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仲間と一緒によりよいケアを目指して
博士前期課程(高度実践看護師コース)修了生
大学院では、現象に対して方法論だけでなく、根拠をもって考えることを学びました。また、これまでの自分の看護を再構築する過程でもあったと思います。自分の培ってきたものが壊されることの怖さもありましたが、これまでの看護を見つめなおし、さらに成長することにつながったと思います。大学院生活の中では、各領域の学生と一緒に、看護についていろんな視点からディスカッションする機会があり、このことも自分の看護を深めていくことにつながりました。同期の学生は、ライバルであり今でも大切な仲間です。修士論文では悲嘆ケアをテーマに取り組み、大学院修了後も実践を積み重ねるなかで、CNSとして教育や倫理調整などの機能を発揮しながら、スタッフと一緒により良いケアを目指して日々実践を行っています。
大学院での学びと今-人々へのケアへ貢献する研究を-
博士後期課程修了生
-ご家族とともに出版された『空にかかるはしご』-
本のタイトル「空にかかるはしご」は、ご家族が語った子どもとの関係性を象徴的に表現したもので、作成までの過程をとおして、あらためて研究と実践はつながっていると感じました。学生の主体を活かしながら、研究と実践の両方を大切にしている高知県立大学(高知女子大学)で学べたことは、今の私の礎になっています。同窓生として語り合える仲間が増えることを楽しみにしています。
夢は母国での災害看護リサーチセンター設立
共同災害看護学専攻(DNGL)博士課程
インドネシアの大学で精神看護学の領域で教員をしていました。研究を続けていく中で、英語圏の大学に進学しようと考えていましたが、日本の災害マネージメントシステムの素晴らしさに関心を持ち、日本で学びたいと思うようになりました。また、日本で一番歴史のある看護大学であることも高知県立大学に進学する動機の大きな要素でした。大学院では、看護研究方法のような研究活動に関するクラスや、国内外の著名な講師によるレクチャーなどがあり、どれも興味深く大変満足しています。授業外の活動として、高知県や高知市が主催する防災訓練への参加や、漁業研修で日本に来ているインドネシア人への防災に関する講義など、大学院で学んでいることを活かしたボランティア活動も行っています。また、四国に住んでいるインドネシア人を中心とした在日インドネシア人協会の支部長として、大使館との窓口や災害時の被災状況の確認など、インドネシア人の災害時の対応についても、日頃から取り組んでいます。大学院修了後は母校に戻り、共同災害看護課程で学んだことを活かしながら、災害看護のリサーチセンターの設立に取り組んでいけたらと考えています。