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本学は高知市との包括協定を結び、池キャンパス・永国寺キャンパスともに大規模災害時の指定避難所に位置づけられています。災害はいつ発生するか分からず、職員誰もが避難所運営に携わる可能性があるため、災害に備え、全職員が実際に避難所を運営できるようになるための実践的な研修を実施しています。
第2回避難所運営研修を7月24日(月曜日)に池キャンパスで開催しました。オンラインでも配信し、参加者は52名でした。
今回は看護学部の竹﨑久美子教授を講師に迎え、「救護所に関連する知識 -高知医療センターと本学の役割-」をテーマに、講義形式の研修を行いました。本学は大規模災害が起きた際、避難所を開設するだけでなく、軽症者治療のための救護所も開設することとなっています。避難所だけでなく救護所に関する知識を得ることは、本学の災害対応を考える上で必要不可欠であるため、救護所がどんな機能を持つのか、どのような人がどのくらい本学に来ると考えられるのかといったことについて講義を行いました。
まず、「災害医療とトリアージ」について、災害医療の特徴、トリアージ(災害時など多数の傷病者が発生した際、傷病者の緊急度や重症度に応じて適切な処置や搬送を行うために、傷病者に治療優先順位を決めること)の必要性、高知県の災害時医療救護体制等について学びました。
そして、基幹災害拠点病院である「高知医療センター」に隣接する本学池キャンパスの備えについて、軽症者受け入れから救護所活動まで、学内での誘導ルートや想定されるケース(感染症が疑われる場合、災害時要配慮者への対応等)について具体的な説明がありました。
また、津波が襲来する場合のタイムラインについて説明があり、今後検討すべき課題を共有しました。
参加した職員からは、「救護所の動きや、災害時に本学に求められている役割を具体的にイメージすることができた」「東日本大震災の映像を見て、普段の訓練がいかに大事かを再認識した」などの感想がありました。
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