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本学の玉利 麻紀 社会福祉学部助教が、2025年5月16日から19日にインドネシアの首都ジャカルタで開催された「 International Conference on Social Work and Social Sciences」に参加し、自身が取り組む「リカバリーカレッジ高知」について発表しました。
学会では、アジア太平洋地域を中心とした研究者や実務家が集まり、社会福祉と社会科学の視点からSDGs達成に向けた課題と革新について議論されました。
玉利助教はヘルス&メンタルヘルスの分科会で”What’s the Implications for the staffs with lived experience of mental health challenges to co-produce the mental health programs. The report from Recovery College Kochi in Japan”と題し、発表しました。この研究は、2022年から3年間活動してきた「リカバリーカレッジ高知」の取り組みを通じて、精神障害や発達障害を持つピアスタッフと専門職が共同創造するプログラムが、ピアスタッフ自身にどのような意義や意味をもたらしたのかを探る内容です。
海外の参加者からは、「なぜ日本では引きこもりが多いのか」「なぜこのような活動が必要なのか」といった質問が寄せられ、日本の現状に対する関心の高さがうかがえました。インドネシアやアメリカ合衆国等、分科会参加者からは、専門職と当事者が協働する取り組みはまだ一般的ではなく興味深い、という声もありました。また、国際学会を通じて、メンタルヘルスが一つの重要な分野として位置づけられていることや、世界中のソーシャルワーカーたちが互いに励まし合いながら課題解決に取り組んでいる温かな雰囲気を感じることができました。
リカバリーカレッジ高知の詳細はこちら
https://www.u-kochi.ac.jp/site/fukushi/vision-recoverycollege.html(社会福祉学部のホームページへ)
リカバリーカレッジ高知のホームページはこちら
https://rc-kochi.online/(外部サイトへ)
社会福祉学部 玉利 麻紀 助教
研究者情報→https://www.u-kochi.ac.jp/site/research/tamari-maki.html