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11月22日・28日、本学が退院支援の仕組みづくりをサポートしている田野病院と大井田病院にて第3回看護職研修が開催されました。
前半は、高知県立大学看護学部 川上理子准教授より『家族の意思決定の支援~療養者と家族の意思決定を支援するケア~』というテーマでの講義と、事例をもとに患者・家族・看護師の役割に分かれてのロールプレイを行いました。ロールプレイでは、がん終末期患者とその家族の思いを交えた言葉のやりとりを体験することで、コミュニケーションスキルの重要性を感じていただきました。後半は、健康長寿センター退院支援事業専任の乾看護師より「病院と在宅をつなぐ看護~訪問看護師の視点から~」というテーマで、講義とグループワークが行われました。入退院を繰り返す慢性心不全患者が退院し、訪問看護師の導入と在宅生活の再構築のプロセスをイメージした上で、在宅につなぐために入院中の看護にどんな事が必要かを検討しました。
研修後のアンケートでは、「患者・家族の意思決定を支援するにあたり、看護師の思いや医療的な視点よりも、まず優先して患者本人の意思・これまでの治療への思いなどをすくい上げる姿勢で臨み、人間対人間としてかかわるよう意識し心に留めたいと思う」「在宅を見据えた入院時の関わり、ケアマネジャーとの連携の大切さを再認識した」「服薬管理の重要性を再認識した。入院中の服薬管理にもっと目を向けたい。在宅での残薬の多さに驚いた」などの意見がありました。今回の看護職研修には、ケアマネジャーや社会福祉士の参加もあり、多職種での意見交換も出来ました。
川上准教授 講義風景 |
意思決定支援ロールプレイ |
乾看護師 講義風景 |
グループワーク
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川上准教授講義風景 |
意思決定支援ロールプレイ1 |
意思決定支援ロールプレイ2 |
演習風景 |