本文
これまで本学は、いくつかの病院と地域において在宅移行支援・退院支援の仕組み作りのサポートを行ってきました。その中で、「病院と地域をつなぐ」「病院内外の多職種をつなぐ」等の役割を担えるコーディネーターの必要性を実感しました。そこで今年度より、病院内外での横断的な支援および地域・多職種協働型の退院支援を推進するコーディネーターの能力習得に向け、集合研修ならびに実地での教育指導を実施しています。
研修の目的は、◆退院支援におけるキーパーソンが一人で課題を抱え込まない仕組みを構築できる能力を養成する、◆退院支援における自院の現場の状況を冷静に判断し、状況に合わせて現場のスタッフに権限委譲できる能力を養成する、などです。
退院支援の仕組み作りをサポートしている大井田病院・田野病院それぞれの病院から推薦された各4名が研修生として、1日6時間のコーディネーター研修に望みます。
第一回の研修を9月12日に開催しました。講師は、健康長寿センターの久保田聰美特別研究員で、講義のテーマは「多職種協働において求められるコーディネーターの役割・機能」、午後からのグループワークのテーマは「自業種を省みる・他職種を理解する」でした。個々の考えを引き出しながらも、異なる地域性を持つ2つの病院スタッフが共に学ぶことで見えてくるものも多く、研修生のみなさんの活き活きとした表情が印象的でした。
講義:多職種協働において求められるコーディネーターの役割・機能 |
事例を基にコーディネーターの役割を考える |
グループワーク:自業種を省みる・他職種を理解する |
受講者による発表① |
受講者による発表② |
最後はみんなで集合写真 |