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近年、熱中症と、その予防策が全国的な課題となっています。これは高齢化の進む高知県においても同様で、特にご高齢の方が発症する熱中症の背景には、室温が上がってもエアコンなどを使用せず、風通しが悪く湿度の高い室内で過こしていることや、水分が不足し、気づかないうちに生じた脱水症がきっかけとなって発症していたことがあげられます。
高知県立大学健康長寿研究センターでは、昨年度から学部横断のプロジェクトチームを組み、熱中症予防教育に取り組んでおり、今年度は、高知県内の他大学(高知学園大学・高知学園短期大学)教員にも研究協力・参画をいただき活動しています。今回、活動の一環として、ご高齢の方が、熱中症にならずに暑い夏を乗り切れるよう、大学の専門分野の知を活かした内容の熱中症予防カレンダーを作成しました。
印刷してご活用ください。ただしカレンダーの改変、販売は禁止しています。
お家(居室や冷蔵庫など)や地域のサロン等集会の場でよく目にする場所に掲示していただき、カレンダー欄にはスケジュールはもちろんのこと、日々の体調などを書き込んでいただけます。
また、毎月、熱中症予防に関するコラムや簡単でおいしい料理レシピを掲載、無理なく継続して予防行動につなげていただけるよう工夫しました。
教室の当日と、事後(概ね一か月後)にアンケートを実施し、事業改善や研究・分析を行います。