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8月27日(水曜日)に、災害対応能力ステップアップ研修を池キャンパスにて開催しました。
講師として、災害時に避難所や診療所に医療チームを派遣し支援を行っている「特定非営利活動法人ジャパンハート 災害支援・対策セクション長 高橋茉莉子 氏」を迎え、災害対策本部運営と避難所再配置の留意点についてご講演いただきました。
高橋氏は、特に地震災害では避難所に一気に避難者が押し寄せ、想定していた倍以上の避難者が来たことや、病院に行くのが不安で辛い症状を限界まで我慢して倒れてしまう人が多くいたことなど、熊本地震や能登半島地震での支援活動で実際に起こった事例を紹介しました。
そのうえで、避難所運営は発災時想定を具体化して想定外をできるだけ少なくすることが大事であり、避難所全体及び避難者の状況をより把握しやすくするための避難所の居住スペース等の再配置や、要配慮者及び感染症対応の方法等を事前に検討しておくことが重要であると話しました。
研修後半では、情報収集及び現状把握のための経時活動記録(クロノロジー)を記載する際のポイントを説明し、参加者全員で実際にクロノロジーのワークを行いました。
災害時の避難所で発生した実例や、災害対策本部には欠かせないクロノロジーのワークに取り組むことで、本学で発災した際にどのようなことが発生し、どのような対応が必要になるのかを具体的にイメージする機会となりました。