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平成31年3月9日(土曜日)、ちよテラホールにて、「新卒訪問看護師育成は地域の未来を変える」をテーマに、高知県中山間地域等訪問看護師育成講座の講演会・シンポジウムが開催され、参加者は総勢80名、高知県内だけでなく中四国、関西、関東からも参加がありました。講演会は、「新卒訪問看護師育成から学ぶ人材育成」と題して、本講座責任者の森下安子教授から高知県の地域課題と高知県立大学の取り組みが説明され、研修担当の森下幸子特任准教授から、4年間の新卒訪問看護師の育成の状況、成果や課題、地域でどのような訪問看護師を育成するのかについて講演がありました。
シンポジウムでは、全国新卒訪問看護師の会より小瀬文彰氏、公益社団法人高知県看護協会 こうち看護協会訪問看護ステーションより山本明子氏、公益社団法人山梨県看護協会 ゆうき訪問看護ステーションより並木奈緒美氏をお招きし、東京都、高知県、山梨県の新卒訪問看護師育成の取り組み、新卒訪問看護師からの捉えについてお話いただきました。
シンポジウム後に行ったディスカッションでは、現在訪問看護ステーションで勤務されている新卒訪問看護師の方に、なぜ新卒で訪問看護師になったのか、また新卒2年目となる訪問看護師の方に、今後目指す訪問看護師について話をしていただきました。それぞれステーションによる課題はある中で、新卒訪問看護師一人ひとりにあったペースで育成をしていくことが大切であること、育成をする先輩看護師が自ら看護を語り伝えられることがとても重要であることが再認識されました。
今回の講演・シンポジウムでは、「新卒訪問看護師を受け入れるための具体的なプログラム作成が理解できた。参考になった」「新卒訪問看護師だからこそ成長できる」などのご意見をいただきました。新卒訪問看護師は、「できない」ではなく「できるようになる」を合言葉に、一人でも多くの新卒訪問看護師が育成されるよう、取り組んでいきたいと思います。
森下安子教授による講演 | 森下幸子特任准教授による講演 |
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小瀬文彰氏によるシンポジウム | 山本明子氏によるシンポジウム |
並木奈緒美氏によるシンポジウム | ディスカッションの様子 |
ディスカッションの様子 | 新卒1年目の訪問看護師の感想 |