退院支援事業」「糖尿病保健指導連携体制構築事業」など、全国的にも優れた連携事業を実施しています。皆様方も 地域社会に、現場に出かけて 活動しましょう。想像以上の楽しさ、やりがい、深い学びを得ることができます。

大学生、大学院生の時に、思索する技法、思索する能力を修得してください。変化の激しい現代社会、人生100年時代では、学生時代に学んだ知識はとうからず陳腐化していきます。先輩たちは、大学で学び、生涯役に立ったのは、知識そのものよりも、思索の方法を修得したことだと話しています。思索の重要なポイントは、異なる視点や異なる次元を含む知識を「自分なりの視点」で統合し、自分なりの答えを出していくことであり、自己・自我が関与している事です。過去の延長線上で物事を考えるのではなく、既存の価値や知識を疑い、それを変え、時には壊していくことが必要です。一度出した答えを再度疑い、吟味し、再挑戦し、思索しつづける姿勢で臨んでください。この経験があなたたちの可能性を拡げ、生涯の財産となります。

 大学院生の皆様、大学院は新たな知を創造し、学問を進めていくところです。科学や学問に対する考え方が、今までにないほどの勢いで、パラダイムシフトが起こっています。

 パラダイムシフトの中で、専門的学問領域を真に深めていくために 必要なことは, 広く深い視点を取り入れながら、俯瞰的な思索に基づいて判断する事です。専門領域の個々の現象は複雑で、多様な要素からなりたっています。だからこそ、細部を捉えつつ全体性を把握すること、焦点化しつつ多様な視点から全体のなかに位置付けて、判断の妥当性を確保することが必要です。大学院生は、俯瞰的に 思索する力を身につけて、それぞれの専門性を磨いてください。

 本学の教員は教育をこよなく愛し、あなたたちの学びの歩みを、一緒になって考え、見守り、あなたたちに伴走して支援していきます。

 最後になりましたが、新入生の皆様が、元気よく、地域へ、世界へ、学術の世界へ、挑戦していくことを期待して、学長式辞といたします。

 

令和5年4月6日
高知県立大学 学長 甲田 茂樹

 

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