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今年度も高知医療センターと合同で「SP参加型医療コミュニケーション研修会」を開催しました。指導の為にお呼びしたのは、前田純子さんを中心とした、響きあいネットワーク・岡山SP研究会の皆さんです。
研修の前半では、「患者と医療者のズレってなに?」をテーマに、アイスブレーキングとして伝言ゲームが行われました。この伝言ゲームで、参加者は「ズレ」について気づきます。5人1チームになり、一番始めの人のみ絵を見せられ、次の人にその絵について伝言していきます。伝言された人は、聞いた内容を基に、各自で思いえがく絵を描いていきます。最後に、それぞれが描いた絵を見比べると、最初の人の絵と最後の人の絵には大きな「ズレ」がありました。相手に伝えることの難しさを実感し、コミュニケーションを図る上で必要な自分の性質のタイプやくせについても理解を深めました。
後半は、響きあいネットワーク・岡山SP研究会のSPさん4人が4つのグループをローテーションする形式で、参加者がSPを模擬体験する研修でした。各グループの中で、メンバーは、"進行役"、"医療者役"、"観察者役"に分かれて4回のSPセッションを体験しました。不安を抱えた患者さん(SP)が医療機関を訪れ、通りかかった相談室で、たまたまそこにいた医療相談員に不安を相談するという筋書きです。SPを体験する人のほとんどは初めてのため、精一杯、医療相談員役を務めようと努力していました。それぞれのロールプレイの後は、ロールプレイを見てどう感じたか、SPさんや周りの観察者役からのフィードバックを行いました。健康栄養学部からは学生も参加しており、たくさんの気づきがあったようです。研修は、参加者全員にとって、意義深いものになったと思います。
【事業名】参加型医療コミュニケーション研修
【主 催】高知医療センター・高知県立大学SP研究会、高知医療センター・高知県立大学包括的連携事業
【日 時】平成28年7月2日(土曜日) 13時~17時
【場 所】高知県立大学健康栄養学部棟2階
【講 師】NPO法人 響き合いネットワーク・岡山SP研究会
伝言ゲームで「ズレ」について実感しました | 岡山SP研究会 代表 前田純子氏 「SPとは?」 |
岡山SP研究会のSPさん(右側) 真に迫る演技で、 応対役の参加者は心を動かされます |
フィードバックの時間には、観察役、SPなど グループ全員から感想を貰いました |