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高知県立大学健康長寿センター「熱中症予防教室」開催報告

ページID:0030902 更新日:2023年11月6日更新 印刷ページ表示

高知市における高齢者の集いの場(9か所)にて「熱中症予防教室」を開催しました

 高齢者における熱中症発症の背景には、クーラーを使用せずに、暑くて湿度の高い室内で過ごしていることや、気づかないうちに生じた脱水症がきっかけとなって発症していたことがあげられます。昨年(令和4年)8月、熱中症により救急車にて病院へ運ばれた人数は、高知県は全国第3位と大変多く、とくに、高齢の県民の方々への熱中症予防が重要な課題といえます。

 そこで高知県立大学健康長寿センターでは、高齢者の方々が、熱中症にならずに暑い夏を乗り切れるよう熱中症予防教室を開催することにしました。開催にあたっては、看護学部・健康栄養学部・社会福祉学部の教員、健康長寿センター事務職員からなるメンバーで熱中症予防教育チームを立ち上げ、教育内容を3か月間かけ検討しました。高齢の参加者の集中力を考慮し、講義時間は30分間と短くし、クイズを取り入れ楽しみながら学べるようにしました。自宅でも継続して熱中症予防行動がとれるよう、予防行動啓発媒体として「熱中症予防カレンダー」を作成し、参加者の方々に配布することにしました。これは、カレンダー仕様であれば、居室や冷蔵庫など、高齢者が毎日目にする場所に掲示することができるからです。

 熱中症予防教室は、2023年6月末から8月の間に、高知市なごやか宅老事業宅老所5か所、高齢者サロン2か所、老人会2か所の計9か所において、開催致しました。健康栄養学部や社会福祉学部の学生もアシスタントとして参加し、熱中症クイズで参加者を和ませてくれました。

【熱中症予防カレンダー】

カレンダー表紙 

  カレンダー1ページ目                           

講演の様子
講演の様子

クイズの様子
学生による熱中症クイズの様子①

クイズの様子
​学生による熱中症クイズの様子②

会場全体の様子
熱中症カレンダー説明の様子

合計136人の高齢者の方々が参加してくださいました。参加者のアンケートにおいて、113人(90.4%)の方が「今日の講義は満足な内容であった。」と回答してくださいました。さらに、114人(91.2%)の方が「今日の講義はこれからの生活に参考になるものであった。」と回答。自由記載では、「熱中症にならないための知識を分かりやすく教えていただき、県立大の皆様の思いが嬉しかったです、感謝」「とても分かりやすく、楽しい説明でした」というように、楽しく学べたという感想だけでなく、「温度計をかまえて部屋の温度を気にかけたい」「保冷剤を買います。水を入れたペットボトルを持ち歩きます」など、熱中症予防に向け、自己が取り組む課題もあげられていました。

令和6年度も、教育内容および熱中症予防カレンダーを洗練化し、効果的な熱中症予防教室を開催したいと考えています。

 

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