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平成29年12月7日(木曜日)に体験型セミナーin安田町Part2「認知症になってもいい まちづくりとは」をテーマに集落活動センターなかやまにおいて健康長寿体験型セミナーを開催いたしました。当日は晴天に恵まれ、共催の中芸広域連合地域包括支援センターの方々や安田町役場の皆様方のお力添えにより、40名(スタッフ3名含む)の参加がありました。
看護学部渡邊美保講師の講演では、11月1日に開催したPart1で行ったワークショップ内容について住民の方にフィードバックを行いました。その後、8つのグループに分かれて住民参画型グループワークを実施、「安田町の強み」「地域の課題を強みに変える方法」「認知症の方と家族にとって住みやすい地域にするために個人や地域で取り組めること」を話し合いました。得られた意見は、ふせんとイーゼルパッドを用いて可視化しました。
講演後半では、参加者の方にグループワークで話し合った内容について発表していただきました。参加者の住民一人ひとりが住み慣れた地域に対する愛着があり、日々自分で担える活動を模索し、何らかの活動を担っていることが明らかになりました。また、何気なく行っている一人ひとりの活動が「認知症になってもいいまちづくり」に活かされていることを共有しました。全2回で開催した今回の体験型セミナーで、安田町の地域住民の方々と行政の力を集結し、地域住民の方が認知症当事者と家族にやさしいまちづくりを目指して、住民と行政という垣根を越えて今後の認知症当事者と家族にとってやさしい地域づくりの展開について示唆を得ることができました。
参加者からは、「グループワークが楽しかった。日頃の地域の実情が知れてよかった。」「皆さんとの話合いで、地域の出来事での不安も解決が出来る思いがした。出来れば話合いの場を多くしたらいいと思う。」「いろんな話がたくさん聞けてよかった。」という声が聞かれました。
さらに、体験コーナーでは、血管年齢測定、唾液ストレス測定を実施しました。
中芸広域連合地域包括支援センターの担当者の方からは、「今後、安田町職員や社協の方たちに参加後の意見をお聞きし、来年度の行動計画をつくる作業に入っていく予定です。住民と行政が協働してできる地域づくりに向かって大きな機会となったこと、本当に感謝申し上げます。」とのご感想をいただきました。
今後も健康長寿センターでは、地域のニーズをもとに県民の皆様の健康づくりに寄与するための企画を検討していきたいと考えています。
渡邊講師による講演 |
全体の様子 |
住民の方の声に耳を傾け意見を引き出す様子 |
日々の活動を語りから言語化する様子 |
グループワーク発表風景① |
グループワーク発表風景② |