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本学では、災害が発生した際に、職員が円滑かつ適切に、臨機応変に対応できる能力を習得するため実践的な研修を実施しています。
9月10日(火曜日)、全職員を対象に、第5回事務職員災害対応能力強化研修を池キャンパスにて開催しました。
研修アドバイザーとして、実際の災害現場で災害支援に携わっている「さんすい防災研究所 代表 山﨑水紀夫 氏」を迎え、実際の大規模災害を想定し、災害対策本部の立上げや安否確認を行いました。
その後、高知市の指定避難所となっている池キャンパスの避難所立上げを想定した実践研修も行いました。
災害時の避難所運営は、避難者によって行われますが、大学職員は施設の管理者として学内に備蓄されているものや、避難所の運営に貸出する施設の状況等を把握しておく必要があります。
今回は、これまでの研修で実施してきた内容を組み込み、体育館での区割りや、一時避難者の受付、再配置後を想定したテントなどの配置、災害時に活用できる段ボールベッドや段ボールトイレの作成を行いました。
職員は、実際の災害時を想定したシナリオのもと、それぞれ割り振られた役割を実践しました。
午後からは、健康栄養学部 島田郁子准教授の指導の下、災害食の調理を体験しました。
湯煎対応のビニール袋とお湯があればできる「パッククッキング」を実践し、災害時に必要とされる食事の提供の配慮の方法や食への関心が高まったようです。
実際に出来上がった災害食は職員が試食を行うとともに、同日に開催された健康長寿研究センターの高知市三里地区サロン活動の継続支援プロジェクトに参加いただいた三里地区住民の方々にもご試食いただき、作り方の紹介も行いました。
その後、三里地区住民の方々には、体育館での避難所の様子も体験いただきました。
この日は高知市地域防災推進課の方にもお越しいただき、発災時の避難所開設等について説明いただきました。
また、最後には研修アドバイザーの山﨑氏による車中泊避難のミニ講習も行いました。実際に車を用いた講習であったため、職員を始め、三里地区住民の方々の関心も高かったようです。
一日を通して発災後の本学の初動動作や、避難所の開設、災害食の知識など、発災した際にどのようなことをしなければならないかという意識付けや、災害への知識もより深められる研修となりました。
災害はいつ・どこで被災するかはわかりませんが、できる限りの備えと、発災した際に何をしなければならないのかを職員全員が全体を俯瞰できることで、危機対応ができる組織へと今後も努めてまいります。
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