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平成30年3月6日(月曜日) 10:00~12:00
鳥取大学医学部附属病院が行う「在宅医療推進のための看護師育成支援事業」の研修(T-HOC)の一環である特別セミナーに、本講座専任教員である森下幸子特任准教授がシンポジストとして参加しました。全国各地で在宅ケアに関わる人材育成が進む中、本県と同様に鳥取県でも事業が展開されています。今回は「これからの在宅医療を見据えた人材育成のありかた~芽吹き始めた在宅生活志向へ期待を寄せて~」をテーマに意見交換を行いました。
千葉県、高知県、鳥取県において、新卒訪問看護師育成を通して見えてきた成果や今後の展望、そのために解決すべき課題などは、それぞれの地域性を反映して特徴があり、他県の取り組みから大いに学ぶことができました。鳥取県の病院と訪問看護ステーション間の出向制度やその支援体制は画期的であり、所属組織を越えたつながりの強化と互いの役割理解、各組織の理念や管理者の考え方等は、今後の本県の課題解決にも参考になるものでした。セミナー参加者からは、本講座における学習支援者への支援のあり方や、事例検討等の効果的な活用、具体的な展開方法などについて質問が寄せられ、3年間の試行錯誤の経緯を交えてお話しました。
利用者の在宅での生活に視点を移し、そこでのケアに魅力を感じ、実践したいと考える人材が更に増えることを期待するとともに、大学としての支援やフォローアップの役割を再認識しました。次年度の研修運営に活かしつつ、取り組み続けたいと思います。
高知県の取り組み発表の様子 |
質問に答える森下幸子特任准教授 |
第6回T-HOC特別セミナー・シンポジウムのチラシ