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平成29年度健康長寿体験型セミナーを10月12日(木曜日)に中土佐町民交流会館にて開催しました。テーマは、「食から始めよう認知症予防対策」です。当日は、中土佐町地域包括支援センターの協力のもと地域住民で組織する貯筋クラブの皆さん76名の参加がありました。
はじめに、本学健康栄養学部 荒牧礼子准教授より、「認知症予防のための効果的な食べ方」についての説明がありました。介護が必要となる主原因のひとつである「認知症」は、軽度認知障害(MCI)の場合、回復する確率が高いこと、そのためには毎日の食事に大きなカギがあることの説明がありました。その後、荒牧准教授が考案した「バランスカード(トランプ)」を用いて、栄養バランスの整った食事の選び方を学習しました。「バランスカード」には、料理の写真やカロリー量が書かれており、カードを組み合わせることで栄養バランスが整った食事の組み合わせを楽しく学ぶことができます。参加者にはグループに分かれていただき、普段の食事の組み合わせや、600キロカロリーになるための組み合わせを考えてもらいました。出来上がった食事をみて、普段の食事のカロリー量が高くて驚かれている方や、決められたカロリーになる組み合せをグループ内で真剣に話し合って選んでいる方など楽しみながら学んでいただいたと思います。
体験コーナーでは、骨健康度測定、脳トレ間違い探し、認知症チェック・テスト体験、噛む能力チェックを実施しました。参加者の方々からは、「今日から活かせる知識を教えてくださって嬉しいです。今後もこのようなセミナーに参加したい」「食事バランスについて分かりやすかった」「参加してよかったと思います。トランプでのカロリー計算、よく分かりました」など多くの声が聞かれ、大変盛況でした。
中土佐町地域包括支援センター担当者の方からは「私たちスタッフから見ても参加型の研修は楽しそうで、参加者からも「大変満足した」との声を多くいただきました。中には、来られなかった人に伝えるために熱心にメモを取っている人もいたようです。高知県立大学健康長寿センターさんにお願いして本当に良かったです。」とのご感想をいただいております。
健康長寿センターでは地域の皆様の健康づくりに貢献できるセミナーの開催を今後も予定しています。
荒牧准教授による講演 |
「バランスカード」を用いて食事の組み合わせを検討中 |
骨健康度測定 |
脳トレ間違い探し |
認知症チェック・テスト体験 |
噛む能力チェック |